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2008/11/17(月)
呪いの出張(復路編2)
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駅を降り立ったとき、周辺のあまりの寂しさに開いた口が塞がりませんでした。どう見ても、タクシーが寄りつきそうな雰囲気が感じられません。しかも連絡先もないのであれば、もう打つ手無しといった感じです。そんなときに、はるか彼方(200mほど先)にポツンとローソンがあることに気が付きました。そうだ、ここでタクシーの連絡先を聞いてみよう。 行ってみると、ありがたいことにローソンの店員が連絡を付けてくれました。おそらくすぐ来てくれることでしょう。やれやれまずは一安心か・・・。
店員: 「えーっと、あと10分ぐらいしたら来るそうですよ(ニッコリ)。」
ぷほっ!じっ・・・10分・・・ですか・・・。時計を見ると9:10を回ったところ。予定通り来たとして出発は9:20ぐらいで、残り時間は30分を切ります。しかし、だからといって親切に対応してくれた店員に不満を言うことはできません。顔で笑って心で焦り、お礼とばかりに小説を買ってタクシーを待ちます。 タクシーはほぼ時間通りにやってきました。見た感じ「さんまのからくりTV」に以前出ていた「ホネホネロック」のおじさんによく似た運転手が行き先を聞きました。
Y: 「えっとですね、9:48までにどこそこの乗り継ぎ駅に行きたいんですが、何とか間に合いませんかね。」 運: 「ゑ!?そこですか?うーん、高速使って五分五分ですかねぇ。どうします?」 Y: 「高速あるんですか。そうですねぇ。そっちにしましょうかね。お願いします。」
移動中、自分は何でこんな事になったのか、聞くも涙語るも涙の調子で「ホネホネロック」の運転手に説明。自分をとても気の毒に思ったのか 、何とか時間に間に合わせようとグイグイ高速を突っ切ってくれます。 当然メーターもドンドン上がっていきます。上がるたびにピンポンと音が鳴るのですが、その間隔があまりに短くて、まるでスピードが規定を超えたときに出るアラーム音に聞こえないでもありません。
そして、出発時刻の3分前、タクシーの努力のおかげで、無事乗り継ぎ駅に到着し、何とか特急に乗ることが出来たのでした。 運賃は高速台含めて1万円ちょっと。もう、たいへんな大赤字です。ですが、時間に間に合っただけでも御の字であり、頑張ってくれた運転手には感謝のしようもありません。
この後は、自宅に戻るまでは何の変哲もない時間でしたが、朝がディープな分1週間分の体力と神経を使ったような気がした出張でした。
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