徒然草
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2004/12/14(火) 回る夜空、流れる星
とりあえずネットの接続を切った私は
缶珈琲を温め、とりあえず小さなドーナツを持って、
自室へ急いだ。
時刻は零時を少し回ったころ。
一応家族は眠っているようなので、ゆっくり慎重に窓を空ける。
からからから・・・。
冷え切った夜の空気が身を切る。
急いで私は上着を着用し、コートまで着こむ。
手袋もはめるという重装備で外気に挑む。
そっとベランダに出る。
…今日は曇っているのだろうか。星が見当たらない。
あぁ、折角の流星群が見れる日だっていうのに……。




どうしよう、完璧に徹夜するつもりだったのに。
予定が狂ってしまった。
ラジオが楽しい音楽を振りまいている部屋で私は一人思案にふける。
もう1度空を見上げてみようか。暗すぎて雲があるかどうかすら判断しかねるわけだし。
そうそう、さっきは引っ込むのが早かった。
やっぱりそぉっとベランダに出る。相変わらず寒いが不快ではない。
ぐぐっと、夜空を仰ぎ見る。
あ、星が出ている。
幸運だな。
それにしても、どの方向の空を見ていればいいのだろう。
左右に首をひねりながら、とりあえず見える限りを見ようと思う。
視界の隅、右の方(恐らく南側)で光る物が動いたような気がした。
それは、一瞬のことで、本当に流星だったのか。疑問がわいた。
流星か、否、視神経の悪戯か。真剣に悩む。


とりあえず、窓は開放したまま、部屋へ引き返す。
布団を被って漫画を読みながら、しばし考える。
ひょっとしたら、時間のずれがあるのではないか。
午前の三時だとか…。とりあえず、時間を潰してもう1度空を仰ごうと思う。


午前二時過ぎ…。
外に出た。
先ほど重点的に眺めていた南の真逆の方を見る。
あれ、さっきより星が増えたのではないかな。
やれやれ、楽しみじゃないか。
じっと、みている。その刹那、移動する光源、猛スピードで降るの光の矢。
それは、一瞬というにはとても長い時間、西から東の方へ流れ、
そしてそれを私は目で追いかけて。
紛れもない、本物の流星。そして多分、初めて見る流れ星。
ずっと知らなかった自然現象。作り物みたいな夜空に線を引く光。
音が聞こえるのではないかと言うほどのくっきりした星。
不意に目が潤む。あぁ、自分は感動しているという実感。

願い事が言えると思った時には、既に残像しか残っていなかった。


ずっと眺めていると、次ぎから次ぎに星が流れる。
ひょっとしたら、私が見たいと思うが故の幻覚。
でも、きっと多分、本物。

それにしても、予想していたよりずっと少ない。
きっと、太古から量は余り変わらなかったに違いない。
普段が少なすぎて、相対的に多いといえる状況になっているに違いない。


その後も、部屋を出たり入ったりする。
つま先なんか、オホーツクみたいな冷たさ。
でも、それは些細な問題で、ただ集中力が低下するから
室内で保養しているというだけのこと。
ずっと外にいたい。そんな風に思っていた。


でも朝が近づいてきて、街の灯で明るかった向こう側(多分東)
が、少しずつ、大さじ一杯ずつくらい明るくなり始めて。

でも、もう少し、後少しと願って、くっと顔を上げた瞬間、
さっと頭上を流れる星。

きっと、普段の行いが良いからだな、などと思いながらウオッチングを終了。









本当に星は時間によって、移動するのがわかった。
それはただの知識だったけれど、今日からそれは経験。
まぁそんなこんなで徹夜してしまい、朝から日記を書いている所存です。

2004.12.14. 6:32


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