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2004/08/18(水)
私はパイを食べいかなる感想を持ったか。
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私はパイを食べた。 イチゴのパイ。 最初の一口はイチゴの部分には少しも触れず、 クッキーのような生地を鼠のごとく少しばかりかじったに過ぎなかった。 しかし、それだけの一口で私は大きな喜びを得た。 勿論、それが確かな美味しさをもっていたからに他ならない。 何故このような美味しいパイにいままで出会わなかったのか。 いままでにも数々のものを食べ、おいしいと感じてきたはずだった。 それが否定されてしまったような、それほどまでに美味だったのだ。 恐らく一生とはいわなくとも、この夏休み中で一番美味しかったのではないだろうか。 もちろん最後まで食べた。 後味もさっぱりしてとても美味しい。 それを食べてから既に二時間は経ったはずなのに 未だに私はあの味が忘れられないでいる。 いや、その味などは食べたその後に全てを忘れてしまった。 それでも味が脳にインプットされているような気がするのは何故だろう。 これはほかならず食べたときの頬が落ちるような、 頭がとろけてしまうような、この甘美な感覚を覚えているからなのだろう。 これだけでこの日が有意義な一日であったように思う。
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