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2005/06/18(土)
時間を視神経を通じ捉える
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昨日の続き。 以下がそれ。
「ところで、時間って何だろうね」 「時間は時間ですよ、先生は空間を説明できますか?」 「わかった、答えるのも面倒だしね、質問を撤回しよう。 そのかわり、時間について新たな意見を述べさせてもらうと、 そんなものは存在しない、だ」 「はい?そんなわけないじゃないですか」 「いやね、時間っていうのは、人間が作ったものだろう?」 「そうでしょうか」 「その上、全て、天体の動きが元になっている」 「そうですか?」 「そうだとして、秦の始皇帝が長さの単位を統一したのと一緒でね、大人数で農業をしたかったから考えられただけさ」 「でも、人間以外はどうですか、時間を知覚する動物もいるじゃないですか」 「おいおい、動物だって地球で生きているわけだろう?天体の運行をちょっと正確に掴んでいるだけだよ。 それとも、温度などの気象条件の変化か…磁場か、そういうものだろうさ。 我々人間の欠点は、ちょっとやそっとじゃ自分達の常識を捨てられないことさ。地球の時間と宇宙の時間は違う。 第一、時間という言葉だって英語のtimeを和訳したものだ。日本人には合わない概念とも言える」 「先生の仰っている時間は時刻、日本人の思うところの時間だと思いますよ」 「ふん、そうかもしれないな、そうなのかもしれない」 「人間の考える時間が存在しなくても、時間は存在するとは考えられませんか」 「だったら、こう、切り返そう。時間は無い、単に化学変化が連続して起こっているだけであると」 「………鉄の錆があら不思議、綺麗さっぱりなくなりました、というのはどう説明しますか?」 「還元も化学変化だ。酸化だけじゃない。そうか、だからお前、成績悪いんじゃないの?」 「し、失礼な!そうかも知れませんが…」 「そう、還元も酸化も化学変化である、意味するものは、化学変化は逆行しない、である。 な、納得しただろう?」 「ええ、ええ、そうですね」 「そう、そういうことなのさ、時間は存在しない。虚数と一緒で、在れば便利なアッシー君なのさ」 「やっぱり狐につままれた気分です」 「それは錯覚さ」 「う、でも…」 「遮って悪いが、『虚無は見えません。零とは無のことです』と言ったのは君だ。 時間が無いなら見えないのも当然だ。貴方は、馬鹿ですか?」 「………帰ります」 「おう、気をつけて帰れ」 「………」
(下校)
--- 小食宣言実施中 運動増量宣言実施中
--- 「麦酒の履いている靴は?」 「ヒール」 帰ってきた夫に妻はこう言う、ハイビール、とかなんとか…。
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