徒然草
うーむ、面白い文章を書きたいものです。

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2005/09/16(金) 欲求と急襲
睡魔、というものを明確に意識したのは
きっとこの日がはじめてであろう。
それまで私の考えていたものは
要するにコロッケにおけるカニクリーム、
熊世界におけるプーみたいなもので、
狂暴さの欠片も存在しないものだった。
しかし今回の睡魔は違う。
まさに唐辛子におけるハバネロ、
観客におけるフーリガンそのものだ。

そいつに襲われると、まず眼の奥から
痛みが込み上げてくる。瞼をきつ閉じない限り
絶対に痛みは退かない。ずっと眼を閉じていると、
しだいにバイオリズムが安定してきて
ついつい眠りに落ちそうになる。
というか、一度落ちた。

そして睡魔とは怠惰さの象徴、
更には嫌悪のシンボルである。
どれ程親しい人であっても、
自分のペースを守らせてもらえなければ
ふつふつと怒りが湧きあがり、
顔面には不快が具現化されていく。
できればそっとしてほしいのだが、
なのに放ってはほしくないというのが適切だろうか。
このような逆説がまかり通るほどに私の
脳髄は疲弊し正常で健全なる判断力は
喪失され、あらゆる物事の軸を自分へと
移行させるのである。気配りを怠るとたちまち
一般の人間は生きていけなくなる現代日本社会において
それは即ち致命的なダイナミズムのシフトチェンジである。

しかもそれを自覚してしまうところに
この睡魔の恐怖の本領は秘蔵されている。
何をおいても眠りたいがそれに抗わなければ
いけないストレスというフィルタを通じると、
自分の内外の区別を問わず、全てが醜く見えるのだ。
そしてその時に麻痺している頭脳がとるのが、
逃避、である。何もないことにして
今すぐにゴートゥベッドしたくなるのだ。
しかしそれは許されない、という事実が、
事態を一層悪くする。兎に角全てを差し置いてでも
活動を休止したいのだ。その願いは紆余曲折の末、
頭の隅で死を意識してしまう。死んでしまっては
元も子もないので、頭の中心でそれに対して
必死に反論している自分がいて、それはそれで
滑稽で可笑しくはあるのだが、あまり良いものでもない。

まあ、寝れば万事解決なのだが。

05.09.17

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寝る移民。
睡眠をとる移民。


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