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2006/01/28(土)
俯瞰する場所から
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二十七日の文章は昨年も明けた頃に書いたものでした。 確か、すんなりと主人公だけは思いついたのですが、 舞台設定に悩み、思いつくまま土地を決めたのでしょう。 私の頭の中では北海道といえば山だったのです。 というか読み返して思ったのですが、 平原と山奥は両立する要素でしょうか。 どうみても矛盾していると思うわけですが。 先入観すら定まっていないようです。
そんな私も遂に北の大地に足を踏み入れる時が来ました。 そう、修学旅行です。資金の積み立てをした親に感謝をしつつ、 最終兵器彼女と氷点の情景が不安定に私の脳内で螺旋を描いて 組み上がり、渦を巻いて奥の方へ延びています。 しかし最初に見えたのは、編隊を組む戦闘機の群れでも 古き良き昭和時代中期の繁栄した病院でもなく、 それは伊丹空港から新千歳空港へ向かう飛行機の二重の窓越し、 以前どこかで見た風景。記憶の糸を手繰るまでもなく、 目覚し時計のように手近なところにある記憶をちらと見やると、 某石油会社所有の炎上したことのある精油所でした。 うむ、当然だけど鎮火して何もなかったかのようだ。 こんなわけのわからないことが北海道上空で真っ先に考えたことです。 何の記念にもなりません。
2006/02/01 02:11
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