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2006/12/20(水)
語らぬことが美徳である時代は終ったんだ
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美味しい菓子パンが棚に残っていて、 今度食べようと密かに思っていたのですが、 部活動帰りで飢えた妹が、「これ食べていい?」と尋ねる。 私はそこから会話を仮想してみます。以下全文。 「これ食べていい?」 「あ、いいよー、別に」 「ホンマに?」 「う…実は食べたい」 「えー…じゃいいよ」 「いいの?」 「うん。ちぇ、他の食べるわ」 「ごめんごめん。そうして」会話仮想ここまで。 これはこれまでの膨大な会話を元に作られたかなり信頼度の高い仮定です。 こうなるだろう、という確実な予測です。 一度譲るのは単なる儀礼のようなものです。 しかし、妹はそれを逆手に取りました。 「これ食べていい?」 「あ、いいよー、別に」 「あっそ。じゃ食べよ」 うおい! 私、それかなり好きなんですけど。食べたいんですけど。 しかしそれを言うのもみじめったらしいし、気付いてもらおうと、 表情に全てを託します。物欲しそうな、悲しそうな表情。 がしかし、奴は私の方を一瞥すらすることなく他に菓子も引っ提げて、 居間の方へとすたすたと歩いていきました。 食べるな!この顔を見よ!この辛そうな表情を! 必死で念じる私の思いも虚しく、妹は存分にまずパンの香りを楽しみ、そして適当にちぎって食べてしまいました。 ゆ、許せない…。
2007/01/02 01:37
--- 可愛い湯沸し器。 キュートな給湯器。
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