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2006/08/17(木)
八月十七日
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植田は十六日に述べた様に、能見宅にて冷房を浴びながら雑談に時間を費やしていたわけであるが、 実はその時に、「このまま古本屋行こう」という話題が出た。 出たことは出たのであるが、屋外は風吹けど暑く、更に時間的制約も厳しかったことから断念した。 がまあ、二人揃えば若人の元気というやつで、「じゃあ明日行こか」ということですんなり決着した。 ということで、朝も早くの九時半集合である。夏休み前半なら普通に起きられたが、 お盆の前後から急激に休閑モードに入っている植田には正直辛い時間である。 気を利かせて能見から九時過ぎに植田の携帯に電話が入った。 普通の声色でハキハキと応対したのだが、実は植田は起き抜けで、かなり眠かった。 植田が通常時と同じ声で返事をするので、早起きをしたしっかりさんだと能見は思ったようだが、 実は寝惚けている時に唐突に鳴った着信音で自分が寝過ごしているかと思って焦り、 コンマ一秒のうちに脳が活動時と同等に働ける機能を取り戻しただけなのだ。 空気に反応して燃える物質の入った缶に銃弾を撃ち込んだような瞬間的な単なる反射である。 が、まあ植田はその電話のおかげで出掛けるまでに充分に時間がとれた。 おおっと、ここを能見が見れることも昨日書いたが、能見はこの文章を読めるのだ。 あまり下手なことを書いて植田の信頼を落すのは止めておこうか…。
--- 「まずは講堂へ行こう、どう? 苦しい…。
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