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2006/08/07(月)
八月七日
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朝九時頃の起床で充分に朝寝坊した気分に浸れるというのは、 学生にあるまじきことなのではないだろうか。 今は長い夏休みの一日なのである。昼まで寝ていても誰も責めはしまい。 もっとも、生活のリズムが整っていることは、 半年先の入試にも役に立つという話を既に大学の入試を受けた様々な人が言うので、 いたずらに不規則な生活を送るのは良くないだろうが。 しかしまあ、こういう些細な幸せ、贅沢感が誰の心にも潤いをもたらしてくれるには違いない。 きちんと朝食を食べ、歯を磨いて洗顔する。これだけの基礎的事項であっても、 意外と学生は面倒がってつい怠けたりするものである。 いや、一概に概しては良くない。植田がそうだからといって、平均値に設定するのは良くない。 だがまあ、今日はそれらの手順を飛ばさずにきちんと踏み、 なんとなく自律した雰囲気を楽しみつつ、勉強に励むのであった。脳内で。 いやいやおいおい、まったく、確かに朝の情報番組は適度な下世話さが面白いとはいえ…。 せめてテレビから離れようと思い自室へ戻ったところで植田には効果が無い。本も漫画もそこにある。 さて、突然問題点を挙げよう。 そういう怠惰な生活を送っていると、どうしても身体には余計な脂肪が蓄積されてしまう、ということだ。 特に植田のような出不精で、必要がなければ絶対に外出しないタイプの人間なら尚更である。 昨日、植田は前述の通り法事に参加してきたわけだがそこで伯父に、会うなり 「お、ちょっと肥えたんちゃうか」 と、にこやかで眩しい爽やかな笑顔で言われている。言われずとも全身がイエローカードである。 だが、堕落は麻薬なのだ。阿片の如く体も心も蝕む。 なんとか対抗しなければ、と植田は思うのだが、甘いものは美味しい。 甘味は極北私は磁石。そういうことである。 それに加え、成長期ということも手伝って、甘くないものも実に美味なのだ。 何をどれだけ食べても、心の底から味覚が喜びに打ち震えるのである。 頬どころか、脳が溶けている。 もう何も考えられない。 無策、である。 策士の溺れる策も無い。
--- 隠した石油の位置ばれる バレル、が石油に掛かっいるのです。
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