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2006/09/12(火)
失せ物
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昨日は学校で抱えこんだ苛立ちの所為で、 家族に対する態度が八つ当たりもいいところだったので、 回復の為に午後九時就寝でした。流石に効きます。 教室移動が多く、あの忌々しい教室に居る時間が少なかったので、 非常に楽に過ごすことができました。 体育では体を動かせましたし、丁度良いリラックスになりました。 体育の授業を終え、座学をしていましたところ、気がつきました。 ポケットに入れてあった筈の携帯電話の感触が無い…。 これは一大事と思って制服についている全てのポケットをまさぐり、 ひょっとして移したのかと鞄のあらゆる空間に指をはわし、 体育館用上履き入れの袋を開けて、体操服鞄をかき回し、 さてはて携帯電話はどこへ消えたのでしょうか。 もしや体育の授業の際着替える教室で落としたのでは…。 それからは気が気ではありません。気ばかり急いてしまい、 授業の内容は頭に入らず、時計の針の進みを何度も確認し、 一人わたわたわたわたと焦っておりました。 ほぼ有名無実化しているとはいえども、校則で携帯が禁止されていて、 それで見つかれば没収の上、反省文を書かせられるような学校です。 誰が教師に相談できましょうぞ。 聞き込みに向かったりその教室以外にも気になる箇所を歩き回り、 しかして十分しかない休み時間ではどうすることも出来ず、 さてはて困ったなと思って次の授業も上の空。 人一人のプライベートなデータが入った機械を落として、 さあてだれが平然としていられるのでしょう。 電源を落としてあるので、起動されてもパスワードを入れない限り 通話や通信をされる心配も、メールを覗き見られる心配も皆無ですが、 でもでもそんなん待ち受け画像を見られるだけでも充分恥ずかしいです。 この状況に焦り戸惑う自分と実は楽しんでいる自分をみつけて 驚いたりもしましたが、こんなハプニング要りませんよ…。 で、あたふたしていると昼休みになってしまいました。 本日の行程がなんと既に半分以上終ったという絶望感に打たれて、 自分の教室の教卓の当たりで項垂れ感傷に陥っていると、 ガラリと引き戸が開けられて、手提げ鞄を持った女子生徒が入ってきました。 どうせこのクラスに居る某かという友人とお弁当でも ついばみに来たのだろうと思っていると、 私の隣に居た元吹奏楽部員に話しかけました。 「ねえねえ、手提げにこんなんが入っててんけど、誰のんか知らん?」 ちらりと目を向けるとその子の手に握られていたのは、 紛れも無い、白くて丸くて傷だらけの薄汚れた私の携帯電話! ありがとうの五文字が脳内で点灯しました。 どうせなんらかの原因で出かかっていたそれは、 私が更衣の為に持ち上げた時にスルリと滑って鞄へ吸いこまれたのでしょう。 頭の中で点滅する五文字はすぐさま音波に変換されました。 今、私の隣には携帯電話が置かれ、それは静かに時計モードです。
06/09/18 00:10
--- 生姜のショウが営業不振。 絶対面白くないもの。
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