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2007/07/07(土)
織姫でも彦星のおかげでもなく
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市内のとある中学の体育館で、夏の総体の試合があって、 それがバスケットボールで、かつ、私の元担任が顧問を務めるチームが 出場するというので、休日ですし、足をのばしました。 夏の総体は、最高学年の子にとって、最後の試合なので、 双方とも必死にプレイします。最後の一秒まで勝利しか考えません。 当然勝つつもりで顧問も臨みますから、基本スターティングメンバしか出ません。 応援もそこそこにただ眺めていた私は、万年三軍だったくせに、 図々しくもスタメンに過去の自分を重ねて観ていました。 いや、自己の投影というか、当時の雰囲気、気持ちを必死に回想したのです。 隙を狙ってスティール、前へ進む為だけのドリブル、 ディフェンスを遥か後方に見ながらステップ踏んでレイアップシュート。 私は下手くそでしたから、滅多にそんな経験はありませんでしたが、 それでも時々はやれたんです。 あの、バッシュで台形ライン辺りの床を踏みつけ、跳躍する瞬間。 手を伸ばしてボールをゴールに置いてくる一瞬。 こういった感触を思い出してですね、少々感傷に浸っていました。 なるほど、部活動は甘くなく、辛いものでした。 しかし、コートの上で、稀に、稀に出来た動作。 それを思い出して、私は、バスケがしたくてたまらなくなりました。 適当にボールをつきながら、空いた腕を上げてディフェンスを牽制しつつ、 コートを見回して、空いた場所、もしくはパスの相手を探す三四秒。 フリースローで、バムバムと軽くボールをついて、 構えて、背筋と手首でボールを放って、それが綺麗に飛んでいって、 ボードにも、リングにも当たらず、ただネットを通過して、 シュッっと、音を立てるのを聞いた際の、喜び、快感。 こういう、愛しい側面が確かにバスケにはありました。 またどこかで体感したいです。 ところでめでたいことに、元私の担任率いるチームは、 壮絶なシーソーゲームの末に勝利を収め、 それは市内大会の一つ上、地域大会に出ることを意味し、 それは私達のチームが果たせなかったことで、 また、此度の中学生らも出場は危ぶまれていたらしくて、だから、 勝利の指す意味の大きさを噛締めると、知らず、涙が出てきて、 目にしょっぱい水を溜めながら精一杯、健闘をたたえ、拍手するのでした。
07/07/09 2:43
--- バスケするには古い体育館 篭球。老朽。
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