|
2008/11/29(土)
1970年 初冬
|
|
|
バイトを休んで私、私の友人、その恋人で遊んできた。 なんとなく、村上春樹の作品、ノルウェイの森を連想する。 私が「僕」で友人が「キズキ」、そして恋人が「直子」。 「僕」は「直子」に惹かれ好きになって、 けれども「直子」は「キズキ」と深く愛し合っている。 また、「キズキ」は「直子」と深く愛し合っている。 我々は三人で遊びに行く。 もう一人誘えばダブル・デートだ、なんて冗談をいいながら。 そして「僕」と「直子」をつなぐつがい(左、要傍点)が「キズキ」であり、 「キズキ」の存在なしでは「僕」が「直子」と口をきくのも難しい…。 もちろん、そんな関係性は、全部空想にすぎない。 我々は条件的にどうしたって彼ら---「僕」「キズキ」「直子」---ではありえない。 しかしそんな空想をついしてしまったのは、のっぺりとして暗い空色と、 象やシマウマのいる動物園へ行ったこと、長く街を歩いたという、 文化的で古風で正しい平凡な遊び方が原因だったに違いない。 やれやれ。
|
|
|