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2009/12/17(木)
デパート遊覧記
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規律、節制、教育。 加えて、華美、光彩、遊興。 そういった美しい洗練や、楽しい景色の全てが百貨店には在るので百貨店は素晴らしいです。 昨日は神戸大丸、今日は梅田のヘップフアイブと阪急メンズ館を廻りました。 持ち合わせが無くて自分には何も買えないのは寂しい事だけれども、 焦げ茶色をした細い革ベルトの細い針が知的な腕時計や、 いかにも暖かそうな色とりどりのストオルやマフラァは眺めているだけで何かきらびやかな気持ちにさせられます。 そして何よりも案内所と昇降機で背筋を伸ばして客を迎える女性たち。 私は性差別には断固反対しますが、性差迄をも否定する気もないので、 あのような位置にいるのが如何にもな女性であることに寧ろ好意を持ちます。 ほんの僅か口角を上げただけで最大限人を和ませる笑顔は、 まるで磨き上げられた極上の円い真珠の様です。 私にとって彼女らの微笑は腕時計やストオルと同じく、 触れる事の躊躇われる、ショウケエスの向こう側にあるものなのでした。 尤も、流石にストオルが仕舞われているのは見た事が有りませんが。 それだけに、昨日訪れた神戸大丸のヱレベエタアに女子を守るブザが設置されていた事を残念に思います。 それはつまり、彼女を襲う暴漢が居ると云う事。 其の可能性がブザの形に顕現している事に強い動揺を覚えました。 私が腕時計の為に貯金するように、悪漢もヱレベエタアガアルを我が物にする為には相応の努力を為すべきです。 その様な事をぼんやり考えながら友達の誕生日プレゼントにする 面白い小物を文具店で買い求めるのでした。
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