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2009/07/03(金)
デートコースアパレルショップ・シネマシアター
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音楽家で随筆家の菊地成孔に教えられたことと言えば、「一人でもデートは出来る」ということをまず挙げる。彼が一人で銀座を歩いていたように、私は今日梅田を歩いた。
16:00 まずは再修理に出していた腕時計を受け取りにヨドバシカメラへ。部品の劣化が進んでいるので、修理はしたけれど衝撃は厳禁ですと店員に念を押されました。腕時計は好きだけど、本数を持っていない私にとって、この時計は貴重品。絶対何にもぶつけてやるもんか。
17:00 時計を腕に装着して晴々とした気分でE-間へ。大阪駅前のかの有名な大きい歩道橋を渡る。この歩道橋の下を通る都島通がタクシーと高級車とトラックでいっぱいで、遠くにヒルトンとかが見えるのが都会っぽくて素敵。天気が良くても悪くても「都会」は夢の景色です。歩道橋を超えてE-間まで行き、7階にある梅田ブルクセブンでヱヴァンゲリオン破のチケットを買いました。21時10分からのチケット。レイトショーだから1200円。
17:30 券の次は服。HEPFIVEが一つの都市だとすればE-間は一つの街。今こうして大阪を歩きながら全てを済まそうとしている割には、神戸や京都といった、広大な大阪に比べるとコンパクトで清潔な街が好きな私は、HEPよりE-間に親近感と愛着を持ちます。セール中ということでどれもこれも値引かれて凄いことになっています。 最初に綺麗な白い服を買います。イギリス製の上品でシンプルなやつ。そして国産の柄ものでボタンが螺鈿みたいに光ってキュートな一着を次の店で。どちらもぱっと服を見て値札を見た瞬間に買うことを決定した素敵な品です。試着させてもらっても体に(ぎりぎりのところで)フィットするし、大丈夫。試着室の鏡にチラと映った自分の腹に危機感を抱きましたが、これ以上太らなければ大丈夫。店員さんも揃いも揃って「あー、今くらいがちょーどですね」と。そう言うしかないよね、売りたいだろうし、ぎりぎりみっともなくないから少々強引に勧めても良心は痛まないだろうし。両のお店はセール品なのに普段の紙袋に服を入れてくれました。紙袋は見てくれもいいし、消費の最高のシンボルです。ところで、近畿の大学生はこういうショップの紙袋に教科書を入れたり小物を入れたり、サークルの着替えを入れたりして通学に利用しますけれど、他地方ではしないらしいですね。お洒落で強度もあるし、みんなばんばん使えばいいと思います。
18:20 再びヨドバシカメラ。コムサイズムとグローバルワークでお買いもの。コムサはパンツがもう半額(セール二日目なのに!)で関西人なら誰でも好きになれますね。小奇麗だし。E-間で買った分と合わせて上が三下が二に。もう買物は終了。本当は他に靴とか欲しかったけど、もう満足したし、欲しい商品も見つからなかったのでまたの機会に繰り越し。それよりも空腹が。
18:50 ヨドバシ一階のパン屋券カフェで軽い夕食。カルツォーネとか称するイタリアのピッツァサンドウィッチのようなパンと、カフェオレ。こんな洒落た名前のパン、初めて。テラス席で食べたので騒がしいヨドバシのCMソングが気になって味が分からなかったけれど。
19:30 再びブルクセブン。ネルフセット(?)という画像のポップコーン、ドリンク、アスカフィギュアのセットとパンフレットを購入。オタク臭いけど、でもこういうのが好きだからしょうがない。小ネタとして色々それらしく書いてあるので引用。ポップコーンの袋には「内部 POPCORN」「熱量供給システム CALORE SUPPLY SYSTEM」、ジュース容器には「内部 DRINK」「水分供給システム WATER SUPPLY SYSTEM」、スタンドには「これこそ、実食用に作られた、世界一のポップコーンなのよ。 だからアンタもたべるのよ。」と書いてあります。裏面には「目標を、完食」。側面にも色々書いてありますが長すぎるので割愛。つい持って帰って来たけれど捨てられないなあ(笑)。
20:15 ブルクセブンのロビーで紙袋とセットを持ってポップコーンを食べ続ける。劇場内で食べたくないからね。食べる人がどういう神経をしているのか分からないけれど、映画は黙って観るものですよ。ただ、頑固者ではないから、友人が食べたいと言えば一緒に行った時は二人で食べます。でも一人の時は静かに。立ったまま食べているとオタクっぽいのから会社員風から学生風カップルまで続々と集結。誰か剣岳を観にいったりしないのかー。ところで君達、私の手元のコラボセットを見ながらひそひそ話をするのはやめなさい。「お前フィギュアいらんの」とか「あー、アスカだー」とか、全部聞こえてるよ(笑)。
21:10 長いCMの後、本篇がいよいよ始まる。
23:10 実に良かった。こんなのヱヴァの作者しか作れない。二次創作的に鑑賞者がこのストーリィ、演出は作れない。酷いことになっているシーン(出来が酷いのではなくて)では登場人物にシンクロして身を固くして息を詰まらせていました。きっつい…。それもこれも美麗なCGと実力派声優さんの仕事があってこそ。あと、公開前から注目していた新キャラ「真希波・マリ・イラストリアス」が素晴らしく良かったです。待望のメガネキャラで、まーやの声も合ってたし、狂ってるし、サーヴィスカットありだし。相変わらずアスカは良かったけれど、萌度は綾波、フェチ度はマリが持っていった感じ。独断。
23:40〜01:15 電車。駅からは歩いて帰宅。菊地によれば最後はデートで言えばセックスに相当するもので締めたいそうですが(まあその、自分で…)、こうして文章を書き、推敲することで(思考の)放出と受容を自分で賄ってデートの締めくくりにします。気付いたらもう朝の3時だし、普通に寝るっきゃないね。
微笑を絶やさないアパレル店員と、勤勉なアニメータとに感謝の祈りを。 菊地さんに恋心を。 そして私をいたわってあげながら。 おやすみなさい
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