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2010/07/30(金)
七月読書雑記
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最近また読書趣味への傾倒が甚だしい。 其れ自体は良い事だが、文字を只管に消化した先に果たして私は何を得るかと云う事を少し考える。 自衛隊を題材としたルポタージュ、二〇〇〇年頃の社会批評、天皇論小説、戦前右翼思想…。 如何にも硬派然とした本ばかり並ぶが、さりとて本格的な学術書や思想書の類いではない。 興味に基づいて比較的軽い読み口の本ばかり読む自分の小市民的な浅薄さに嫌気も射す。 而して私の敬愛する祖父の金言に「知識は浅く広く」と云う物がある。 私の雑学は其れに因り強化正当化されたのだが、其れに従えば小市民的と馬鹿にせず、 個人としての分を弁え、賢しく楽しく生きる術として正当化されるやも知れぬ。 と、そう迄書いて、次の文章が浮かばず、書いたり消したりしていた。 畢竟、私が数多くの本を興味に沿って網羅的に読むことで何が得られるとは結局解らない。 とは云え私は其れを止めないのだろうとは、理屈をこねまわしても変わらない思いである。
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