徒然草
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2011/09/30(金) メモ 論文
九月中に読みたる論文を、以下に記して置く。
其の全てがオンライン上で閲読可能であり、google scholarやciniiにて検索し見つけたものである。


『日本ニュース映画』を対象としたデジタルアーカイブ構築についての一考察(ポスターセッション)

戦前日本ニュース映画史 : 映像の史料的価値をさぐるてがかりとして(人文・社会科学篇)

「子ども手当」と少子化対策

二極化するキャラクター消費 : マンガ・アニメ産業からみたキャラクター消費行動の考察

<短報>ポケモン連鎖の「音階」ダイナミクス(学園創立50周年記念号)

ゴジラ : 忘却の軌跡 (その1)昭和期シリーズ

http://www.aero.or.jp/web-koku-to-bunka/kawahatadraft.html
http://www.aero.or.jp/web-koku-to-bunka/2011.04.15koshida.htm

高度國防國家の經濟新體制に就て(利潤統制)

テレビ番組における時間デザイン : 初期ニュース番組生成プロセスと時間要素の相関に関する考察

哲学とレトリック

屋外展示イベントにみる映像作品の可能性について

フジテレビアーカイブの現状と課題(<特集>企業の情報部門の現状と展望)

ハイデガーと「シュテルンハイム作戦」

昭和のメディアにあらわれたイントネーション : ニュース映画のナレーションを中心に

1948 年ジフテリア禍事件の原因論

日本の戦略文化と戦争

戦前期ニュース映画史料のデータベース化について

日本占領下の上海における国策映画会社 : 「中華電影聯合股有限公司」について

「遥拝隊長」の周辺 : 戦時下の井伏を視座として

第一次世界大戦期における米国プロパガンダ、ポスター研究 : その説得の心理過程とレトリックおよび社会的文脈についての考察(第一章迄)

アルフォンス・ミュシャ展を見て

『少女世界』読者投稿文にみる「美文」の出現と「少女」規範 : 吉屋信子『花物語』以前の文章表現をめぐって

大正期少女小説から通俗小説への一系譜 : 吉屋信子「女の友情」をめぐって

<女が読む小説> の誕生 : 一九二〇〜三〇年代通俗小説の発展

戦前の日本型近代家族における「愛」と「和合」の二重性

アニメ「聖地巡礼」実践者の行動に見る伝統的巡礼と観光活動の架橋可能性 : 埼玉県鷲宮神社奉納絵馬分析を中心に

「ライトノベル」「少女小説」ジャンルの再検討 −両性一元的文学史観点からの再整理

児童文化政策と教育科学 内務省「児童読物改善ニ関スル指示要綱」(1938年10月)をめぐって

ブレア政権の新交通政策とイングランドの交通計画システムの変化

跡見女学校のカリキュラムと教授

1930 年代ベルリンの日本人小学生−ベルリンの小学校,日本人学校での生活を中心に−

1920〜30年代沖縄における「モダンガール」という問い--植民地的近代と女性のモビリティをめぐって--

「生きた教育を」(幼児教育19号8巻、本来教、児の字は旧字)

家庭より見たる幼稚園

子供の叱りやう

葉柄食用サツマイモ'エレガントサマー'の生育収量と品質

1920年代の「新しい女たち」について ―― 「モダンガール」の日独比較

平田悦朗先生退官記念講演録(平田悦朗先生退官記念号)

戦前期中等教育における教養と学歴--篠山高等女学校を事例として--

雑誌「女学世界」にみる女子体育

データベースへの決断的思考停止に対する処方箋の可能性

ポツダム市の交通政策と公共交通環境:その歴史と現況

1941-1943年におけるドイツ独占ブルジョアジーの諸計画と東アジアおよび東南アジア

男子尿管異所開口2例

2011/09/23(金) 日本ニュース
・上から新聞が何紙も落ちてきて全社一斉の報道振りを示す演出が既に見られる

・東條英機の話し方が何に似ているかというと、あれはお坊さんやわ

2011/09/22(木) 日本ニュース
・バスガイド「皆さま、右手の建物が陸戦隊本部になっております」。
こういうファミレス・コンビニ的な不格好な日本語は、もう当時から通用していたんだな。

・大東亜共栄圏、東亜共栄圏、大亜細亜共栄圏

・第66号の一部ニュースに突如女子アナが。

http://cgi2.nhk.or.jp/shogenarchives/jpnews/movie.cgi?das_id=D0001300453_00000&seg_number=001
の、「児童発明展覧会<週刊話題>」に出て来る、折り畳みが出来る野戦病院や、布巾・手拭掛け、ちりとりの類いは我々も見た事のある製品に非常によく似ている。なんて先進的なアイデア。

・今のフランスは亡命政権が本土を奪回したもの。ドイツ占領下のフランスには、枢軸国側のフランス政権がまた別に立っていた。だから、そっちの指揮下にあるらしい仏印(ベトナムとかあの辺り)は東亜新秩序の建設に協力的。

2011/09/20(火) 日本ニュース
いい加減OP、ED、「週刊話題」の音楽を覚えた。

今回日本ニュースを見て考えた事。

・一つのニュースが終わって画面が変わる時にエフェクトがかかることがある。
例えば、五つの円が現れ、円が大きく成り一瞬暗転するとか。
或いは画面中央から波が生まれて中から次の映像が出て来るとか。
パワーポインタみたいな。

・戦前にナイロビで財を為した日本人が居る。

・ニュースの視聴者に向けて「私達」と云う言葉を使うアナウンサ。
上映している場が此方側で、被写体があちら側、と云う感覚が既にあるという事。

・意外と外来語を使う。そもそも「ニュース」もだし、「プラン」とか「ボート」「オール」、「ミルク」、あと「(援蒋)ルート」「ゲリラ」「テロ」「ビーチパラソル」「ファン」

・外国人の発言の放映に関しては当時の方がまとも。
「吹き替え」という発想がないのか、外国語の発言を流しつつ、字幕を付けるか後に通訳が喋る。外国語出来る人が検証できる仕組みだし、そうでなくても語調とかが良く分かる。

・忍びがたきを忍び、抑えがたきを抑えて…という云い回しを見た。玉音放送の「しのびがたきをーしのび、」ってのは割と常套句だったんかね?

2011/09/14(水) 「日本ニュース」を観て考えた事
「日本ニュース」とは、国策で誕生した社団法人の事だ。
帝国は、戦前花開いた映画文化の中でも報道としての映画の力に目をつけ、国策として推進。又それは、生フィルム欠乏による国内産業合理化の必要から生まれた物でもあるし、検閲の徹底も目的となっていたらしい。
週一回十〜廿分程度、ナレーション付きの、前線から銃後に至る迄のニュースを放映。
今は殆ど全部がNHKのサイトから視聴可能。

私が見たのは昭和十六年の上半期迄。
考えた事は大筋三つ在る。
日本史・世界史を勉強し直す様な積もりで発見した事。
戦争と云う事態に人々は斯う反応するのか、と云う普遍的な物の感受した事。
映像に依る報道の雛型を見た事。

順に書く。

戦線が長い、広過ぎる。
北は零下何十度のソ満国境から、南は仏印、西はビルマ迄。
戦争に関する地名として十把一絡げだったが、正月の風景がスケートから半袖迄変わると云う驚き。
国内の「新体制」が、近衛首相の私的な諮問機関を中心に作られた事。
アメリカの造船ペースのえぐさ。此の時点で寺の鐘やら折れた釘まで供出している日本との物量差。
国内外で吹き荒れる「新体制」ブーム。
真珠湾攻撃の前に、援蒋ルート空爆によって航空機爆撃の効果を充分知っている。だから国内でも防空演習を盛んにしてる。
昭和天皇は自動車に乗り、消防にははしご車が走り、石炭輸送が効率化され、稲は品種改良が進む一方で、農村には娯楽がなく、戦場には馬が駆ける、そんな時代。
字幕は横書きで左から右に読むのに、ポスタァや垂れ幕の横書きは殆どが右から左に読む。
昭和十五年頃は摂氏ではなく華氏を使っていた。
尺貫が単位。

勝ち戦だろうと、大義名分があろうと、戦死は戦死。遺族には辛い事。そしてそんな事は誰でも分かっている(戦後のテレビドラマで見られるような「名誉の戦死だから良い」と云うようなニュアンスは余り強くないと思った。名誉の戦死と言われる事と陛下の靖国参拝で多少は慰められるか、位)。
「戦前の立派な兵隊さん」と「銃後の立派な臣民」が「一致団結」して「新体制樹立」の為、「聖戦」に「邁進」すると云うメッセージの繰り返し。此れは現代でも通じる論理ではないか。
そして、兵隊さんも銃後市民も所謂「現場」の者だ。是を称えるばかりで、良き指導者を作ろうと云うメッセージは無い。
女性の社会進出に肯定的だったり、子どもの自主性が求められたりするが、其れは、「事変下」の「合理化」。

報道映像に、BGMを付ける「演出」。
発言の切り貼り、編集。


それと…。
機銃の音、砲撃の音、航空機の音、皆怖い。
戦争は外交の手段に過ぎないとは云え、やはり避けられるなら避けるべき物なのだ、と云う今更な実感。


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