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2012/02/10(金)
植田と後藤田の事
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恋人との仲は相変わらず順調だ。対人関係である以上、云い切れやしないが。
その不安定さに漬け込んで、不安が膨らむこともある。 ふとメールの途切れた時や、電話で話している際に話題がなくなる時。 そんな時に最近は、「浮気されている」やら、「醒められた」やら、仕様もない妄念にかられる。 と云うより、自分から「不吉香」と云うアロマを焚いて胸一杯吸って、不安さを取り込んでいると云う説明の方が事実に近い。
お遊びの、お気軽な不安。馬鹿馬鹿しいが一旦胸の奥迄充満すると、切実味を帯びる。 勤め先や、恋人の地元にいる、沢山の恋人の知り合い。もし其の内一人でも猛烈に恋人に求愛していたら。恋人は惚れ易いし、隙だらけだし、もしそんな事に成れば私には言い出せない様な性格である(最後の点は恐らく、と断言は避けて置こう)。 此の瞬間もしや…、と考えると苦しい。
だが、其れは恋人の話に見せかけた自分の話ではないだろうか、とも考えている。 私の方が交友範囲は広い。連絡を取りたい異性も多い。友情からではあるが、些かの不純さもある様に思える。私も押しに弱いし、恋人にやましい事は口に出来ないたちである。
やはり人は先入観を持って人を見ている。自らの精神界の広がりの限界が他人を見るレンズの淵である。 私が恋人に抱く不安は私の貞操観の危うさと同じであり、且つ私が危惧するべき全てではない。恋人には私の知らない貞操観念や思考法や処世術があり、私の知らない方法で潔白を保ち、私には思い付かない仕組みの不倫を働くだろう。
因みに、恋人と隣合って過ごしている時は何の不安も何の浮気心も無い。 私はまだまだ未熟だが、さっさと結婚した方がいいかも知れない。(斯うしてすぐ結婚を意識する辺りやはり未熟だ。経済も生活も自立していない内は所詮ままごとである)
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