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2007/04/18(水)
パニック
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午前診察の時に救急隊から依頼が入った。 私は院長クラークの新人を指導していたが急遽、救急治療室へ。 21歳の女性で仕事中に気分が悪くなり倒れたとの事。 救急対応の副院長と看護師と私で救急治療室で対応した。
さぁ、これから検査を順番に進めましょう。 看護師はストレッチャーを取りに救急室を出る。 私はドクター指示で必要な伝表を取りに部屋を出る。 30秒もしないうちに戻って見ると、救急室の外で先生と患者が・・・・ 先程まで息も荒く辛そうだった患者が逃げ出そうとしている!
なんとか話を聞きながら治療室のベットに横になって貰った。 落ち着いたかと思ったら、また泣き出して暴れる。 先生も看護師も患者から目が離せなくなった。 患者さんには気持ちを落ち着かせる為と説明して鎮静剤を注射した。 その後は眠りに就き落ち着いた。
どうやらパニック障害らしい。 会社の方に確認をしたところ1人暮らしで両親は長野に・・・ 入院もさせられないし、家にも帰らせられないと言う事で 長野の両親に連絡をした。両親は夕方に名古屋に到着。 先生の話を聞いている間、患者はトイレへ。 もちろんトイレの前で看護師が見張っていた。 ところが何時まで経っても出て来ない・・・ トイレの窓から脱走していた。 もう病院の手に負えない・・・両親の了解を得て警察に連絡。 近くで隠れて居たのか、暫くして発見されました。
精神に異常があると解っているが、本人は認めたく無いのか 両親に心配を掛けたく無かったのか・・・ もう少し早く治療をしていれば・・・と思いました。
朝から夜までこんなに長く患者を診てたのは始めてでした。 副院長先生お疲れさまでした。
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