舞台裏日記
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2004/12/30(木) IKSPIARI「第九」公開GP
ディズニーリゾートIKSPIARI「第九」コンサートの公開GP。
極寒の中、今年も行われました。
今日の様子ヘ明日の朝、浦安市ケーブルTVで放送されるそうです。
もしかしたらキー局の放送でもチラッと写ったりするかもしれない・・・。

舞浜駅に着いた時点ではまだ暖かかったのですが、
徐々に日が落ちていくと海からの風が吹いてきて一気に気温が下がります。
燕尾服の中にいっぱい着込んで寒さ対策をしていても、
顔や手など外に出ている部分から次第に体温が奪われる・・・。
息を吸うと気管が痛くなるほど冷えてブレスを吸うのも一苦労でした。

今回はコンサート全体を簡単に演出させていただき、
合唱団の皆さんに小さな動きをつけてもらいました。
タブーとも言える「第九」での演出ですが、
ベートーヴェンのこの曲の劇的な音楽表現を、合唱団の方々が具体的にイメージして歌ってもらいたい・・・
・・・さらにそれをお客さんに明確に届けるために動きで具現化したい、というのが今回の演出になりました。

今年は災害や戦争、狂気的な事件と・・・悲しみに満ちた1年だったように思います。
そんな中この「第九」にこめられたテーマはまさに私たちの心の奥底に響きます。

・・・と言っていた矢先、インド洋でまた大変な災害が起きてしまいました。
僕らの祈りが世界中に届きますように。
そして最後にはこの場に立ち会った全ての人が「愛」を感じ合い、
喜び合う希望をこめて高らかに歌い終えることができますように。


IKSPIARI HP→http://www.ikspiari.com/

↓公開GPの様子。明日は雪が降れば屋内でのコンサートになります。
ソリストは合唱団の後ろ(クイズの解答者みたいになってます)

2004/12/28(火) 「椿姫」&コローレ稽古
昼は「椿姫」の稽古。
合唱さんやキャストさんも今日はたくさん稽古に参加。
稽古場が狭いので、自分の立ち位置を確保するので精一杯。
でも何とか今年中に暗譜ができてホッとしています。

夜は来年4月のCOLORE公演のための初稽古。
4人で演じるオペラ「河童譚」で僕はカッパ役。
ちょっとエッチでいたずらもののカッパ・・・楽しいです。
終わった後はメンバーの塚ちゃんに車で家まで送ってもらい、
いつも行くラーメン屋にご招待。
「おいしい!」と言って帰っていきました。

2004/12/27(月) 日本オペラ&実家に帰省(日帰り)
それにしても今日は一段と寒かった〜。
今日は昼から日本オペラの練習に新百合ヶ丘まで行きました。
男声が僕を含めて2人しかいなかったので、
今日は結構ダメも少なく・・・でも僕が気の入っていない歌い方をしてしまったらすかさずダメを出されました。
(-_-;)
最後は女声だけの練習をすることになったので、
僕らは早めに練習終了。

実家に秋田からおばあちゃんが来ているので、
夜はご飯を食べに帰りました。
鍋をつついて楽しかった。
・・・ご飯の後、1人で歌の練習をしていたらおばあちゃんが部屋に入って来たので、
おばあちゃんと一緒に日本の童謡を歌いました。
相変わらずいい声・・・来年あたり一緒に歌うステージを企画したいなぁ。

2004/12/26(日) 寒い〜
今日は1月28日PASSIONE「椿姫」の通し稽古。
まだ1回も稽古していないシーンも全部やりました。
意外にすんなりしっくりできた瞬間もあれば、
考えながらではないと動けない瞬間や相手との呼吸を読み合わなければならない瞬間もある。

もっともっと「必然」がある。
ジェルモンの心理が揺れ動く瞬間の一つ一つをもっと探していかなければ・・・。
それから体力が落ちているのも感じたので、筋力アップをもう一度やろうと思った。

今年最後のPASSIONE稽古。
とても有意義だったです。
それにしても稽古場の暖房が壊れていて恐ろしく寒かった・・・。

2004/12/25(土) サンタはいた!!・・・
今朝うつらうつらと目を覚ますと、枕元にプレゼントが・・・
!!!!!!!!!!!
サンタさんが来たようで、カウントダウンの「第九」を歌うときのために、
礼服用の手袋がきれいな包装紙に包まれていました。
夜間のしかも野外ステージ・・・本当に嬉しかったです。

夜は「椿姫」の練習へ。
帰ってくると妻がガトーショコラ・ケーキを焼いていました。

2004/12/24(金) メリークリスマス・・・イヴ
クリスマス・イヴくらいOFFにしたい!!!
ということで今日はのんびり過ごしました。
教会のクリスマス礼拝に行って、賛美歌を熱唱(聖歌隊以上に熱唱)!
ディナーは池袋のIl Chiantiで。
とってもおいしかった。
帰りにアイスを食べて、ケーキを買って家で食べました。

↓ささやかなクリスマスケーキ・・・でも妻がコーヒーをウィンナーコーヒーにしてくれました。このちょっとした心遣いがニクイ!!

2004/12/23(木) IKSPIARI「第九」オケ合わせ
今日はIKSPIARI「第九」のオケ合わせでした。
場所が取れなかったらしく、浦安市の小学校の体育館で行われました。
響きが悪いのは仕方がないのであまり声を鳴らしにいかないように気をつけながら歌いました。
合唱さんは動きをつけて歌うことになりましたが、
最終練習に来ていなかった方はとっても動揺していたみたい・・・。

それにしても覚悟はしていましたが、
本当っ〜に寒かった!
本番はもっと寒いのだろうな・・・。
防寒対策をきっちりとしないといけないッス。

オケ合わせの後はソリスト4人と合唱の方々とでお食事。
よっぽどオケ合わせが寒かったのでしょう。
ご飯を食べると体がポカポカになって眠くなってしまった。

2004/12/22(水) 「こうもり」初稽古!!
今日はお昼から渋谷の三浦ピアノで3月公演の「こうもり」の音楽稽古。
僕は初の参加だったので初対面の方だらけでドキドキ・・・。
この初参加の日が一番緊張するよな〜。
思いがけず渋谷駅でバリトンの中原和人さんとばったりお会いしました。
今日、同じく渋谷で本番だったそうです。
「こうもり」は僕にとって初めてのドイツ語原語上演でのオペラ。
想像以上に言葉が速く、口がついていかない・・・。
いや〜大変だった。

練習の後、お二人のロザリンデさんと稽古ピアニストに囲まれてお食事。
みなさんとても明るい人で楽しかったです。
最近いい人とばかり出会っているなぁ〜。

夜は新百合丘へ移動。
同じく3月公演の日本オペラ「三人の女達の物語」の稽古。
"心の師"であるアキケンさんとも再会することができ、感激。
デビュー当時、アキケンさんにはオペラのイロハから全てを教えていただきました。
今日はアンサンブルの中でバスは僕だけだったのですが、
男声アンサンブルは褒められた・・・。
よかったよかった。
後半はさすがに疲れて意識が薄れる。
あやうく首がコックリコックリいくところでした。

2004/12/21(火) 顔合わせ
今日は池袋の某ホテルのロビーにて来年2月のステージのための顔合わせ。
僕はちょっと体調が悪かったので、ご飯を食べる予定でしたがお茶だけでおいとましました。
「ドン・パスクァーレ」のニ重唱と「魔笛」のハイライト(パパゲーノ)、「こうもり」のハイライト(アイゼンシュタイン)・・・と結構ハード・・・。
しかもアイゼンシュタインってテノールやん・・・
(ファルケのつもりでOKをしてしまった)

同期生のエリちゃんとは久しぶり。ソプラノのNさんとテノールのKさんとも初対面でしたが、お二人とも明るい方でわきあいあい。
楽しい顔合わせでした。
・・・でも曲数も多いし、かなり頑張らなきゃ大変だぞ・・・

2004/12/20(月) 学校・・・2学期終了
学校の成績入力も終わり、これで一応2学期は終了。
終業式などには参加しない講師としては今日が最後の登校でした。
早朝から登校し、お昼まで職員室で待機。
「OKです」のお声がかかり、ようやく解放されました。

僕は相当疲れがたまっていたのか、他の先生方とお話をしていてもアクビが止まらない・・・ごめんなさい・・・。
夜には「椿姫」の稽古があったのですが、時間があったので一時帰宅。
すぐに昼寝・・・。
ところが起きても体調が優れず、泣く泣く練習を休ませてもらうことに。

夜はおそばと海鮮親子丼でした。

2004/12/19(日) ひさびさPASSIONE稽古
ずーっと稽古を欠席させてもらっていたPASSIONE「椿姫」ハイライトの練習にひさびさに復帰。
今日は僕の組のキャストさんがいなかったので、他組の練習を見ながらいろいろ指摘しあったりしました。
客観的に見ているといろいろ見えて勉強になります。
ここがPASSIONEの稽古のいいところですね。
お互いに遠慮をせずに言い合える環境・・・。

うん・・・まずは暗譜をきちんとせねば・・・。

2004/12/18(土) 成績・・・
早朝から学校へ。
テストの返却と成績入力のために仕事・・・仕事でした。
人の評価をするのって本当に大変なこと。
最大級の責任を持って・・・また心からのメッセージをこめて成績をつけていきます。

夜は「椿姫」の荒立ち稽古。
今日は説明を受けて、軽くなぞっていっただけ。
結構アクト・エリアが限られているらしく、
脇役としては主役たちの立ち位置が1cm違うだけでも、関係性が変わってきてしまう。
非常に難しいものがあるなぁと思いました。

2004/12/17(金) コンクール全国大会
コンクールの全国大会に出場しましたが、残念ながら入賞はできませんでした。
(>_<)
・・・う〜ん・・・僕、こういうことは滅多に言わない人だけど、
納得いかないなぁ〜。
上手いと思っていた人がことごとく入賞を逃していたし・・・。

また他のコンクールでチャレンジしよう!
来年はちゃんとした大きいコンクールを受ける決意をしたリヒトでした。

2004/12/16(木) 学校公演「愛の妙薬」&再会
今日は友人が勤めている中学校の合唱祭で、アトラクションとしてオペラ「愛の妙薬」を公演。
2時間以上のこのオペラを「45分におさめてくれ」というムチャな注文を受けつつ、
何とか省略省略で物語を紡いでいきました。
合唱祭の方はとてもわきあいあい。
歌う前にクラスの代表者がインタビューを受けるなど、
とても楽しい感じの合唱祭でした。
うちの富士見中学は思いっきりコンクール・ムードで、かなり緊張感があるので、
学校によってずいぶん雰囲気が違うなぁと思いました。

「愛の妙薬」の方は先日フル公演を原語で演じたばかり。
今日は日本語だった上にカットもかなりあったので気持ちを切り替えて頑張りました。
衣裳も違い、必然的に役作りも動きも違ってくるので、
「ああ、同じベルコーレでもこんなに雰囲気が違うんだぁ〜」と
演じていて面白かったです。

ところで今朝、池袋駅でばったり大学時代の同期:ボス(本名:谷内)に会いました。
思わず駅のホームで抱き合ってしまう感動的な再会。
彼は今、映画製作のために準備をしているのだそうです。
大きな夢に向かって歩んでいる友人の姿に、僕も身が引き締まる思いでした。

↓興奮のあまり埼京線内で写真を撮りました。右が「ボス」

2004/12/15(水) マザーコーラスX'mas会
マザーコーラス一年の締めくくり。
全体を4つのグループに分けて、自主的に練習を重ねて発表をしました。
音楽室に行くとまずはX'masの飾り付けがしてあってステキ。
皆さんが集まると、グループによって服の色を合わせたり、衣裳の飾りつけをしていたりして「さすが」です。
クリスマス気分に部屋が彩られていよいよ発表会!
グループによってカラーが違って、
選曲にも個性が出たし、演奏もとてもすばらしかったです。
この企画をやって良かった。
個々の力も格段と伸びたし、アンサンブルの意識も強まりました。
発表が終わってから写真撮影(画像)をして、近くの料理屋でお食事会。

夜は明日の学校公演のためにリハ。
日本語45分縮小版の「愛の妙薬」です。
先日原語フル公演の同演目を終えたばかりでちょっとパニックでしたが、きちんと整理をして・・・
なんとか思い出すものですね〜我ながら感心。
しかも微妙にベルコーレの役作りが違ったことも発見。
また新しいことも取り入れて、ますますバカなベルコーレです。

2004/12/13(月) IKSPIARIカウントダウン「第九」合唱練習 第4回
今日は最後の合唱練習。思い切った趣向を提案しました。
それは・・・「動きをつける」ことです。
実際に腕や体を動かして、シーンを演じてもらう。
ある意味タブーを犯すことにしました。

僕は昔はクラシック音楽が大嫌いでした。
何か美しい音楽を演奏していることはわかる。
歌っている人たちが楽しんで歌っていることもわかる。
でもそれがとても内輪で行われているような気がして、
しかも何を歌っているのか、何を訴えているのかがわからない。
・・・伝わってこなかったのです。
人が感動するのは圧倒的なものを見せつけられた時でもなく、
単に美しいものに触れた時でもないと思います。
人は「共感」して初めて感動する!

ならば僕らは明確に訴えなければならない。
共感してもらわなければならない。

今回の取り組みは「共感」まではたどり着かないかもしれない。
でも何かを伝えようとしている、人に向かって何かを訴えている、という態度を明確に示したい・・・。

「やります」と僕が伝えたとき、もっと反発があるかと思いましたが、意外に皆さん前向きに受け止めてくださった。
きっと中には「それはナシだろ・・・」とか「おかしいよ」とか思った人がいるかもしれない。
でも文句を言わずに共感してくださった。

技術的なことを指摘していくよりも、
表現したい内容を伝えて、実際に演じてもらう方が明らかに声も変わる。
自然と技術的な問題も解決している。
練習は4回しかありませんでしたが、本当にいいコミュニケーションをしてくださったし、僕が期待する以上のモノを返してきてくれた。
本当にいい合唱団とめぐり合った・・・と改めて感じた2時間でした。
皆さんありがとう。
そして頑張りましょう!!

↓男声陣は今日は行進しながら歌いました。各パートばらばらにターンするところがポイントでしたね。カカトで足を踏み鳴らしましょう!!

2004/12/12(日) 今年のオペラ全公演終了・・・
東京シティオペラ「愛の妙薬」千秋楽。
初日公演がうまくいっただけに、集中力を切らさずに今日を迎えるのが大変でした。
集中しつつも、初日の芝居を「追う」ことなく新鮮に演じなければならない。
これが想像以上に難しかったです。

僕の中ではベルコーレの集大成となったこの公演。
のびのびと楽しく・・・真っ直ぐに演じることができたと思います。
「切れる」瞬間がなく、ベルコーレであり続けられました。
若干アンサンブル部分でオケとのズレを感じることが多かったので、音楽的には必死に指揮を注視せざるを得なかったのが残念。
僕より若いキャストさんが多かったから仕方ないか・・・って待てよ・・・。
今日のキャストでは僕が最年長だ!!
あああ・・・すごいなぁこれって。

終演後たくさんのお客さんから賛辞をいただきました。
中には「今まで見た中で最高のベルコーレでした」なんて褒めてくれた方もいらしてうれしかったです。
ほめられると伸びるタイプなので・・・
・・・ってここで公表することでもないか・・・でも本当に嬉しかったので。

↓アディーナとジャンネッタと。両手に花でご満悦のベルコーレ

2004/12/11(土) OFF中に仕事・・・
3日公演の初日と千秋楽に出演するので、今日はOFFでした。
・・・OFFにさせてもらった・・・というべきですね・・・。
中学校の期末試験を作らなければいけなかったので、
学校へ行ってきました。
生徒が廊下を歩いている様子や、卒業生が遊びに来ている様子を見て本当に心が和みました。
これで明日歌う気力ももう一度沸いてきました。
明日は今年最後のオペラ。
初日にも増していい公演にします!
今年の集大成にするぞ!!

↓ベルコーレの衣裳(自前)・・・後ろの怪しげな影はドゥルカマーラ

2004/12/10(金) 東京シティオペラ「愛の妙薬」初日
天気予報がはずれてとっても暖かい気候になりました。
おかげさまで「愛の妙薬」初日が終了。
初めからお客さんの反応があたたかく、何をやってもウケる・・・といういい雰囲気の中演じさせていただきました。
自然と僕らもノッていきます。
僕はもうベルコーレは自分の一部になってきていますから、
自然に体が動く・・・笑いを取ろうという気持ちは全くなく、
真剣にベルコーレを演じているのですが、自然と笑いにつながっていく。
終演後にお客様の送り出しをしましたが、
皆さんから「楽しかった」と声を掛けていただき感激でした。

ドゥルカマーラ役の飯田くんは大学時代の同期同門。
よくバスケとかして遊んだ仲です。
アドリブでいろいろやってくるんだもんな〜(笑)
お越しいただいた方にしかわからないと思いますが、
最後のビールは全くのアドリブ・・・
突然渡されて「おおおおおお・・・」となりましたが、
とっさに音と合わせて缶を開けました〜。
そしてビールは全く飲めない僕でしたが、舞台上で少し飲んでしまった・・・。
役者根性です〜後でフラフラした。
アドリブは振られたら負けじと振り返す・・・我ながら大したもんだ。。。(^^ゞ

2004/12/08(水) 稽古初参加
3月11〜13日の日本オペラ振興会「三人の女達の物語」の稽古に初参加しました。
僕にとっては日本のメジャー団体の公演に参加するのは初めてのこと。
アンサンブルの1人とはいえ、ちょっとワクワクします。

日本のオペラというのは、つまりは現代曲ですから譜読みが大変。
充分音取りをしてあったつもりでしたが、アタフタしました。

でも今日は稽古場に「愛の妙薬」でご一緒した大貫さんや、塚田堂琉さんがいらしていて、とても楽しかったです。
お二人も初参加の僕が入りやすいように、いっぱい気を遣っていただいて・・・。

演出は岩田さんだし、指揮は坂本先生・・・(岩田さんは「先生」と呼ばれるのが嫌いらしい)
父やmaiharuさんも出るし、すっごく楽しみです。

2004/12/07(火) IKSPIARIカウントダウン第九練習 第3回目
今日は第九の指導に行ってきました。
第1回はとにかくのびのびと、でも正確に歌うためのポイント練習。
第2回は体を動かしながら歌い、音を体で感じながら歌う練習。
・・・と僕独自の練習方法で進めてきましたが、今回はその第3回目。
「第九」を歌うことはとても楽しいことだし、
大きな声で迫力のあるオーケストラの音と一緒に歌うととっても感動しますよね。
「第九をもう何十回も歌ったことがある」という方もたくさんおられるのでは?
でも果たしてその曲の内容についてどれだけ理解して歌っているだろうか?
・・・これは僕自身、学生時代に何回も「第九」合唱を経験していて感じたことです。

第3回は歌詞と音楽から「演じながら表現する」練習をしました。
本当に振り付けのようなことをして・・・。
だって「星空の上に・・・」なんて歌詞の部分を歌っているんだから、
空を仰ぐようにして歌いたいじゃないですか。
時間がなかったので一部分しか練習できなかったんだけど、
次回はもう少し噛み砕いて練習したいです。

練習後、制作者である(株)シーガル・アーツの計屋社長、スタッフの橋本さんと会食。
今後の当企画についていろいろ語り合うことができました。
社長さんはとても情熱的に語ってくださって、ますますこの企画への意気込みがこみ上げてきました。
「あの場所で大晦日の夜に『第九』を歌うんだ。
 ただのコンサートではなくて、
 何かを残せるステージを作ろう。
 みんなで感動をしたいよね!」
制作スタッフがいなかったら企画自体が立ち上がらないし、
練習会場を手配することから何から何まで見えない部分で僕ら演奏者を支えてくださっています。
その気持ちに応えるべく、感謝の気持ちをこめて、
僕らは最高の演奏、最高の感動を実現しなければいけませんね!

そんなわけで第4回予告・・・
「僕らが第九を歌う意義」についてみんなで考えたいと思います。
僕らは何に向かって「第九」を歌うのか?
聴いている人に何を伝えるのか?
そして演奏している自分たちには何が残るのか?
・・・感動の最終練習・・・お楽しみに。

↓先日の「ボエーム」ムゼッタ役の飯尾玲子さんと。

2004/12/06(月) 「愛の妙薬」場当たり稽古
やっとこさ「ラ・ボエーム」が終わり、しばらく稽古場を空けさせていただいてしまった「愛の妙薬」。
今日は場当たり稽古でした。
おっとっと・・・歌詞が出てこない・・・
いかんいかん集中が足りないのだな。
深く反省しました。

ちょっとショナールが残ってしまっているのか、
「格好良すぎる」というダメをいただいてしまった・・・。
格好つけているけどドジっていう部分が足りなかったみたい。
以前は一生懸命格好つけても下手くそだったからちょうど良かったんだけど・・・。

この「愛の妙薬」公演は全ての芝居を正面向きで行います。
たとえアディーナが横にいても、正面に彼女がいるつもりで演じます。
つまりお客さんが全ての人物の全ての表情を見ることができるのです。
今日、客観的に観ていて、改めて「面白いなぁ」と感じました。

どうぞお楽しみに。

↓先日の「ボエーム」のメイク前

2004/12/04(土) 「ラ・ボエーム」公演終了・・・
とうとう終わってしまった・・・・。
ショナール君これでまたしばらくお別れだね。
彼はどうして家を飛び出してこんな暮らしを選んだのだろう?

他の芸術はともかく、音楽家の彼はたぶん実はいい家の生まれなんだと思います(飽くまで推測)。
幼い頃から親や先生からピアノのレッスンを受け・・・青年になり、ロドルフォやマルチェルロに出会い・・・そして家を出てその日暮らしのボヘミアンに。

さて、今日の公演ですが・・・とても美しい舞台で、衣裳もかっこよかったし、メイク&ヘアメイクもすごく男前に作ってくださって・・・うれしかったです。
スタッフさんには本当に頭が上がりません。
カーテンコールで1人で出た時、すごくあたたかい拍手をくださったお客様の皆様。
また当HPで応援してくださった皆様。
本当に本当にありがとうございました!!!

今回は頑張りました。
とにかく悔いはありません・・・寂しさだけが残るだけ。
ショナール君・・・また会おうね。

さてと
次は「愛の妙薬」だ!
ショナールとは全く違うキャラクターだけど、ベルコーレをとことん楽しみたいと思います。
ぜひ来てくださいね!!

↓照明は入っていませんが、第1幕、第4幕の屋根裏部屋の舞台

2004/12/03(金) いよいよ明日→「ラ・ボエーム」雑考 フィナーレ
いよいよ「ラ・ボエーム」の本番を明日に控え、
今日は1日オフ。
今年はこの公演のために秋からいっさいオペラ公演を入れず(学校公演はありましたが・・・)頑張ってきました。
来てくださったお客様により楽しんでいただけるよう頑張ります。
・・・昨日の場当たりのときにホコリを吸ってしまったのか、ちょっと鼻水が止まらないのですが、明日には何とかなるでしょう。

最後に、「ラ・ボエーム」雑考 フィナーレ
◆「お前こそ本当の哲学者だ!」◆

第4幕終盤。哲学者コルリーネが有名な「外套のアリア」を歌います。
この「外套のアリア」は仲間たちが芸術家としての信念を失っていく中、最後まで哲学者としての生き方を変えなかったコルリーネが、ついにその信念を捨てる重要なシーンでもあります。

そのアリアを部屋の隅で聴いているショナール。
誰よりも4人の姿を客観的に眺めてきた彼には、
最後の砦であったコルリーネの芸術家としての信念までもが崩れていく様を目の当たりにし、絶望します。
(コルリーネ・・・お前までもが・・・これで芸術家はだれもいなくなった・・・)
この瞬間、彼ら4人の楽しい生活が終わることを予感しているのかもしれません。

"Addio! Addio・・・"の言葉で終わる「外套のアリア」
感動的なアリアを歌い終えたコルリーネは、
うなだれているショナールにそっと語りかけます。
「ショナール・・・(略)二人だけにしてやろうぜ」
その言葉にハッとするショナール。彼はこんな言葉をコルリーネに返します。
「その通りだ哲学者よ!本当だ・・・行こう!」
この時ショナールは(自分に「ショナール」と呼びかけてきたコルリーネに対し)「コルリーネ」と呼ばずに「哲学者よ」と呼び返すのです。

いつも本ばかり読んでいて、世の中や人生を冷徹に揶揄してきたコルリーネ。
哲学を捨てる決意をしたばかりの彼はロドルフォとミミを気遣った何とも美しい優しさをみせるのです。
そんなコルリーネに対してショナールは感動し、
(お前こそ真の)哲学者よ!」と呼んだのです。

●ショナールは気づいた!●
以前の「ラ・ボエーム」雑考で何度も書きましたが、
この第4幕で彼らは瀕死のミミの前では自分たちの芸術は何の役にもたたない・・・という絶望に打ちひしがれます。
特にショナール(音楽家:プッチーニ自身がモデルなのかもしれない)は何もできずにいます。
(僕はラストシーンを演じるにあたって、ミミがマフをもらって「高かったんでしょ?」とロドルフォに言うシーンで、一番胸を痛めています。「なんでオレたちはこんなにも役立たずなんだ!」と。)
そんな失望感の中に一筋の光が差し込むのです。
コルリーネがそう促したように、
「人を気遣う気持ち」「愛し合うことの大切さ」こそが、
哲学(=人生)であり、芸術であること悟るのです。

ミミの死以降、ショナールたちは散り散りになります。
きっとショナールは新たな気持ちで芸術、音楽に臨むに違いありません。
ミミの死を無駄にしない。
この経験で知った「思いやり」を自らの糧にして、音楽人として人生を謳歌することでしょう。

そんな願いをこめてオペラの「幕」を演じきりたいと思います。
何よりも会場に居合わせた全ての人にをこめて・・・。

※昨日のゲネプロより。衣裳をつけた様子。これは第4幕の衣裳です。

2004/12/02(木) 「ラ・ボエーム」ゲネプロ
今日はゲネプロ。
午後からメイク・衣裳つきで場当たり。
夜はゲネプロでした。
疲れた〜。

いろいろ心配で指揮ばっかり見てしまったのと、
リアリティにこだわりすぎて客席正面に向かって歌うのを避けていたので、それがちょっと反省。
本番では気をつけよう。

舞台がとてもすてきで、衣裳もいい雰囲気。
僕は頭にカーラーを巻いてクリンクリンの天然パーマ風。
メイクは結構イタリア人チックな顔に作ってくださいました。
ちょっとセクシーでスタイリッシュなショナールを今回は目指します。
残すは本番のみ。
あとは体調にだけ気をつけます。

2004/12/01(水) 「ラ・ボエーム」最終稽古
今日は「ラ・ボエーム」最終稽古。
実際の舞台と同じ広さで練習できたのは今日が初めて(>_<)
第二幕フ合唱との絡みと、第一幕を通して練習。
実寸でやってみると距離感が少し変わるから、いろいろ気がついたことがあったし、
逆にスペースが空く瞬間があるので、そこを上手く使えたり・・・。

マルチェルロの中西さん、コルリーネの伊東剛さん、そしてロドルフォの父とショナールの僕・・・やっと全員の呼吸がばっちり合った感じ。
それぞれのキャラクターが個性的だし、コミュニケーションもばっちりでいつも冗談を言い合っています。
それが芝居にも出るはず・・・生活感の見える仲良し4人組をお楽しみに。
一転して第4幕では全員がバラバラになり、それぞれが違うことを考える・・・このギャップが面白いです。

明日はいよいよゲネプロ。
頑張るぞ!!

※本番にいらっしゃる方は一度11月の日記「ラ・ボエーム雑考」を読んでいただけると10倍お楽しみいただけるでしょう。
※別館の「オペラ解説」にあらすじが掲載してあります。

楽屋用コップ。所有者がわかるように似顔絵を描きました。


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