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2004/06/30(水)
ジェルモン&スカルピア
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PASSIONE主催「FESTA D'AMORE〜オペラ『椿姫』『トスカ』ハイライト公演が終了しました。 おかげさまで満席。 チケットも完売のため当日券が出せないという、うれしい報告を受け本番にのぞみました。 2時から会場入り、場当たり稽古。 3時から衣裳を着けてゲネプロ。本番通りに一度全部通します。 その間会場の外ではスタッフさんが受付などの準備をしていました。 全員で写真撮影をしてから、メイクさんにメイクをしてもらうと(結構老けメイク:別館ギャラリーを見てください)役に集中していきます。 着替えも終わり、スタンバイOK! 客席は当日券が出せず、数名のお客様にはお待ちいただく状態になりましたが、100席の客席が満席になりました。
第一部は「椿姫」ハイライト。ジョルジュ・ジェルモン役。 いきなり名アリア「プロヴァンスの海と大地」を歌います。 厳格な父親を演じながら歌うこのアリアは非常に難曲。 しょっぱながいきなり山場でした。 しかもここは2曲もアリアが続きます。まったく性格の違うアリアを何とか歌いきりました(ミスもありましたが)。 「椿姫」フィナーレを終え、カーテンコール。 休憩に入るとすぐメイク室に入りスカルピアにメイクチェンジします。 コテで髪を全体的に巻き髪にしていき、顔もかなり怖い表情に変化していきます。
第二部「トスカ」ハイライト。スカルピア役。 僕の出番は第2幕のカヴァラドッシを拷問にかけ、恋人の命を救う代償にトスカの身体を求めるシーン。 今回の課題でもあったのですが、いかに冷静に演じきれるかどうか・・・。 スカルピアの恐ろしいところは、自らの欲望を果たすために鋭くキレる頭脳。 何が起きても微動だにしない無表情から激しい欲情が一気に噴き出すかと思えば、すぐまたクールに・・・。 この自分の精神状態を完全にコントロールできるスカルピアが演じていても自分でも怖くなりました。
しかも今回は演じていて、一滴も汗をかきませんでした。 ものすごく集中できたし、クールなまま全てを演じることができたと思います。
終演後、お客様からも「怖かった」などという感想をいただいて安心しました。 やさしさだけが取柄の僕ですから(笑)、当初は「スカルピアに見えるかなぁ」などと心配したものでした。
カーテンコールの後、制作・代表の吉見くんがご挨拶をしましたところお客様から長い長い拍手が。 出演者全員、感謝感激でお辞儀した頭を上げることができませんでした。 お客様から心温まる「愛」をいただき、胸が熱くなりました。 たくさんの方に支えていただき、その愛にこたえるべく日々精進をしていこう、と改めて決意しました。
とても心に残る公演になりました。
最後に一言だけ・・・スカルピアを熱演のあまり、シャルローネ役の林くんの胸倉をつかんだ際、彼自前のシャツのボタンを引きちぎってしまいました。・・・林くん・・・本当にごめん。
↓本番前の写真撮影。複数のカメラで撮影したので全員目線が違う・・・笑
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