舞台裏日記
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2004/06/30(水) ジェルモン&スカルピア
PASSIONE主催「FESTA D'AMORE〜オペラ『椿姫』『トスカ』ハイライト公演が終了しました。
おかげさまで満席。
チケットも完売のため当日券が出せないという、うれしい報告を受け本番にのぞみました。
2時から会場入り、場当たり稽古。
3時から衣裳を着けてゲネプロ。本番通りに一度全部通します。
その間会場の外ではスタッフさんが受付などの準備をしていました。
全員で写真撮影をしてから、メイクさんにメイクをしてもらうと(結構老けメイク:別館ギャラリーを見てください)役に集中していきます。
着替えも終わり、スタンバイOK!
客席は当日券が出せず、数名のお客様にはお待ちいただく状態になりましたが、100席の客席が満席になりました。

第一部は「椿姫」ハイライト。ジョルジュ・ジェルモン役。
いきなり名アリア「プロヴァンスの海と大地」を歌います。
厳格な父親を演じながら歌うこのアリアは非常に難曲。
しょっぱながいきなり山場でした。
しかもここは2曲もアリアが続きます。まったく性格の違うアリアを何とか歌いきりました(ミスもありましたが)。
「椿姫」フィナーレを終え、カーテンコール。
休憩に入るとすぐメイク室に入りスカルピアにメイクチェンジします。
コテで髪を全体的に巻き髪にしていき、顔もかなり怖い表情に変化していきます。

第二部「トスカ」ハイライト。スカルピア役。
僕の出番は第2幕のカヴァラドッシを拷問にかけ、恋人の命を救う代償にトスカの身体を求めるシーン。
今回の課題でもあったのですが、いかに冷静に演じきれるかどうか・・・。
スカルピアの恐ろしいところは、自らの欲望を果たすために鋭くキレる頭脳。
何が起きても微動だにしない無表情から激しい欲情が一気に噴き出すかと思えば、すぐまたクールに・・・。
この自分の精神状態を完全にコントロールできるスカルピアが演じていても自分でも怖くなりました。

しかも今回は演じていて、一滴も汗をかきませんでした。
ものすごく集中できたし、クールなまま全てを演じることができたと思います。

終演後、お客様からも「怖かった」などという感想をいただいて安心しました。
やさしさだけが取柄の僕ですから(笑)、当初は「スカルピアに見えるかなぁ」などと心配したものでした。

カーテンコールの後、制作・代表の吉見くんがご挨拶をしましたところお客様から長い長い拍手が。
出演者全員、感謝感激でお辞儀した頭を上げることができませんでした。
お客様から心温まる「愛」をいただき、胸が熱くなりました。
たくさんの方に支えていただき、その愛にこたえるべく日々精進をしていこう、と改めて決意しました。

とても心に残る公演になりました。

最後に一言だけ・・・スカルピアを熱演のあまり、シャルローネ役の林くんの胸倉をつかんだ際、彼自前のシャツのボタンを引きちぎってしまいました。・・・林くん・・・本当にごめん。

↓本番前の写真撮影。複数のカメラで撮影したので全員目線が違う・・・笑

2004/06/28(月) 通し稽古
練習会場のクーラーが故障していて、
サウナ状態の中、通し稽古が行われました。

汗だく〜・・・
とりあえず問題なく通り、あとは本番を待つのみ。
頑張ろう!

2004/06/27(日) 「遊声」
4つの大学合唱団の合同公演に行ってきました。
まずその声の若々しさに感激。
オープニングの全員合唱の第一声で思わず涙がこみ上げてきました。
続いてそれぞれの合唱団のステージ。
萩京子、吉岡弘行、新実徳英、木下牧子といった人気作曲家の作品が演奏されました。
緻密な音楽作りが好印象だった東京外国語大学混声合唱団コール・ソレイユ。

若々しく自由に歌い上げた日本大学合唱団。

集中度が高く、流れるようで華々しく歌った東京家政大学フラウエンコール。

大きなスケールの中にも言葉を丹念に歌い紡いだ東京大学コーロ・ソーノ合唱団。

最後は合同ステージ「武満徹のうた」。
合唱曲「うた」と独唱曲「Songs」を一緒に演奏する意欲的なステージ。
質のいい演奏をされていたのはもちろんですが、「死んだ男の残したものは」の後に「翼」(最初は「Songs」版、すぐその後に「うた」版を続けて歌いました)を持ってくることで、非常にメッセージ性を浮き出させたステージを作りあげるといった工夫もされていました。最後の曲「明日ハ晴レカナ、曇リカナ」もいつも以上に僕らに語りかけてくる歌として伝わってきました。

世界も日本も混沌としている中、若者が美しくも強いメッセージを伝えるステージ。
しっかりと心に響いてきました。
この歌声がいつまでも歌い継がれて世界中に広がっていきますように。

2004/06/26(土) 本番間近!
トスカ役のTさんがどうやら首のスジを傷めてしまったらしく、
今日は安静にしてもらうことにして音楽中心(主に僕の)の練習でした。
立ちも頭の中でしっかり整理ながら稽古できたので、僕としてはとても貴重な練習でした。
Tさん・・・焦らずにじっくりお休みしてね。
本番までにはきっとよくなりますから。

今回の課題はとにかくクールに。
「芝居をしない」芝居にしたいと思います。

これはちょっと別の話ですが、よく音楽稽古で
「立ち稽古が始まってみないとわからない」とか「音楽稽古だから音を正確に歌えばいい」
ということを言う歌い手や指揮者がいますが、僕はそうは思いません。
変な話、音楽の中に内在するそれぞれの心理や場を支配する空気をしっかり音楽で表現していれば、
動きなんてつけなくてもオペラは成り立つし、
逆に音楽でしっかり表現できていなければ動きがついても全く成り立たないと思うんです。

勘違いされると困るんだけど、
「音楽だけやっていれば芝居なんて適当でいい」ということではないです。
音楽で表現できていれば、芝居は自然についてくる・・・と僕は思います。
動きでごまかしていたり、下手な芝居が音楽の持つものを邪魔していたりするオペラを
多々見たような気がします。
(↑これまでの自分を含め)

で、僕の課題は「そこ」
今まで声が安定していなかったから、表現したくても表現できる範囲にかなり限界があって、
音楽で表現しきれない部分を芝居で必死にカバーしようとしていた・・・
・・・言い方を変えると「ごまかしていた」部分があったと思うんです。

やっとこさ声の安定を感じて表現の幅が増えたから、今度はクールに必要最小限の動きで、
内包されている音楽表現をできるだけクリアにストレートにお客さんに届けられたらいいな
・・・と考えるようになりました。

「芝居をしている」芝居(フリ)をすることなく、
立ち方だけでそのキャラクターの心理を全て表現できる・・・
そんな「オペラ俳優・歌手」になりたいです。

2004/06/25(金) ハナです
ハナです・・・

2004/06/24(木) 携帯電話!
つ、ついに携帯電話に切り替えます。
今までPHSだったのですが、もはや新しい機種が出る見込みがないので決心しました。

掲示板「楽屋で雑談」も携帯電話から更新できるし・・・。

2004/06/23(水) ヒゲのゆくえ
ずいぶんヒゲが伸びました。
そろそろ整えねば。

2004/06/22(火) 「椿姫」&「トスカ」立ち稽古
今日は30日の公演の稽古でした。
実は「椿姫」組のメンバーとは日程が合わなくて、今日は久々の再会。
4月頃の初めての音楽稽古以来・・・。
僕が抜けている状態で作っておいてもらっていたのですが、
う〜ん・・・まだ全然出来上がっていないじゃないか・・・。

今日はほとんどの時間を「椿姫」に費やして、
残りの数分で「トスカ」の僕とトスカのシーンを通して終わり。
「トスカ」の方はほぼ仕上がってました。
今日は「椿姫」組の人に見られている、という状態だったせいか、
ちょっと気合が入りすぎ。
芝居の1つ1つにちょっとずつ余計なものが加わってしまった。
もう一つ冷静な状態で演じなければ、と思いました。
今日通してみてよかった。

それにしてもジェルモンとスカルピアを同日に一度に演じることの大変さを改めて痛感しました。
オセロの表と裏のような僕の心の2面性を瞬時に入れ替えなければならない感じ・・・。
う〜ん。
頭では僕もわかっていたのですが、実際にやってみると想像以上に大変な作業でした。
・・・けっこう気持ちいいけどね・・・。
全部見せちゃうわけだから。

ジェルモンは「父親」いう僕のこれまでの人生に「ない」心情ですから、その辺を自分の中にどう芽生えさせるか・・・が問題です。
よっしゃ!こっからだぞ!
まずは身体を少し重くするために筋トレ。
頑張るぞ!

2004/06/21(月) 「愛の妙薬」立ち稽古
中学は今日弁論大会でした。
授業の空きがあったので、一時間だけ見に行くことができました。
ちょうど中1が弁論していたのですが、とても素晴らしい内容のものでした。
特に「友達」をテーマにしたものはとても感動的だったり、ギクっとするような「マナー」についての大人への警告など、とてもハイ・レベルでした。
何よりもみんな文学的な表現や、あっと驚くような言葉の使い方などあって、すごいなぁと思いました。

夜は台風がやってきて悪天候の中、「愛の妙薬」の稽古がありました。
今日はネモリーノ&ベルコーレのデュエットをやりました。
数年前に同じ演目でご一緒している谷川さんがネモリーノなので、ある程度お互いの呼吸が読めて楽しかったです。
谷川さんは相手の芝居をしっかり受けてくださるので、いろんなことを安心して試したり提案したりできるし、本当に素晴らしい歌い手さんです。
後半は1幕のネモリーノ&アディーナのデュエットとベルコーレを加えた3重唱。
まだまだ練らねばならない部分がたくさんありましたが、大きな動線は見えました。

それにしてもすごいオペラですね。
一音一音にすべて意味があって、それを紐解いていけば必然的に動きが決まっていきます。
ベルコーレなんかも心理状態を見事に音で表していて、それと違うことをしてしまった時に、すごく違和感が残るんですね。
これからもスコアをしっかり読み込んで、修正をしていきたいです。
すごくいい「愛の妙薬」になる予感。

2004/06/20(日) COLORE打ち合わせ
来年の4月公演に向け、早くもスタート。
主催側からの話で今回のコンセプトが決定。
「進化したステージ」

すんごい宿題を出された気分。
一から創造しなければいけない・・・

さてさて大変です。メンバー全員目が点になっていました。

来年4月。
王子神谷のスタジオで公演予定。
どんなものが出来上がるのか・・・お楽しみに。

2004/06/19(土) レッスン&「愛の妙薬」立ち稽古
昼は師匠宅へ。
レッスンを受けてきました。
「トロヴァトーレ」のアリアを結構サラッと歌えてしまってびっくり。「G=ソ」がだいぶ安定してきました。
2曲目の「仮面舞踏会」のアリアはやや以前に歌ったクセが残っていて、イマイチ。
まだまだ修正が必要です。

一度帰宅して数通手紙を書いてから「愛の妙薬」の稽古へ。
初の合唱と合同の立ち稽古でした。
ベルコーレの役作りは昨年のコレギウム版がベースになっているので、超独特。
登場シーンでいきなり共演者や合唱さんの度肝を抜いてしまったようです。
笑いを取り巻くってご機嫌。
指揮者を笑わせたら最高ですね。

笑いを取れるところは全部取りますよ〜。

2004/06/18(金) 熊谷はやっぱり暑かった・・・
とっても暑い熊谷・・・でも日が落ちて夜も深まっていくと、ひんやりした風が熊谷寺の林から染み出してきます。

今日は熊谷ベーレンタール男声合唱団の指導でした。
ちょっと巻き戻して・・・
夜のベーレンまでは何もなかったので、ぐっすり眠りました。
朝はお昼の1時まで寝てました。
昼食のうどんを食べると、疲れていたらしく(まだ「リゴレット」からの疲れが取れていなかった)再び昼寝。
気がつくと夕方4時・・・あわてて家を出ました。

ベーレンタールは次のステージに向けて再スタート。
先日のステージでの達成感を自信に変えつつ、
今日は結構きびしい指導をしました。
それこそ4小節を作り上げるために何度も何度も繰り返し。
僕も少しでも気に入らないとすぐ止めて、執念深く練習。

さすがに徐々に集中力がキレてきたので後半はザーッと流す練習を中心に。
この集中力が持続すれば相当上達することでしょう。
来週からは2部屋に分かれてパート練習することにしました。

帰宅したのはもう午前様でした・・・眠い・・・

2004/06/17(木) 個人練習
今日は稽古もなく希少なオフだったので、久しぶりに愛弟子ハナちゃんのレッスンをした後、自分の練習に励みました。
やっぱり気になる「トスカ」のスカルピアの練習。
今日はもう一度楽譜をしっかり読み直し、いくつか新たな発見をしました。
改めてプッチーニの作曲技法のすごさを実感しました。
一つの休符にも必然的な意味があり、そこからスカルピアの性格やそのときの心理状態がはっきり読み取る事ができるのです。

それにしても・・・やればやるほど自分の中のスカルピア的な人格を見出すんですよね。いや違う人格とかいうわけではなく・・・歌っているうちに気持ちよくなっている自分がいる。血圧が上がっている自分がいる(もちろん冷静にステージに立たねばいけないのですが)・・・楽しいッス。

役作りっていうのは「役になりきる」のではなく、自分の中にある共通点・共感する部分を見出し、それをググッと広げて引っ張り出す・・・と以前ある先輩から教えられた、その意味が少しだけわかってきた気がします。

あとは実力実力。
日々精進じゃ。

2004/06/15(火) 「トスカ」第二幕稽古
いい天気が続きますね。
今日は学校の授業を終えてから「トスカ」第二幕の稽古。
コツコツ練り上げてきた立ち稽古。
今日は細かい部分まで話し合いながら固めていきました。

だいぶ出来上がってきたけど、
久しぶりだったのでちょっとほころびが見える部分も多々ありました。
もう一回楽譜を読み込もう。
勉強勉強。

でも今日はシャルローネ役の林くんに
「スカルピアが本当に怖くてビクッてなりましたよ」
と言ってもらえた。

2004/06/14(月) さぁ!「愛の妙薬」稽古に復帰
「リゴレット」があったため、
しばらくお休みしていた「愛の妙薬」の練習に復帰しました。
いつのまにやら立ち稽古がスタートしている・・・
スイッチを切り替えて頭に叩きこまねば。

「愛の妙薬」はこのところ日本語訳で歌うことが多かったので、
原語(イタリア語)はまったく別モノとして頭に入れていきます。
今日はおおまかな動線だけ決めて、後は各自がしっかり作ってくること!
いくつになっても宿題はあるものです・・・。

2004/06/13(日) 熊谷市民音楽祭
カラッと晴れたいい天気。
昨日のオペラの疲れも残る中、眠い目をこすりながら熊谷まで電車に揺られました。
今日は僕が指揮を振るベーレンタール男声合唱団のステージです。
JR高崎線「籠原」駅を降り、タクシーで会場となる「さくらめいと」へ。
ステージリハ、直前リハと終えていざ本番の舞台!

・・・

長年指導し続けたベーレンタール合唱団。
声を出す喜び→表現する喜び→お客さんに聴いてもらう喜び・・・
とこれらの様々な要素の「音楽」を自分たちの力で得てきて、
数年かけて自発的に進化してきました。
さぁ!
今日はここまできていよいよ、これまでの持ち物を全て捨てて、
「良い演奏」をする喜びを勝ち取りに行きます!
いわゆる「良い演奏」。
声がそろっていて、ハーモニーが美しく、質の高い音楽を奏でる。
初めからこのことを追究する合唱団もあるかと思いますが、
僕はあえてこちら(指揮者)からそれを押し付けるのではなく、
一つ一つ積み重ねた上で団員から自発的に出た欲求に一つ一つ応えていく
・・・というスタイルで合唱団を指導していきたいと思います。

自分達の(悪く言えば)エゴや、変なセミ・プロ意識みたいなものから生まれる演奏ではなく、
純粋に「成長していく」過程で毎回自分たちを見つめ、
一つ一つ追求していく・・・聴いている人と音楽を共有できる合唱団を目指します。

今日は・・・
とにかく「ガマン!」
冷静に、自分を失うことなくハーモニーを作っていく作業を課題にしました。
80点ぐらいですが、合格点です。
新しい道を開く演奏になったんじゃないかな?
毎回、姿を変えていくベーレンタールの進化を指導者として、
大いに期待しています。

2004/06/12(土) オペラ「リゴレット」終了
台風が来るなんて予想もありましたが、幸い天気もよくなり、
たくさんのお客様にお越しいただくことができました。
ありがとうございました!

とても素晴らしい舞台、ホール自体もとても歌いやすく、
とってもいい環境でした。

マルッロという役はさほど聴かせどころもなく、
そのわりにはやたらと音域が広く
(アンサンブルの部分では2ndテノールと同じ音を歌う)
終わった後に微妙な疲労感がありました。
自分としてはベストを尽くす事ができましたが、
う〜ん・・・歌い足りない・・・。

10年後にはタイトルロールを歌いたいなぁ〜
うん・・・実生活で娘が生まれたら、やろう。

↓舞台裏。僕らはここからスタートします。

2004/06/11(金) オペラ「リゴレット」ゲネプロ
明日はいよいよ本番!
今日は最終リハ:ゲネプロでした。

とにかく舞台がきれい!!
最小限の装置と照明で全ての場面が見事に描き分けられていました。
テレビなどでおなじみの矢島正明さんが各場ごとに、弁士として登場。
シーンのわかりやすい解説と見どころを語り継ぎながら、
場面の緊張度を高めてくれます。さすがプロ!!すごいです!

主要な役や、その場面でカギになる人物は限定された3つのスポットの中でのみ演じます。
その後ろにはひな壇が組まれていて、一段高いエリアでは脇役となる人物が立ちます。
・・・同じように一人一人が限定されたエリアで演じるので、
脇役一人一人がそれぞれの表情がはっきり見えます。
1つの場面に様々な人物が別々に立ち、それぞれの表情を持つことで、
全ての人物の様々な思惑が入り乱れた濃厚な空間が出来上がるのです。

オペラを一つ一つの場面、一人一人の人物で切り取ったコラージュとして捉えた見事な舞台。
ぜひ、お楽しみに!

↓舞台上に立つと客席がこんな感じで見えます。実際には照明が自分にあたっているから逆光でお客さんの顔まではよく見えませんが・・・

2004/06/10(木) レッスンです
今日は師匠宅にてレッスンを受けてきました。
ずーっと満足に歌えず苦労していた曲・・・
その1→『椿姫』の「プロヴァンスの海と大地」
その2→『セヴィリアの理髪師』の「わしは町の何でも屋」

う〜ん。歌えてるよ〜♪
自分の成長の跡が見えたレッスンでした。

土曜日の『リゴレット』ではちょっぴりずつしか歌う部分がないので、じっくり声を聴かせるように歌うことができないのですが、
そんな時でも一声一声に自分のベストを尽くせれば、と思います。
それが今回の課題の一つ!

さ、明日はゲネプロ!
頑張るぞ!(前回の通し稽古のリベンジ・・・)

2004/06/09(水) 「リゴレット」最終稽古
いよいよ残すは本番前日のGPを除いて最後の通し稽古。
渋谷のエレクトーンシティにて。
学校の仕事がおしてしまい、遅刻!
山手線を降りると、あの強烈な上り坂を全速力でのぼりました。
5分遅刻。
幸いまだスタートしていなく滑り込みセーフでしたが、
あってはならないことです。反省・・・。

稽古は順調にすすみ、本番に備え声のコンディションを考えながら淡々と流れていきます。
そして僕はというと・・・
一箇所おもいっきり間違えてしもうた・・・1小節早いっつーの。
そこで一瞬集中力がキレたのか、次のフレーズもボロボロ。

気を引き締めてその後はかなり集中して演じられました。
本番じゃなくてよかった・・・
たぶんコレでゲネプロ・本番は大丈夫。

僕の立ち位置って結構目立つんですよね。
今回の公演形式は一人一人にスポットライトが当たりますから、
歌っているときはもちろん、
歌っていない時の表情などがとってもクローズアップされます。
小細工的な動きでごまかすことができませんから、
すごくやりがいがある!
演じていて楽しいです。

↓舞台セッティング中。舞台の裏の裏

2004/06/08(火) 「椿姫」合わせ
今日は勤務先の音楽室をお借りして「椿姫」のピアノ合わせをしました。
有名なアリア「プロバンスの海と大地」を歌います。
バリトンのアリアの中では難曲とされている曲。
何で難しいのかというと、息子を諭す父親の心情を淡々と歌いながらも、全体的に高音域を軸とした美しいメロディを情熱的に歌わなければいけないからです。

音域的には苦ではなくなってきたのですが、表現が難しいですね。
ほんと。

2004/06/07(月) 「リゴレット」オケ合わせ
今日は渋谷で「リゴレット」のオケ合わせでした。
オケと言っても、今回はハイブリッド・オーケストラ。
エレクトーン2台とヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスが1本ずつ。
今回はそれにエレクトリック・パーカッション(正式名称は知りません)という新兵器が加わりました。
↑こやつがなかなかの性能で、形はパッド型のドラムなのですが、操作するとあらゆるパーカッションの音を出す事ができます。
シンセサイザーやエレクトーンのパーカッションと違い、
叩き方や強弱で打楽器特有の様々なニュアンスを出すことができ、かなりリアルです。すげー!!!

最近はこのハイブリッド・オーケストラがようやく一般に受け入れられるようになりましたね。
オケピットがない会場でも使える、人件費や演奏者の人数がぐっと抑えられるので、とても効率がいい。

エレクトーンに足りない部分を生楽器がフォロー。
かなりリアルなオーケストラでした。
きっとびっくりしますよ。

2004/06/06(日) 今日は6月6日
「ドラえもん絵描き歌」ではUFOがあっちいってこっちいって落っこちる日ですね。
あいにくの雨の中、久々のOFF。
近所のあじさいにカタツムリがいました。

2004/06/05(土) 今日は・・・
とてもいい天気でしたね。
今日は昨年12月にクリスマスコンサートで結成したアンサンブルグループ「コローレ」のピアニスト、
しのさんの結婚式です!
旦那様はそのコンサートでお手伝いしていただいた小暮さん。

今日の天気はお二人のためのものかもね。
末永くお幸せに〜!

2004/06/04(金) 男声合唱団「ベーレンタール」練習
金曜日の夜は熊谷の男声合唱団「ベーレンタール」の指導です。
今日はとてもいいハーモニーでした。
いやーいつも思うのですが、本当に上手くなりました。

これまでは特に「表現する」ことにこだわってきました。
アマチュア合唱団にありがちな「上手く歌う」ことにこだわりすぎて、
歌っている本人たちだけが楽しんでいるような方向にいかないよう、
「お客さんに聴いてもらっている」ということを意識して歌うこと。どうやったら聴いている人に楽しんでもらえるか・・・団員全員でフリ付きで「筑波山麓男声合唱団」を歌ったりもしました。

で、表現したい内容を伝えるために「もっと上手く歌いたい」という欲が出てきました。
6月13日の熊谷市民合唱祭では今までと逆に、表現を極力抑え、
徹底的に技術にこだわって歌いたいと思います。
この合唱団の深みみたいのがにじみ出る演奏を目指します。
レベルアップしたベーレンタール男声合唱団をどうぞお楽しみに。

2004/06/03(木) 「トスカ」ハイライト立ち稽古
今日は「トスカ」の2幕の稽古。
カヴァラドッシの拷問からスカルピアがトスカに迫りトスカのアリア「歌に生き、愛に生き」を歌うところまで。

超難役のスカルピアを演じながら・・・
今日は何だかスカルピアに共感できました。
彼の異常性癖からして、スカルピアはもしかしたら勃たないのかもしれません。

(※教育的によろしくない内容なので生徒のみんなは読んじゃダメよ)

そのコンプレックスから彼は、
「自分は誰にも受け入れてもらえない・・・」と思い込んでいるのだと思います。
だから女性(特にトスカ)への愛をまともに伝えることができない、
それゆえあの手この手の駆け引きを駆使してトスカをモノにしようとするのです。

トスカをモノにする(抱く)といっても、
男性器機能の障害と不感症から彼が女性と結ばれることはありません。
・・・身体を舐めまわすぐらいしかできないでしょうね・・・
それもいやがるトスカを無理やり強姦するのではなく、
自分を憎み、それでいてその行為に耐え忍ぶトスカを求めるのです。

コンプレックスから生まれた異常性癖。
誰からも愛されず、「愛す」こともできないスカルピアの悲しみが、
この人間の心の奥底に潜む唯一の感情。
その感情を表現する方法は・・・
・・・やはりこのオペラの第2幕のような方法しかないのだと思います。

スカルピアは悪ではなく、彼にとっては全ての行動が必然。
悲しみを覆い隠すほどの「恐怖」をボクなりに表現できたら、
と思います!

(オペラのあらすじ→「オペラ解説」参照)

2004/06/02(水) オペラ「リゴレット」立ち稽古
今日はちょうどいい時間に稽古場に着いた〜!
と思って扉を開けたが誰もいない・・・会場を間違えてしまった・・・。
慌てて本来の稽古場へ。
今日は立ち稽古でした。
ナレーションの矢島さんもいらしてました。

今回のオペラ「リゴレット」はコンサート形式ですから演技は伴わないのですが、
立つ場所を固定した上で、その狭い空間の中で各キャラクターはそれぞれの表情で歌い、演じなければなりません。
互いの位置関係やおおまかな動きにぼやけることなく、
一人一人のキャラクターの心情をお客様がダイレクトに受け取れるステージになるよう、頑張ります。

あとはオケ合わせとゲネプロ・本番。
いいステージにしたいな。
ボクにとっても・・・。


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