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2004/06/26(土)
本番間近!
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トスカ役のTさんがどうやら首のスジを傷めてしまったらしく、 今日は安静にしてもらうことにして音楽中心(主に僕の)の練習でした。 立ちも頭の中でしっかり整理ながら稽古できたので、僕としてはとても貴重な練習でした。 Tさん・・・焦らずにじっくりお休みしてね。 本番までにはきっとよくなりますから。
今回の課題はとにかくクールに。 「芝居をしない」芝居にしたいと思います。
これはちょっと別の話ですが、よく音楽稽古で 「立ち稽古が始まってみないとわからない」とか「音楽稽古だから音を正確に歌えばいい」 ということを言う歌い手や指揮者がいますが、僕はそうは思いません。 変な話、音楽の中に内在するそれぞれの心理や場を支配する空気をしっかり音楽で表現していれば、 動きなんてつけなくてもオペラは成り立つし、 逆に音楽でしっかり表現できていなければ動きがついても全く成り立たないと思うんです。
勘違いされると困るんだけど、 「音楽だけやっていれば芝居なんて適当でいい」ということではないです。 音楽で表現できていれば、芝居は自然についてくる・・・と僕は思います。 動きでごまかしていたり、下手な芝居が音楽の持つものを邪魔していたりするオペラを 多々見たような気がします。 (↑これまでの自分を含め)
で、僕の課題は「そこ」 今まで声が安定していなかったから、表現したくても表現できる範囲にかなり限界があって、 音楽で表現しきれない部分を芝居で必死にカバーしようとしていた・・・ ・・・言い方を変えると「ごまかしていた」部分があったと思うんです。
やっとこさ声の安定を感じて表現の幅が増えたから、今度はクールに必要最小限の動きで、 内包されている音楽表現をできるだけクリアにストレートにお客さんに届けられたらいいな ・・・と考えるようになりました。
「芝居をしている」芝居(フリ)をすることなく、 立ち方だけでそのキャラクターの心理を全て表現できる・・・ そんな「オペラ俳優・歌手」になりたいです。
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