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2004/06/03(木)
「トスカ」ハイライト立ち稽古
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今日は「トスカ」の2幕の稽古。 カヴァラドッシの拷問からスカルピアがトスカに迫りトスカのアリア「歌に生き、愛に生き」を歌うところまで。
超難役のスカルピアを演じながら・・・ 今日は何だかスカルピアに共感できました。 彼の異常性癖からして、スカルピアはもしかしたら勃たないのかもしれません。
(※教育的によろしくない内容なので生徒のみんなは読んじゃダメよ)
そのコンプレックスから彼は、 「自分は誰にも受け入れてもらえない・・・」と思い込んでいるのだと思います。 だから女性(特にトスカ)への愛をまともに伝えることができない、 それゆえあの手この手の駆け引きを駆使してトスカをモノにしようとするのです。
トスカをモノにする(抱く)といっても、 男性器機能の障害と不感症から彼が女性と結ばれることはありません。 ・・・身体を舐めまわすぐらいしかできないでしょうね・・・ それもいやがるトスカを無理やり強姦するのではなく、 自分を憎み、それでいてその行為に耐え忍ぶトスカを求めるのです。
コンプレックスから生まれた異常性癖。 誰からも愛されず、「愛す」こともできないスカルピアの悲しみが、 この人間の心の奥底に潜む唯一の感情。 その感情を表現する方法は・・・ ・・・やはりこのオペラの第2幕のような方法しかないのだと思います。
スカルピアは悪ではなく、彼にとっては全ての行動が必然。 悲しみを覆い隠すほどの「恐怖」をボクなりに表現できたら、 と思います!
(オペラのあらすじ→「オペラ解説」参照)
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