舞台裏日記
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2004年7月
前の月 次の月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新の絵日記ダイジェスト
2009/02/05 引越ししています
2007/05/31 Libera me!
2007/05/29 滅多にしない料理
2007/05/27 「おとこ」だぜ!
2007/05/26 レッスンに行ってきました

直接移動: 20092 月  20075 4 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200312 月 

2004/07/02(金) ベーレンタール:多田武彦「雨」
現在ベーレンタール男声合唱団は多田武彦さん作曲の組曲「雨」を全曲練習しています。
今日は新団員さん(待望のトップ・テノール!気がつけばトップ・テノールが最大人数になりました)が入団してくれて、ますます活気づいた練習になりました。

組曲「雨」の終曲「6.雨」は・・・
「雨の音が聞こえる 雨が降っていたのだ
 あの音のようにそっと 世のためにはたらいていよう
 雨が上がるように 静かに死んでいこう」
という詩です。
楽譜「多田武彦曲集」の中では最後の「死んでいこう」の部分にデ・クレシェンド(だんだん弱く)が書かれているのですが、後に出版された「グリークラブ・アルバム」では同じ部分に、
クレシェンド&デ・クレシェンドが書かれており、
「死んでいこう」という言葉がふくらみを持つよう改訂されています。

僕はこう解釈しました。
「死んでいこう」という言葉は、さびしく消えるように「死んでいく」ということを描いているのではなく、
「全てをやりつくして死んでいけるように、力いっぱい生きていこう」という生命力に満ちた決意の言葉だと思うのです。
喜びに満ちた人生を歩んでいこう!と輝かしく力強い表情で歌うよう、団員には指導しました。

するとこのクレシェンド&デ・クレシェンドが実に効果的で、
どちらかというと陰鬱でわびしい印象のあったこの組曲が実は、
生命の美しさ、力強さを表現していたことに気がつきます。
皆さん実に感動的な演奏をされていました。
9月には全曲演奏を予定しています。
どんな「生命」が生み出されるのか・・・今から楽しみです。

↓画像は6月30日「椿姫」ハイライトのジェルモンの様子


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.