舞台裏日記
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2005/10/31(月) 風邪をひき→学校早退
生徒のみんなゴメン。
午前中の授業をしている時点では元気だったんだけど、
昼休みに入った途端にグッタリしてしまい(力を使い果たしたのか?)、
午後の授業は休んで早退させてもらいました。

薬を飲んで、いっぱい汗をかいたので・・・。
だいぶよくなりました。
明日には必ず復帰しますので。
------------------------------
↓風邪に効く、ということで夕食で食べた大ッキライな春菊!!

2005/10/30(日) 最終立ち稽古「ジャンニ・スキッキ」
いまさらながら、喜劇って本当に難しいです。
人を笑わせるには、悲劇以上にリアルに演じていかなければならない。
ちょっと自分の心が揺らぐと、
「いかにして笑わせるか」という表面だけの芝居になってしまう。

でも「真剣な人物を演じる」のと「真剣に演じる」のはまた違う。
バランス感覚だと思うんですよね。
その微妙な傾き加減をいかに鋭く感知できるか、
そしてどう自分をコントロールできるか、
これは決して喜劇のこと、いや芝居のことだけではなく、
あらゆることに通じることだと思います。

このオペラを通して、人間的にも成長できたらいいな・・・。
最高の舞台を目指して・・・ラストスパート!

2005/10/29(土) 風邪だ〜・・・
朝起きてみるとノドがヒリヒリ・・・やっぱり風邪だ。
近所のラーメン屋さんと床屋と病院に行き、
あとは安静に・・・。

今日は「ジャンニ・スキッキ」の稽古が取りになったのですが、
みんなで夜、自主練をすることになっていました。
・・・でも、他の人にうつすといけないし、僕自身もつらいので、
休ませてもらいました。

そんなわけで、今日は早めの更新。

(16:30更新)
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薬を飲んだら少し楽になったので、ここからは夜です。
「ジャンニ・スキッキ」について少し語ってみようか・・・。

今回のテーマはですね〜。
『この世界は地獄か、それとも天国か』
っていうことなのですが、その結論を最終的に出すのは誰なのか?
ここがミソなんですよ!

ヒントは今回の公演が新人(若者)のための公演だということ。
・・・おっとこれ以上は言ってはいかんな・・・。

岩田さんの演出は、前にも書いたけど、
一般的に評価されているような「斬新さ」は全くなく、
むしろスコア(楽譜・台本)に忠実なんですよね。

その描き方は全体像を作ることよりも、
一人一人の登場人物の「人間像」を描ききることに全てだと思うんです。
(そこには主役も合唱の一人も格差はありません)
で、それぞれの人生を歩んできた全ての人物が、
そのオペラの舞台となるシチュエーションに放りこまれたら、
必然的にいろんなことが起こる。

その連鎖がどんどんつながっていって一本のオペラになっている。
・・・そういうことなんだと思うのです。

「演じようとするな!その人物であり続けて、リアクションをしていけ!」

これが岩田さんの演出です。
(あ、岩田「先生」という言い方をするとご本人が怒るので「さん」で呼んでます)
で、それは芝居の基本であり極意なんだと思います。

僕、役者ではアル・パチーノが一番好きなんですけど、
まさにそういうところで全てを演じているなぁと思います。

そんな演技に少しでも近づけられればいいなぁ〜。
そしていい声で歌えたら言うこと無しだなぁ〜。
・・・早く風邪をなおそ・・・。

2005/10/28(金) ノドが痛い・・・やっちゃったかなぁ〜
今日はついに「修道女アンジェリカ」と「ジャンニ・スキッキ」の通し稽古。
今まで別々に稽古していた二つのオペラのキャストが初めて揃いました。
お互いに初めて見る互いのステージを真剣に見つめます。
独特の緊張感・・・。

「アンジェリカ」の緊張感みなぎる悲劇を見ていて、
『この後ぼくらはコントみたいな芝居をするのか・・・』
のが信じられないほど、素晴らしい「アンジェリカ」でした。

さて僕ら「ジャンニ・スキッキ」組の出番。
A組の通し。僕はまぁまぁうまくいっていたと思うのですが、
全体的には集中力が欠けていたらしい。
汗だくの通し稽古を終え、Tシャツを着替えます。
その後ダメ出しを受けて、各自気になる部分を返し練習をしました。
-------------------------------
夜はB組の稽古。
同じく「アンジェリカ」から通すのですが、
今度は自分たちのことに集中するために、稽古場から出て、
「アンジェリカ」を見ないようにしていました。

その後「ジャンニ・スキッキ」2本目。
今度はだいぶ集中していて、ノリも良かったのですが、
まだまだ埋まっていない部分が突出して見えてきて、
ちょっと凹みました・・・。
笑いをとるには、まだまだダメだ。ここからが勝負!!
-------------------------
。。。
でも今朝からノドが痛い・・・風邪ひいたかなぁ〜。

2005/10/27(木) いわたさん参上!
今日は「ジャンニ・スキッキ」の立ち稽古。
通し稽古前の最後の練習です。
とうとう岩田さんが再度登場!!
岩田氏の第一声は「きちゃった・・・」でした(笑)。

稽古はもう一度いちからさらい直し。
どこかでコチコチに固まってしまった頭をガーってされた感じで、
新鮮でした。

僕も正直、煮詰まっていたところがあり、
でも特に何も言われていなかったので「これでいいのかな?」と、
ゆるくなっていたのも自覚がありました。
本当にいいタイミングでした。

しかも岩田さんは「芝居ってのはリアクションなんだ」と、
きっぱり言ってくれたこと・・・同感です。
新鮮さがなくなったり、煮詰まって考え始めちゃったりすると、
自分の中で芝居を成立させようとしてしまうんですよね。
その辺を見事に見抜かれた感じです。
岩田さんの表現で言うと「自慰行為」というやつです。
うんうん・・・本当にその通りだ・・・。

よし!ガツンと凹まされた分、ファイトも沸いてきた!
明日の通しはブワーッといくぞ!
(←意味わからんけど勢いはこんな感じ)

2005/10/26(水) 新レッスン!!
今日は試験監督が入っていなかったので、
学校へは午後のマザーコーラスから。
「三つの抒情」の1曲目の音取りと、最初の部分の練習をしました。
本当にうまくなったよな〜。
集大成の今期。
15年前から絶対にやりたかった曲をやれる幸せを噛み締めています。
----------------------------
夜は池袋へ。
今日はバリトンの成田博之さん
にレッスンをしていただきました。
以前、「一目惚れ」ならぬ「一耳惚れ」をして、
生まれて初めての楽屋前での出待ちをしてレッスンをお願いしました。

本っ当ーに良かったです。
久しぶりのバリトンの先生によるレッスンだったし、
たくさんのことを教えていただき、またたくさんの発見がありました。
一音一音、丁寧にアドバイスしてくださって、
コツコツとしっかり勉強することの大切さも知りました。
何よりも間近ですばらしい本物のバリトンの声を聴けたことが嬉しかったです。
帰りの電車も一緒で、たくさんお話をしていただきました。
---------------------------
帰宅してからは、今日が誕生日の奥さんと夕食。
夕食後は昼間にこっそり買っておいたケーキを二人で食べました。
おいしい!!やるな!不二家!

2005/10/25(火) ガタガタやん・・・
身体中が痛い・・・。ガタガタですよ。
そんな中、今日のように稽古が取り(休み)になる日はとても重要。
学校の方も今日は一時間の試験監督のみだったし、
その後、音楽室の練習室で2時間ほど歌を練習して帰ってきました。
帰った途端に、バタン・キューっと昼寝をしてしまいました。

奥さんが風邪で寝込んでいるので、いろいろ大変です・・・。

2005/10/24(月) 「ジャンニ・スキッキ」通し稽古&ヅラ合わせ
月曜日は4時間連続の授業・・・。正直きつい!

中2はかなり気合いが入ってきましたね。
もはや僕があーだこーだ言うまでもなく自分たちで練習をしています。
中3は難しい曲を歌っているので、まだ音取りで苦しんでいます。
少しずつ形にはなってきているので、あとは気持ちの問題かな?
中1も今日はとてもよく歌っていました。
ソプラノも音が下がるところがだいぶ直ってきたし、
アルトも声がだいぶ出てきました。
あとはクラスが一つになれれば・・・。

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夜は大井町で「ジャンニ・スキッキ」の通し稽古。
その前に控え室でカツラ合わせ
これまで役作りのために髪とヒゲを伸ばしましたが、
ハブ帯の中に髪の毛が入りきらなかったし、
ヒゲは付け髭ということなので、髪は切り、ヒゲは剃ることが決定。
まぁいいか・・・さっぱりしますよ。

今日は疲れていたのか初日組の通しでは全然集中できていなかった。

二日組の通しはだいぶ集中していましたが、身体がついていっていない感じ。
あげくの果てに芝居の最中に足を滑らせて本気でコケてしまいました。
ヒザにタンコブができた・・・腰も痛いし・・・(T_T)

2005/10/23(日) 北甲斐★音楽祭U 「第九」公演
昨日に引き続いて北甲斐★音楽祭です。
最終日の今日は音楽祭の集大成「第九」公演

同じペンションに泊まっていた合唱の方に合わせて8時に朝食。
僕らは11時からのゲネプロに会場入りすれば良かったので、
僕は外に出て富士山を眺めながら声出し。
周りに家も人もいないので遠慮なく声を出せました。
その後、ペンションで飼われているワンちゃん(ビーグル)と遊んでいると、
あっという間に時間になりました。

ゲネプロをして、お弁当を食べて、いざ本番。
「第九」はいつもメッセージを大事に歌おうと思っていますが、
今日はそれがきちんと声に結びついて歌えたような気がします。
リラックスして歌えたし、今までで一番良かったかな?

アルト・ソロの笠原さんとは何度もご一緒しているので、息もばっちり合いました。
ソプラノの山田さんと、テノールの西岡くんは今回が「第九」デビューとは思えない堂々たる歌いっぷりでした。

打ち上げでは合唱の方たちともお話ができて嬉しかったです。
来年も北甲斐★音楽祭は開催されることが決まっているそうです。
これからもずーっと続いて、参加者の環が広がるといいですね。

あっという間に終わってしまった北甲斐★音楽祭。
帰りの電車はちょっと切なかったです。
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↓今日のソリスト&指揮者

2005/10/22(土) 北甲斐★音楽祭 アンサンブル・コンサート
昨日から行われている山梨県「北甲斐★音楽祭」に今日から参加。
夕方のアンサンブル・コンサートに出演すべく、お昼に家を出発。
八王子から特急を待っていたら、ちょっとトイレに行きたくなって、
トイレで並んでいたら電車が行ってしまいました・・・(汗
いきなりズッコケタ感じでスタートしたのですが、
なんとか無事、長坂駅に到着。
小さな駅の前に建てられた近代的なホールに驚きつつ中に入ると、
すでにオーケストラが明日の「第九」演奏のための練習を行っていました。
別の建物へ行くと昨日から泊りがけで練習している合唱さんが発音練習をしていました。
よく見ると指導していたのは以前「フィガロの結婚」でご一緒したバリトンのW辺さんでした。

6時からアンサンブル・コンサート
音楽祭参加者による自主的なコンサートです。
僕はビートたけし氏の詩による自作曲「魔法の言葉」と、
同じく自作曲「騙されるな」(初演!!を歌いました。
ちょっと緊張した・・・。

その後、続けて「第九」のオケ合わせ
会場のお客さんだった皆さんが今度はステージに上がるわけです。
なんとも不思議な感じ。

オケ合わせが終わると、宿泊するペンションのご主人に車で迎えに来てもらい、
とってもステキなペンションへ。
豪華な夕食を堪能し、お風呂に入って寝ました。
部屋にはテレビもなく、外からは物音が何もせず、
本当に静寂・・・。こんな夜は久しぶりだったな。

2005/10/21(金) 爽快な汗
学校の方は中間試験の前ですが、合唱大会に向けて練習。
お昼休みに音楽室に行くと、中2が自主練習をしていました。
さすがですね・・・。
3年生や1年生の一部のクラスはすでに自主練習を積極的に始めていて、
音楽室の取り合いが始まっています。

今日は中3と中2の授業。
中3は「ハレルヤ・コーラス」・・・非常に難易度の高い曲です。
普通プロの合唱団でも楽譜を見ながら苦労して歌う曲ですが、
中学生は少しずつ曲を形にしていっています。
まだまだ・・・道のりは険しいですが、一歩一歩ガンバレ!!

中2は「遠い日の歌」・・・この曲は聴くのと歌うのでは大違い。
とってもとっても難しい曲です。
どこかのパートが弱くてもダメだし、全ての音がしっかり出てこないと、
薄っぺらい曲になってしまうので、一人一人の声の質がすごく重要です。
今日は部分的にパートの補強を行わねばならないところがあるので、
それを生徒同士で話し合って決めていました。
・・・でも自分たちで練習を進められるのだから、本当に立派です。

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夜は「ジャンニ・スキッキ」
新百合ヶ丘まで電車で移動中、もう一度楽譜を読み込んでいきます。
問題は芝居の間を楽譜と一致させること。
どこで息を吸うか、どこで気持ちを変化させるか、
まさに一秒単位の計算をしていかねばなりません。
・・・と、気づいたら電車の中で熟睡していました。

今日は実は練習は3時から。
僕は学校の仕事があったので、6時からの途中参加です。
すでに3時間練習し続けているキャストの皆さんでしたが疲れは見えず、
非常に熱気のある稽古場でした。
今日はまだまだ埋まっていない後半部分を徹底的に稽古。
だいぶキャスト間のディスカッションもスムーズになり、
また演出からの要求にも複数の回答を持って演じるようにしています。
ベット役もほぼ性格は固まり、あとはその人格のまま自由にリアクションしていけばいい訳ですから、
とっても楽しんで演じられるようになりました。
舞台上の人物が楽しく活き活きとしていなかったら、
お客さんを楽しませることはできませんもんね。
思いっきり楽しんで、いっぱい汗をかいています。
・・・ケガも絶えませんが・・・。
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明日から山梨の「北甲斐★音楽祭」に参加してきます。
一泊してきます。
http://licht.ojaru.jp/licht.yotei.html

2005/10/20(木) 高3合奏発表&「ジャンニ〜」衣裳合わせ
今日は2学期に入ってずーっと練習してきた高3の合奏の発表会。
とっても一生懸命演奏していて、感動感動。
が出そうでした・・・。
生徒はすばらしい!!彼女たちは最高です!!!
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夜は「ジャンニ・スキッキ」の稽古。
稽古の前に、今日は衣裳合わせをしました。
すでにイラストや過去公演の写真などを見ていたのですが、
実際に着てみるとイメージがまた違う・・・。
ベットは軍服にビンのフタや缶のフタで作った勲章をつけたもの。
汚い格好という設定ですが、意外とキレイでした。

立ち稽古では今日は初めて通しました。
後半は最初の荒立ち以来だったので、ほとんど忘れていてダメでした。
自分の芝居も前半はどこか「型」で演じていってしまったから、
とってもゆるかった・・・。
後半から集中してきたのですが、やはりどこかムリがあるのか、
身体中をぶつけたり、腰を痛めたり・・・。
あとで見たらスリキズが2ヶ所と新しいアザが2ヶ所。
なぜか背中は皮がむけるほどのキズ・・・。
イタイイタイ・・・。
---------------------
衣裳合わせの様子。衣裳さんに「つけヒゲとカツラなのでヒゲは剃ってください」と言われ、せっかく伸ばしたのに・・・と凹んでいる様子。
・・・でもこんな衣裳でもキレイに着こなせてしまうボクって・・・。

2005/10/19(水) 合唱&合唱
今日も中学の授業は合唱大会に向けての練習。
みんなよく歌っています。
本当に生徒たちのステキな姿に、毎日感動です。
できることなら全部のクラスに"優勝"を与えてあげたい。

午後はマザーコーラス。
難しい曲に苦労しながら立ち向かっています。
まだまだ音取りを入念にしないといけませんが、
じょじょに形になりつつある・・・。
今は辛抱です。心から応援しています。

2005/10/18(火) マスクして寝た
昨夜はノドが乾燥してたまらなかったので、
マスクをして寝ました。
おかげでノドの痛みは和らぎました。

でもまだ声はガラガラ・・・。
今週末は「第九」だから、今はあまり声を出さないようにしないとな・・・。

2005/10/17(月) 風邪ひいた・・・
学校で授業していたら生徒たちが「ゲホゲホ」咳をしている。
次第に僕のノドもヒリヒリし始めた・・・。
やっちまった・・・風邪をひいた。


夜はちょっときつかったんだけど「ジャンニ・スキッキ」の稽古。
休みたくても休めない・・・シングル・キャストの辛いところですね。

今日は昨日までに固定してきた動きをベースにしながらも、
いろんな可能性やアイディアを取り入れていきました。
少し余裕も出てきて、次のステップに取り掛かりました〜。

練習中に2回着替えられるようにTシャツとタオルをたくさん持っていったんだけど、
結局、Tシャツ2枚とも汗だくに。
汗がひかないまま帰宅するので風邪がこじれる・・・。
気をつけなきゃ。

2005/10/16(日) ヒザが・・・すごいアザ
昼は久々の「ジャンニ・スキッキ」の立ち稽古。
ここのところ平日昼間の練習が多かったので、
学校の授業がある僕はしばらく参加できなかったのです。

キャストが全員揃っていなかったことと、そろそろ疲れが出てきているのか、
今日の稽古はもう一つ集中力に欠けていたような。
だいぶ形になってきてしまったものだから、やや新鮮さがなくなってきている・・・。
そのためお約束で演技をしてしまったり、次の芝居を先取りしてしまっていたりしているんだと思います。
ここが当然訪れる第一の壁。
これまでのものを全部壊して、乗り越えていければさらに次元の高いステージに進めるのでしょう。

明日も稽古。頑張るぞ!

2005/10/15(土) 千葉:青葉の森公園コンサート終了
2週連続で千葉県でのコンサート。
出身の埼玉県でのコンサートよりも千葉県での公演が多いというのはどうしたものか・・・
(埼玉県人は千葉県に対抗意識を持っている:笑)

冗談はさておき、
朝7時に起きて、8時に出発。10時に千葉駅で集合する。
11時からリハーサル。
床に絨毯が敷き詰められていて、ホールは非常にデッド(=残響がないこと)。
出演者たちでいろいろ検討しながら、ホールのスタッフさんと音響について試行錯誤する。

本番は2時から。
チケットは新聞広告を出した直後に完売したとのこと。
会場前からたくさんのお客様がドアの前に並んでくださっていました。
・・・頑張らねば!!・・・

先週の公演ですごく調子を崩していたので、
今週に入ってから発声の根本を見直し、チャレンジしていたことがあって、
今日はその声で歌おう、と思っていました。

楽屋ではテノールの永井さんとたくさんお話をして、
声についてや、往年の歌手たちの発声法について、たくさんお話をうかがうことができました。
すごく勉強になりました。

本番。1曲目は湯山昭さんの「電話」。
僕のステージに足をお運びいただいた方にはご存知の曲だと思いますが、
今日もばっちり笑いを取れて大成功。
少し客席の雰囲気が和ごむのがわかりました。
2曲目は自作曲「魔法の言葉」。
今日歌ってみて、この曲は手直しが必要だな、と改めて感じました。

そして今日のメイン「知覧の花」。
この作品はバリトンは『語り』役としての役割が重要で、
特攻で死んでいく若者の綴った手紙を読んでいきます。
この作品に向かい合うと毎回悩む・・・というか苦しむことなんですが、
どう想像しても戦争のあったあの時代を生きた人の気持ちにはなりきれない
かといって、理解しているつもりになって演じたくはない。
だから苦しんでいるのですが、そうやって苦しみながら理解したい!と頑張ることが、
一番大事なのではないかな?と感じました。
そうやって戦争のあった時代について思いをめぐらせること・・・。
そのことを伝え継いでいくことこそ、「戦争」というものを語り継ぐことになるのではないか、と思うのです。

今日の公演は音響のこととか、いろいろ心配な要素があったのですが、
自分自身の出来としては、久しぶりに精一杯ステージに立てたな、と思いました。
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今回も読売新聞社の方々がスタッフとして、支えてくださっていたのですが、
公演が終わった後、僕は打ち上げに出ずにおいとましたのですが、
読売の方がタクシーを呼んでくださって、そのタクシーが出発するまでお見送りをしていてくださったことが、
とっても印象に残りました。
ちょっとした心遣いですが、いい仕事場だったな、と感じさせてもらうことができました。
こういうのって大事ですね・・・またぜひ呼んでいただきたいです。

2005/10/13(木) 試験監督
今日は高校の試験監督。
1時間ボーっと立っている。
誰かシャーペンでも落としてくれれば、サッと拾ったりして、
「仕事をしている」感を味わえるのに・・・。

ただただ時間が過ぎるのを待つ穏やかな午後でした。
---------------------------
最近いろいろあり、なんだか頭がグチャグチャ・・・。
純粋に音楽をして、音楽の素晴らしさを伝えて、
一緒に音楽をして・・・
それではダメなのか?

・・・音楽に集中したい。僕は音楽家だ。

2005/10/12(水) マザーコーラス新年度出発!
富士見マザーコーラスは、文化祭ステージとその反省会が終わり、
今日からいよいよ来年の文化祭に向けスタート。

来年演奏する曲は、悩みに悩んだあげく、
僕が以前からどうしてもやりたかった曲を選びました。
わがままです・・・すみません。
三善晃の「三つの抒情」

大変な難曲ですが、女声合唱の最高傑作の一つだと僕は思います。
マザーコーラスの皆さん、ガンバ!!
(^∀^)/

今日は奥さんが実家から帰ってきた。

2005/10/11(火) 迷惑メール・・・
パソコンのメールを開いたら、
迷惑メール35件・・・。
凹みます。

2005/10/10(月) 靴が・・・
大学時代から引き続けていたブーツが、
連日のハードな稽古に耐え切れなかったのか・・・、
雨に濡れたこともあり、靴底がパカッとはがれてしまいました。

とりあえず稽古中はバミリ用のビニールテープでグルグル巻きにしていました。
・・・なんだか本当にみすぼらしくてベットらしくなりました。
帰りも恥ずかしいけどそのまま。
共演者の皆さんと一緒に電車に乗っている分には良かったのですが、
さすがに1人きりになると恥ずかしくなってテープははがしました。
-----------------------------------
立ち稽古もいいペースで進み、芝居も自分の中ではだいぶ埋まってきました。
ただ、これはアンサンブル・オペラなので、
他の登場人物とのリアクションの連鎖で芝居を進めていかなければならない。
多少、ネタに頼っているところもあるので、
ここから新しく作りこんでいかなければ・・・。

2005/10/09(日) 成東コンサート
疲労が残ったままのステージで、
声が全くコントロールのきかない状態でした。
とにかく歌に関しては申し訳ない・・・ダメですね、自己管理ができないようじゃ。
でも、自分で言うのもなんですが、曲間のMCはかなり熟達してきました。
すっかり慣れてきて、お客さんともかなりアットホームな雰囲気に。
笑いもたくさんとれて満足・・・ってオイ!(つっこみ)

スタッフの読売新聞社の方からも、
「歌は大したことなかったけど、しゃべりが見事だったね〜」
と言われてしまいました・・・アハハ。
打ち上げでも「エンターティナー」というあだ名をつけられてしまったし。
「でもすごく希少価値だよ〜」って、
変に褒められちゃいました。

アンコールに客席の皆さんと一緒に「里の秋」を歌いました。
皆さん大きな声で歌ってくださいました。

とにかくまずは身体を休めないと・・・。

2005/10/08(土) あざだらけ
今日はお昼に読売日本交響楽団の公演を聴きに東京芸術劇場へ。
プログラムはベートーヴェン「レオノーレ序曲第3番」と、
ニールセン「交響曲第2番」と「交響曲第3番」。

でもオケを聴きに行くのが目的ではなく、
ニールセン「交響曲第3番」第2楽章のヴォーカリーズ部分を歌うバリトンの成田博之さんの声を聴きたくて、
この公演に行きました。
成田さんの声はのびやかで、3階席にいた僕のところまで、
やわらかく、何のくもりもなく真っ直ぐ届いてきました。
こんなに美しく無理のない発声をされている方は珍しい。
思わず感激のあまり、楽屋口で生まれて初めての「出待ち」をしてしまいました。

お声を掛けさせていただいたのですが、
成田さんはとっても優しく対応してくださって、嬉しかったです。

ソプラノの増田のり子さんも素晴らしく、美声の中にもしっかりとした芯のある声で、オーケストラの上から声が出ているような歌声でした。
以前、ガラコンサートでご一緒させていただいたことがあるのですが、
そのことも覚えていてくださって感激しました。
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興奮冷めやらないまま夜は「ジャンニ・スキッキ」の稽古。
毎日激しい稽古で、
足や背中は筋肉痛、ヒザはアザだらけ。
稽古中にかく汗の量もハンパではなく、
今日はさすがに着替えのシャツを持っていきました。
これはきっと痩せるな・・・。

運動不足がたたっているとは言え、なんだか部活をやっているような・・・、
中学時代(バレー部)以来のハードな練習です。

明日は成東でコンサート。
朝が早いから寝ないと・・・(-_-;)
・・・というかここのところ筋肉痛で朝起き上がるのがツライ・・・。

2005/10/07(金) 「ジャンニ・スキッキ」荒立ち
さすがに疲れた・・・荒立ちが全て完了。
ほとんど「返し」なしでとにかく最後までかっ飛ばしていきました。
普段はクールな僕ですが、ブッファ(喜劇)となれば話は別。
どちらかと言うと笑いを取れる役って大好きで、
何を要求されても「おいし〜」と快感を得るタイプの人間なんです僕は。
蹴っ飛ばされたり、突き飛ばされると、うれしいわけですよ。
・・・マゾなんかいな?

そんなわけで今回のベット役はかなり「おいしい」役なので、
僕も活き活きと演じさせてもらっています。
舞台上を縦横無尽に走り回っている自分・・・。
「あ〜生きているって素晴らしい」的な幸福感を感じながら頑張っています。
とにかく走る走る。岩田演出の醍醐味でもありますね。
エネルギッシュに、生々しいほどにリアルに、純粋に。

とにかく今回の演出は「悪ふざけ」も「皮肉」も「強引な読み替え」もありません。
純粋に『ベット』を生きていればいいので、楽しいです。
そして自分にムリやウソを強いていない・・・。
これこそ役者冥利というか・・・本当に幸せなことです。

技術的にはまだまだ未熟ですが、
それでもやるべきことを見つけて、一生懸命やっている。
そしてそこを確実に見ていてくれている。
そんな演出のもと、演者が光り輝くのは当然だと思います。
その光の中で、素晴らしい共演者の中で、
僕はどう輝けるのか・・・本番まで毎日が勝負ですね。

とにかく今日は汗が終始止まりませんでした。
最後の方は額の汗が目に流れてくるので、目がしみる。
稽古が終わったら一時間ぐらい泣きはらした後のようにまぶたが腫れていました。

2005/10/05(水) 「ジャンニ・スキッキ」立ち稽古開始!
ついに文化庁人材育成オペラ公演の立ち稽古が開始。
演出家:岩田達宗氏が参上し、演出プランを説明する。

毎度のことながら岩田氏の演出プランには感動させられる。
もうこれで岩田さんとご一緒させていただくのは4本目になるんだけど、
だんだん僕も予想をするようになってきた。
「岩田さんならこのオペラをどう捉えるのか?」
しかしその予想をはるかに超えるコンセプトの素晴らしさに、胸が熱くなる。

この作品が書かれた時代は二つの世界大戦の間である。
そこでプッチーニは「生」と「死」について改めて考え直した。
プッチーニの・・・もっと言うならそれまでのイタリアオペラの、
最終結論がこの三部作であった。
・・・これ以上はヒミツにしておこうっと・・・。

ただ言えるのはどこのプロダクションの「ジャンニ・スキッキ」よりも、
この作品を真剣に捉えている。
「オペラ」を・・・そして「命」について、真剣に読み解いている。

前回の岩田さんとのプロダクション「三人の女達の物語」は、
終演後「10年に一度あるかないかの名演」と評された。
この『ジャンニ・スキッキ』も同様の評価になるはず・・・。
皆さん見逃したら一生損したことになりますよ〜。
(あれ?それじゃあ「10年に二度」になっちゃうなぁ)

2005/10/04(火) 美しい生徒たち
合唱大会の練習。
中3のあるクラスは三善晃の「あきかんうた」を歌います。
ご存知の方はよくわかると思いますが、大変な曲です。
音取りができて、練習が佳境に入れば歌っていて気持ちのいい曲ですが、
最初はとにかく大変。
・・・でも苦しいながらも、この曲のもつユーモアに興味を持って、
生徒たちはよく頑張っています。

午後は高3の授業。
合奏の練習です。あさってに一度リハーサルをするので今日は少し気合が入っていたような。
今日、生徒たちが練習をしている姿を見ていて、
自分達だけの力で少しずつ少しずつ音楽が形になっていく喜びを感じ始めているように、
見えました。
それこそが「音楽」の授業で僕が教えたいことです。
そしてその課程で様々な困難を抱え、それを乗り越えようと努力することこそ、
子供たちの最も重要な経験だと思います。
--------------------------------------

毎日「24」を観るのが楽しみだったのに・・・
テプコケーブルテレビの工事のせいでテレビが受信できなくなった・・・。
そんなのないよ〜!!ひどいッス。
訴えてやる〜(涙)

2005/10/03(月) 「メサイア」を終えて
府中の森ウィーンホールでの「メサイア」公演を終えました。
このホールは大きなパイプ・オルガンがあって、
天井が高く響きもやわらかかったです。

合唱は少人数ながら響きを大切にしていて、
見事なアンサンブル。
今まで聴いた「メサイア」の中で最高の合唱でした。ブラーヴィ!!
オケもプロの横浜バロック室内合奏団。
表現豊かで反応がよく、歌い手側の求める音楽を瞬時にキャッチしながら、
深い部分で支えてくれていました。
さすが!!本当に歌いやすかったです。

個人的には声があまり飛ばず、ちょっと昔の声のクセが残っていて苦しかった。
自分との戦いでした。
1曲目のアッコンパニャートは暗譜で歌えた分、のびのびと表現が出来たのですが、
他の曲は結構必死(・・・汗)。
やはりその辺の余裕が演奏の表現や声そのものにも影響が出るなぁ、ということを、
改めて思い知りました。
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「メサイア」は非常にドラマチックな構成と表現で、
歴史上まれにみる密度の濃い、傑作中の傑作。
僕自身の技術はまだまだですが、何年も何年も歌いこんでいくことで、
深みや厚みを増していければいいなぁと思いました。

客席も7割ほど埋まり、とてもよいコンサートになったと思います。

2005/10/02(日) 明日は「メサイア」
今日は東村山市聴覚障害者協会が主催の
俳優:砂田アトムさんの講演会を見に行ってきました。
耳が聞こえないため、手話による講演でしたが、
同時通訳が入っていたし、
アトムさんの手話がそのままシーンを演じているように見えて、
なんだか1本の戯曲を見てきたような感覚になりました。

その表現力の的確さ、切り替えの早さなどに驚きながら、
彼のこれまでの人生を一つ一つ紐解いていきます。
とてもユーモアにあふれていた講演会で、最初から最後まで釘付けでした。

特に印象に残ったのは、一度は忘れかけた芝居への夢を、
もう一度思い出し、仕事も全て捨てたときの話。
ここでは説明しきれないのですが、その感動がこちらにも伝わってきて、
胸が熱くなりました。
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夜は歌の練習。
明日の「メサイア」の練習だけでなく、他の曲も練習する。
力まず、のびのび歌う基本からもう一度発声を見直す。
その後はいまだ未完の「ピアノ・ソナタ」のコーダを一応書き上げる。
まだ完成とはいえないけど、今までで一番の仕上がり。
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「メサイア」は飢餓などの苦難に陥った民衆が救世主を求める物語。
僕が歌うバス・ソロは伝道師もしくや預言者のような役だ。
最初の曲"Thus saith the Lord"では
 世界の終結とその後を予言し、
2曲目"For behold,darkness〜The people that walked"では
 救世主(メサイア)の出現を予言。
3曲目"Why do the nation"では
 「迷いを持つ民衆の愚かさ」を歌う。
4曲目"The trumpet shall sound"
 ラッパが鳴り響くと同時に世界は変わる、と希望を高らかに歌う。
特に最後の"we shall be chang'd!"の言葉には想いをこめて歌っています。
「私達は変わることができるだろう!」
世界が平和になりますように。

2005/10/01(土) 九死に・・・
今日は阿佐ヶ谷へ行き、
10月9日成東でのコンサートのピアノ合わせ。
阿佐ヶ谷駅でソプラノのながちゃんと、ピアニストの菊川さんと待ち合わせました。

ながちゃんはいい声。高音はもちろん、中音・低音の響きが全く変わらないのがスゴイ。
僕は支えがちょっと弱くなっている・・・。
少し筋肉が落ちてきているな、と感じました。
今日からまた筋トレしようっと。
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妻が自転車で転びそうになって・・・
僕「九死に一生だったね〜」
妻「違うよ。前に一度転んだから九死に二生だよ」
僕「・・・ん?・・・数が合わないじゃん・・・足して10にならないよ。」
妻「!!!え!!!そういう意味なの?」

・・・どういう意味だと思っていたのだろう?


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