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2005/12/05(月)
IKSPIARI第九:合唱練習V
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「第九」の練習も3回目。 先週やったことをもう一度ふり出しからやり直します。 結局、みなさん今まで歌ったクセが強くて、一度や二度直したぐらいでは元に戻ってしまいます。 4回しかできないので、やれることは限られているのですが、 その中で僕がどうしても重視したいのは、 音楽の後にある内容や表現
音楽的にもっと煮詰めたいのだけど、 それ以前に意外と言葉の意味をわからずに、 もしくは単語や対訳は覚えていても、 それがどんな場面なのかイメージできていないで歌っている方がとても多いです。 歌はまずはじめに言葉ありき。
その言葉(詩)を読んでベートーヴェンは、その詩の内容を音楽で表現したので、 最低限その言葉とその世界観は見えていて欲しい。 さらにはその言葉の背景にある「時代」や、 その「時代」としての言葉と、現代の僕らの「時代」にはどのような密接な共通点があるのか、 それを理解することから『第九』を歌い始めたいのです。
「なんで日本人は第九を歌うんだろう?」 「なんで年末に第九が演奏される機会が多いんだろう?」
それはその内容にこそ、僕らが共感しているからです。 「第九を歌う」ということ自体より、 それを歌うことで表現(メッセージ)する内容にこそ意義があるのです。 ------------------------------------ そんな訳で今日は内容について、 「音」の翻訳をしていきました。 この曲は同じ歌詞を何回も繰り返し違うメロディで歌うのですが、 (ただしメロディの元となる動機は同じものだし、各パートの全フレーズに意味がある) 全く同じ歌詞でも、その表現している風景は全然違う。 ここがベートーヴェンのスゴイところだなぁ、と改めて感じます。
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