舞台裏日記
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2005/03/01(火) 「三人の女達の物語」通し稽古
「三人の女達の物語」は3つの独立した物語をまとめた連作なので、
いつも一話ずつ別々に稽古をしていまオた。
それを今日は全部通しましたが、これが面白い。
それぞれの話は間に間奏曲をはさみ切れ目なく上演されます。
これが実にスムーズで、知らず知らずの内に別世界へ次々とワープしていくような感覚になります。

オペラ「三人の女達の物語」

[あらすじ]
第一話:情あつき女
疑り深い奥さんの目が怖くて、愛しの花子に会いに行けない大名は、
ある日ウソをついて花子に会いに行く算段を思いつきます。
持仏堂で一晩座禅をするとウソをついて出かけた大名は、
小僧の太郎に大名の代わりに座禅をするように命じます。
そこへ様子を探りに来た奥方がやってきて、
大名のフリをして座っている太郎を見つけ激怒します。
今度は太郎の代わりに奥方が座禅をし、さも太郎が言いつけを守って座っているかのように見せかけ、
大名の帰りを待ち構えます。
朝になり、何も知らない大名が帰ってきます。
座禅ぶすま越しに昨夜の様子を太郎のフリをしている奥方に自慢げに話したから、もう大変。
大名は激怒する奥方に大目玉を食らうのでした。

第二話:知恵深き女
ある日、蒸発をしていた町人が久しぶりに帰宅します。
町人の妻は、ふたたび明朝になったら出かけると言う町人に対し、
涙ながらに嘆き悲しむフリをします。
しかしその涙が、実は水を使って目のまわりを塗らしているだけだと見破った町人と連れの次郎は、
妻が使っていた水と墨を取り替えてしまいます。
そうとも知らず顔に墨を塗ってしまった妻は鏡を見て激怒するのでした。

第三話:力強き女
ヒゲが自慢の百姓は、そのヒゲのおかげで秋の大祭りの鉾持ちの役を仰せつかります。
意気揚々と帰ってきた百姓は女房に"衣裳を作れ"と命令しますが、
"そんな金はうちにはない。そんな大役はお断りしてきなさい"と言い返します。
次第に険悪な雰囲気になっていく夫婦。
ついには村の女衆まで巻き込む大喧嘩になり、
とうとう百姓は自慢のヒゲを大きな毛抜きで引き抜かれてしまうのでした。


・・・といったあらすじですが、驚異の岩田演出によってほとんど原型を留めていません。
完全に現代の話に読みかえられていますし、物語に出てくる小道具や登場人物も、その象徴として別のものに置き換えられています。
それでいて物語の根本にあるものはゆがめられることはなく、
むしろ強い印象を観る者の心に残します。

とにかく抱腹絶倒の「三人の女の物語」。
お楽しみに!!


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