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2005/03/03(木)
「たそがれは逢魔の時間」
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今日は昼・夜と二組とも全通し稽古でした。 さすがに疲れた。 僕は「三人の女達の物語」にだけ出演するので、 同時上演の「たそがれは逢魔の時間」は初めて見させていただきました。
・・・泣いた・・・素晴らしかったです。 少女漫画を原作にしているのですが、その純粋さと切なさに、 胸の奥がキュンとなりました。 初恋を思い出す・・・そんな作品です。
オペラ化の素晴らしいところは、 少女漫画特有の「繊細な心理描写」をドッペルゲンガー(キャラクターの『影』)という形で見事に具現化しているところです。 一つの言葉に対する気持ちの「表」と「裏」が同時に表現することを可能にしているんですね。
オペラ「たそがれは逢魔の時間」 原作:大島弓子/作曲:青島広志/台本:青島広志・宮島春彦 【あらすじ】 一人の中年サラリーマンが中学生の少女に淡い恋心を抱く。 それはまさに初恋のようであった・・・。 「ちがう・・・ちがうんだ。私には妻もいるし、それに・・・」 激しい葛藤・・・小さな偶然を積み重ねた末、二人はついに会う約束をしてしまう。 「逢魔の時間。初めてあった場所で・・・」
「そうだ。少年の頃に果たせなかったことを今こそ実現するのだ。 ベンチに座っておしゃべり、並んで歩いて・・・告白をして、接吻をして・・・そして・・・そして・・・」
初恋を想い起こすとなんでこんなに切なく心が痛むのだろう? それでは、今ある「愛」はニセモノなのか? 実在と影・・・心と裏腹な言葉・・・真の愛と自分の生きる価値・・・。 きっとアナタは自分自身の中にある切なさを見つけ、涙する。
●公演日時●3月11日夜A/12日昼B・夜A/13日昼B(昼14:00/夜18:30) ●場所●イイノホール(東京メトロ霞ヶ関駅前) 指揮:坂本和彦 演出:岩田達宗 たそがれた課長:A中村靖・B青木智平 課長のドッペルゲンガー:A長谷川寛・B羽淵浩樹 美しい中年の妻:A須永尚子・B菅家奈津子 中学生の少女:A佐藤恵利・B黒田なるみ
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