舞台裏日記
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2005/06/07(火) 古沢家全滅(~o~)
学校に行く。
今日は午後の授業がつぶれたので中3の鑑賞の授業ひとコマだけ。
なんとか乗り切る。
相変わらず声は出ず・・・頑張って声を出そうとしても出る音は「キーキー」と虫の声みたい。
まるでカフカの小説(「変身」)の世界に入ってしまったような感覚・・・。

で、帰宅しようと携帯のメールを見ると妻からメールが・・・
「発熱38.5℃」

慌てて帰宅し、病院へ連れて行く。
二人で風邪に犯される・・・困ったもんだ。
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先日から某相撲関係の家庭事情が取り沙汰されていますが、
一般の家庭ではない世界での話なのでそれを理解した上での報道を願いたいところです。
世界は違うのですが、きっと僕の家庭も普通の人から見たらおかしなものに見えるかもしれません。

僕と父との関係は非常に複雑で、
師弟であり、ライバルであり、同業者であり、親子です。
たとえば僕が父にレッスンをしてもらうときは互いに敬語で話します。
レッスンが終われば「ありがとうございました」と一礼します。
その直後に一緒にテレビを見てバカ話で笑い合う・・・なんてこともあります。

稽古場で一緒のときはもっと複雑です。
先輩の歌い手でもあるので、やはり敬語なのですが、
共演者としての関係のときは普通に友人の様にも接しますし、
対等の歌い手として認めてもらいたい強い気持ちもあります。

僕が歌の世界で生きたいと宣言したとき、
父と和室で二人きりで向かい合って正座しました。
父はまず反対し、この世界の厳しさをゆっくりと話してくれました。
その表情は嬉しそうでもあり、それでいて厳しい顔でした。
そして最後にある言葉を教えてくれました。
「この道のほかに我を活かす道なし この道を歩く」武者小路実篤
僕は涙をこらえて深くお辞儀をしたまま父が部屋を出るのを見送りました。

でもあの時もそのすぐ後は一緒にテレビを見たと思うなぁ。


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