舞台裏日記
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2005/08/15(月) 終戦記念コンサート:レクイエム「知覧の花」終了
今日は終戦60周年。
まだ60年しかたっていないんですね・・・。
僕らから見るともう何100年も昔の出来事のように感じます。

終戦記念コンサートということで、すみだトリフォニーの小ホールで、
レクイエム「知覧の花」を演奏してきました。
昼・夜2公演だったのでテンションのもっていき方が難しかったです。
昼公演では満席になると思っていたのに意外と席が空いていて残念・・・もったいない。
【第1部】で
「我は海の子」と、自作曲「魔法の言葉」(作詞:ビートたけし)を歌いました。
「魔法の言葉」はこれが初演!!です。
自作曲を公の場で(リサイタル以外で)歌ったのは、
「道端の花」に続いて2曲目ということになりますが、
毎回初演は緊張します〜。受け入れてもらえるかどうか・・・。
・・・で、かなりの手ごたえを感じました。
作成中の歌曲集の中でも一番受け入れてもらえやすい曲を選んだのも良かったみたいです。

【第2部】はいよいよレクイエム「知覧の花」
僕は「語り」と「特攻隊の兄」を担当しました。
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「語り」はナレーションの部分と、特攻隊の兄からの手紙を読んでいくという部分があるのですが、
これが難しい。
まず当時の青年の心理状態を頭では理解しているつもりでも、
それを表現しきれない・・・。
「特攻で死ぬ」という恐怖よりも「名誉ある特攻隊に選ばれた」ことに高揚しているのです。
信じて疑わない真っ直ぐな青年が無残に散っていく・・・その悲劇をどう表現するべきか。
ナレーターになりきってただ言葉だけを伝えるのか(作曲者からはそう要求された)、
それとも「劇音楽」として、なんとか共感を目指して演じるのか?

僕は二つのバランスをとりつつ、でも飽くまで後者を選びました。
「戦争を経験していないものは戦争を理解できない」
そんな非難も飛んでくるかもしれません。
でも、それでも想像力をフル稼働して、理解しようとする行為、
そのものが戦争未経験世代の僕らが「戦争」を語り継ぐ唯一の手段だと思うのです。
言葉を頭で理解するだけだったり、活字にして伝えてもダメなんじゃないでしょうか?
その裏側にある「個」の人間の心理を想像することこそ、
真の「戦争理解」だと思うのです。

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夜の部も終え、声帯もだいぶ疲労。最後はガリガリいっていました。
疲れた〜


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