舞台裏日記
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2006/05/31(水) マザーコーラス
今日は暑かったですね。
が近づいてきました。

今日は水曜日なので富士見マザーコーラス。
学校に行くと生徒に会えて嬉しいですね。つくづく学校が好きなんだなぁ。
新入団の方も入ってますます盛り上がってきたマザーコーラス。

学校の季刊誌のために写真撮影の取材が入りました。
表情良く歌うことってとっても大事。
写真うつりを考えて歌えるぐらいにならなきゃいけませんね(笑

9月の文化祭まで計算をして練習をしていますが、
う〜ん…結構ギリギリですね。
6月いっぱいであと2曲音取りをせねば…。

でもずいぶん上達してきて、指導者としては嬉しい限りです。

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皆さんが帰ったあとは自分の練習をして、
それから二期会で勉強している曲に関する資料を探しました。
…学校っていうところは資料や楽譜が豊富でいいですね。
古〜い文献の中から見つけ出しました!

最後に明日の授業の準備をして帰宅。

夕食には話題の豆腐「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」が出ました。
とっても濃厚でトロッとしていて美味しかった!!

2006/05/30(火) 授業風景
今日は授業風景を…。

午前中は中2を1クラス。
とても真面目でノリのいいクラスなので、僕が音楽室に入ったらすぐ歌う準備ができます。
発声練習をちょこっとだけして、毎回ちょっとだけ声の出し方をアドバイスします。
もちろんそんな専門的なことは言わず、
いい声を出せるイメージをとにかく感じてもらう程度です。
音域的に歌いやすい「翼をください」を皮切りに、
「夢の世界を」「ラヴァース・コンチェルト」「サンタルチア」を、
アドリブ伴奏でつないでメドレー風に一気に歌っていきます。
(4月から授業でやった曲はとりあえず毎回歌うことにしています)
音楽は止めずにときどき「もっと大きな翼で〜」とか、
「息を使いきろう!」とかこちらが言うと、すぐ反応してくれます。

僕はピアノを弾きながら立ち上がって身体を動かしながら、
視覚的にも音楽を感じられるようにしたり、
ちょっと集中力が切れかかっている生徒に声をかけたりしてコミュニケーションを大事にします。

全部歌うと軽くいい汗をかいたような感じになるので着席。
少しリラックスして今日の新曲「浜辺の歌」のCDを流します。
教科書のページは教えません。
自分で探させます。
楽譜を読む練習をさせるんですね。

黒板にいくつか問題を書いてちょっとお勉強。
作曲者の名前とか何拍子かとか何調かを自分で考えさせます。
この時間は勉強をすることよりも、生徒たちにフリーな時間を与えることに意味があります。
友達同士で教え合ったり、僕は生徒の席を回って、
出来る限り多くの子と会話をします。

ここからクイズタイム。
先ほどの問題の他にも伴奏が何を表現しているか?
とか、今度は実際に歌いながら、歌詞の意味とかをどんどん質問。
途中、「修学旅行で伊豆に行って、朝散歩をしたら気持ちよかった」など、
僕の思い出話でわざと脱線。
「女子風呂をのぞこうとして先生に追っかけられた」など、
関係ない話でリラックス。

最後に「浜辺の歌」の内容に関していくつか【謎】が隠されていることだけ告げて、
これは宿題。自分で調べてらっしゃい…。


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こんな感じです。楽しそうでしょ?
午後も中2の違うクラスが同じ授業をしましたが、
反応も違うし、性格も違うクラスなので、
(こちらのクラスは元気いっぱい!常に注意をしたりツッコミ合いを楽しんでます)
その辺はそれぞれの時間配分を変えるなどして工夫をしています。
我ながら…こんな授業を中学のときに受けたかったなぁ〜、と思いながら、
授業をやっています。

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午後のもう1時間は高3。
aikoの「三国駅」、Aroud the World、O sole mio を歌って、
今日は新曲カッチーニの「Ave Maria」を歌いました。
高校生は中学生に比べるとずいぶん大人。
対等の関係に近く音楽を一緒に楽しんでくれているので、
こちらも楽しいです。
次回から作曲に挑戦です!!

2006/05/29(月) 二期会研修所:立ち稽古開始
二期会研修所は、
今日からついに澤田先生による立ち稽古が始まりました。

やっと曲が決まったところで、やっとこ譜読みが終わった段階なので、
まだ薄い薄い…。

楽譜も読みこんではいるのですが、
やっぱり実際に歌って、相手との呼吸を合わせてから立ちに入るのが、現場では通常なので、
研修所のテンポのはしょり方にちょっとアタフタ。

今日はとにかく場面設定・キャラクター設定に関する質問攻めにあいました。
前期の課題はベルカント・オペラということで、
ドニゼッティ、ベッリーニ、ロッシーニのオペラをやっているのですが、
「愛の妙薬」のベルコーレや「ドン・パスクァーレ」のマラテスタなど、
やったことのある役を見事にはずれてしまったので、
ゼロからのスタート…しかも3演目…大変だ〜。

とりあえず暗譜はうる覚えながら、頭には入れたので、
こっからどうやって勉強をしようかなぁ〜。
ここのところ朝から晩まで頭をフル回転させています。

2006/05/28(日) 素晴らしい公演にするために
今日は2つのオペラの稽古をハシゴ。

昼間は府中で「ランメルモールのルチア」

今日はナレーションをしてくださる、声優界の重鎮:矢島正明さんが、
見学にいらしてくださいました。
独特の緊張感の中、立ち稽古。

演出から立ち位置などを指定されているのですが、
どうしても演じていて違和感のある箇所があったので、
思い切って「こうして欲しい」と意見をしてみました。
すると熟考した後に「なるほど。それで行こう。」と、
若造の意見を取り入れてくださいました。
こういう器の大きな方とご一緒できるのは最高に幸せです。
いい公演にしなきゃ!と改めて気合いが入りました。

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府中から京王線で新宿に出て、山手線で日暮里へ。
さらに常磐線に乗り換えます。

夜は荒川区「仮面舞踏会」の音楽稽古。
ルーナ伯爵役のO野くんが初参加。
4月の「道化師」以来の再会でした。
いきなりアリアの部分から歌ってくれましたが、すごい!!
脱帽です。
20代でこの役を完全に自分のものにしているんですから、将来が末恐ろしい…。
隣で歌う姿を見ながら、ちょっとヒントをもらいました。
ふむふむ…なるほど…。

明日試してみよっと。

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夕食は奥さんの実家の郷土料理【孟宗汁】他でした。
おいしい〜。

2006/05/26(金) オペラ「ランメルモールのルチア」立ち稽古スタート!
さてさて一難去ってまた一難。
今日からついに「ランメルモールのルチア」の立ち稽古がスタート。
府中の森芸術劇場へ。
このあわただしい中、よく暗譜できたもんだ。
自分で自分を褒めてあげたい。

特殊な形態での公演なので、すごく演技も難しいです。
何よりも全て正面向きで芝居をしなくてはいけない。
でも決して演奏会形式ではないので、しっかりとした演技が必要です。

う〜ん…わかりやすく言うと、
テレビドラマや映画の場合、一つのシーンを何台ものカメラで多角的に撮りますよね。
向かい合っている2人の役者さんの両方の表情を捉えている。
それを同時に画面に映す手法を舞台に用いたようなものです。

つまりお客さんは全ての人物の表情の変化を見ることができ、
人物同士の絡みや動きもないし、字幕もないから、
本当に歌手たちの表情と歌唱表現で内容を読み取っていくのです。
これは僕らから言うとすごいプレッシャー。
ごまかしが一切きかないですから…。

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夜は熊谷へ。
車の中でおにぎりをほおばります。

6月のミュージックフェスティバルまであと残り2回の練習。
今日はとにかく何度も何度も通して歌い、
曲の流れに慣れてもらう練習をしました。

うん…確実に上手くなっている。
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今日も終電。
奥さんは風邪をひいてすでに就寝。

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↓駐輪所にて…「どないせぇっちゅうねん」(駐輪所の前に駐輪するなってことらしい)

2006/05/25(木) 一夜明けて二期会研修所・・・
今日はお昼に学校に通勤してみると、中間試験で授業がなかった…。
どうやら僕が確認を怠っていたらしい。
…でも行かなくて授業が実はあった…というよりはいいか。

時間が空いたので音楽室で練習をしました。
まだアクート(高音の出し方)が掴めていないなぁ。

夜は「ジャンニ・スキッキ」の二日組の本番があるのですが、
僕は二期会研修所に行かなければならなかったため、観に行けませんでした(涙)

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今日は二期会研修所では、初のマエストロ稽古!
しかもトップバッターが僕らが歌う「ドン・パスクァーレ」だったので、
緊張しました。
(…しかもマエストロは昨日「ジャンニ」を観にいらしていたそうです!!)

ドン・パスクァーレとノリーナの三幕冒頭の二重唱。

いろんな表現を要求されることに対して、
自分の持っている引き出しから、要求されているものに適しているものを選び出していく作業。
音楽稽古の醍醐味を短い時間で堪能した
…といったレッスンでした。
なるほど自分では気づかなかったことも要求され、
それに応えられたときは、自分の引き出しが増えたような感じでした。
とにかく細かく・厳しかったけど、最高に楽しかったです。

他の人のレッスンを見ていても、マエストロは本当に楽譜を・言葉を熟知していらっしゃる!
これからいろいろ勉強できそうな予感。
とても楽しみです…。


…な〜んて悠長な気持ちでいたら、な・な・なんと…

来週月曜日から立ち稽古スタート!!だそうです。
僕は3演目〜まだ暗譜できてないよ〜。

明日からは「ルチア」の立ち稽古スタート!!


うぎゃ〜暗譜地獄じゃあ (-皿-;)川
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観に行けなかったけど「ジャンニ」25日組の皆様お疲れ様でした!

2006/05/24(水) オペラ「ジャンニ・スキッキ」終了
強い雨が降る中、ティアラこうとうでオペラ「ジャンニ・スキッキ」公演が幕を開けました。

天候のこともあってか、客席の入りは6割くらい。
お客さんの入りはブッファではかなり大きい要素になりますから、
幕が開いた瞬間、ちょっと緊張が走りました。

今回、僕が演じたベット役は和服という設定。
役作りについて、演出部からはただ衣裳が渡されただけで、
あとはこちらに任されたので、ちょっと大変でした。
何よりもイタリアが舞台なのに、なぜ和服の男がいるのか…。
演出側としては、その違和感を狙っているのだと思うのですが。
でもお客さんに最後まで違和感を残したら物語を台無しにしかねない、
最初から爆弾を背負わされた気分でした。

まずは扇子を小道具として持たせてもらうことを許可していただいて、
それからとにかく「和服を着ている」という違和感を上回るほどの
「変なやつ」という印象を自分に塗りこんでいきました。

女衒みたいな、太鼓持ちみたいな…。
もしも日本人だったとしても「変なやつ」。
…【日本人が舞台にいる】ではダメなんです。人種を超えて変なヤツ…。


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振り返ってみると着物のさばきや、立ち姿など反省点が残るのですが、
でもあの設定で、確かに違和感はあっても、
単純に楽しんでいただけるほどの「違和感のなさ」は実現できたと思います。
今回は楽しかった。「苦労する」楽しさをたっぷり味わえた公演だったと思います。

お越しいただいた皆様。
お足元の悪い中、本当にありがとうございました。
お楽しみいただけていれば…嬉しいです。

※よろしければ感想などを書き込みしてくださいね。
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★ギャラリーに公演の様子をUPしました

2006/05/23(火) 「ジャンニ・スキッキ」GP
今日は学校で授業をしてから(休む訳にいかなかった)、
「ジャンニ・スキッキ」のGP。
いざ!ティアラこうとうへ!

場当たり稽古には少し遅刻をしてしまい、
その後けっこう時間があったからのんびり過ごしゲネプロ開始。

初めて着物を着た状態で演じたので、
なるほど…動きにも制限が生じることを改めて確認。
おまけに激しい稽古で小道具の扇子がボロボロに壊れてしまった。

さて、あとは万全の状態で明日に備えましょう。
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イタリア人なのになぜか着物。
実はブオーゾは日本人の女性と結婚していたのだ!!(なんてね)
ベット=別戸さんです。

2006/05/22(月) 二期会研修所
今日は学校がお休みだったので、午前中に歯医者に行きました。
助手の子が失敗して口の中が血だらけ…(汗

午後はのんびり過ごして、夜は二期会へ。

演出の澤田先生と再会して、授業開始。
少し緊張しちゃいました。
どうもあの場所は響きが悪いからか、声を押してしまう。
いかんです。

明日はついに「ジャンニ・スキッキ」ゲネプロ。
4月の「道化師」以来のティアラこうとうに行ってきます。

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↓お昼に喫茶店で食べたロールキャベツ

2006/05/21(日) 川口市民合唱団
今日は川口市民合唱団の指導に行ってきました。
とても意欲的な合唱団さんで、
現在は武満徹の「島よ」と「さくら」を練習中。
歌った経験のある方はわかると思いますが、大変な難曲です。

何よりも楽譜上にたくさんある強弱記号が曲者。
この扱いを失敗するとただただウネウネした流れになってしまいます。
その対処法を一からお伝えして、声の出し方も一本化していきました。
とても練習熱心で、なんと1時から5時までの4時間!
火曜日は隔週でパート毎にローテンションしていくヴォイストレーニング。
木曜日は毎週練習。
そして日曜日は隔週で4時間練習です。

これだけ練習する合唱団も珍しい。
指導する側も相当熱を入れていかないとですね。

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考えていることを一つ。
「プロ」ってなんだろう?

以前は「どんな公演でも100%の力でこなしていける人」だと思っていたのですが、
最近はちょっと考えが変わりました。

「その人が稽古場にいると、他の人まで100%の力を発揮できる」
そんな人が本当のプロなんじゃないかなぁと。

するに【自分だけ】の範囲で留まっている以上、それは違うんじゃないか、と。
合唱指導をしていても、
以前なら「いかに受け入れてもらえるか」とか、
どうしたら「練習を楽しんでもらえるか」…
といった具合で、飽くまで合唱団員の皆さんからの視点で見ていて、
そこに自分がどう入っていくか…だったんです。
でもそれじゃあいけない。

ロの音楽家として、合唱団員の潜在能力を最大限引き出してあげること、
そのためにはあらゆる手段を厭わないこと。
相手から求められていること以上のものを引き出すこと。

ペラの現場でもそうです。
自信を持って臨めるだけの下準備をし、場合によって他の人を巻き込むぐらいの態度で稽古場を作り上げていく。
そういった関係でお互いに高めあえれば、
それが本当のプロ同士の現場と言えるのではないでしょうか。

BCでイチローがそうだったように。
あの日本代表チームはイチローの存在がチームそのものを決定づけた。
でもあのチームはイチローが主役ではなかった。
彼の存在によって、他の全ての選手がみな自分の潜在能力を高めていった。
そしてそれによって世界一を勝ち取った!

の経験を僕らも味わえるはずなんです。

2006/05/20(土) オペラ「仮面舞踏会」音楽稽古に初参加
今日はお昼から一人だけレッスンをして、
少し時間があったのでマッサージ屋さんへ。

マッサージがスタートした途端にあの嵐のような豪雨が…。
ちょうどいいタイミングでよかった…。

30分のコースだったけど、あっという間に終わった感じがしました。
背中や腰、首が相当悲鳴をあげているそう。

マッサージが終わる頃には雨も小降りになっていました。
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夜は西日暮里へ。
7月公演のオペラ「仮面舞踏会」の音楽稽古にようやく初参加。
僕が演じるシルヴァーノは1シーンのみの登場なので、
一回だけ歌っておしまい。
1時間ほどでお先に失礼してきました。

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行きも帰りも、電車の中ではずーっと「ルチア」の暗譜。

もし偶然見つけても「ブツブツ」お経のように歌詞を唱えていますが、
怪しまないで、お声がけくださいね。

2006/05/19(金) 「ジャンニ〜」オケ合わせ&ベーレンタール
雨がぱらつくはっきりしない天気。

今日はかつしかシンフォニーヒルズでオケ合わせでした。

「かつしかシンフォニーヒルズ」

「すみだトリフォニー」

って間違えやすいですよね。
(-_-;)
今日は間違えずに青砥に到着しました。

「ジャンニ・スキッキ」のオケ合わせを無事終えて、
熊谷へ行くのですが・・・その前に・・・
少しだけ時間があったので池袋のHMVへ。
偶然先日オペラでご一緒したバリトンのKさんとお会いしました。
…で、ブルゾンがエンリーコを歌う「ルチア」のDVDを購入。
日本語字幕がないってだけで、スカラ座のライヴ映像が、
な、な、なんと2,833円ですよ!!
(字幕がついていれば5000円以上なのに)
…字幕の著作権ってそんなに高いのか???

で、熊谷へ。
(略)
帰宅はいつも終電なのですが、今日は接続待ちで電車が15分くらい遅れてきた。
結局帰宅したのは深夜0時45分。
…疲れた…。

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↓今日も終電…

2006/05/18(木) 疲労…は声にくる
ここ数日、うまく眠れない…。

だめですね。睡眠は本当に大事です。

授業も若干空まわり…テンションが高すぎたのかなぁ。

二期会研修所も声がガリガリ。
呼吸が深く入らないから、外に声が出ていかない。

いかんな。
今日こそ良い睡眠を…。
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山盛りナポリタン旬のアスパラ入り↓

2006/05/17(水) ブッファ
今日はマザーコーラスを指導して、その後「ジャンニ・スキッキ」。

少し時間があったので、上野の東京文化会館の音楽資料室へ。
「ドン・パスクァーレ」と「清教徒」のDVDを観ました。

「ドン・パスクァーレ」は面白かったです。
…というのも決して笑いを取りには来ていないのですが、
全員が活き活きと、真剣に生きていて、
その真剣っぷりが面白いんです。
そして最後のシーンは思わず胸が熱くなりました。

物語が終わってしまうのがすごく悲しくなる。
この登場人物たちをもっともっと見ていたい…。
このせつなさが本当のブッファだと思います。


「清教徒」はリッカルドが話題のバリトン:アルバレス!!
もう最初のアリアだけでブラヴォーです!
聴いていて心地いいし、アリア最後のカデンツァはGが見事に決まり、
度肝を抜かれました!
すごすぎる!!…一幕しか観れませんでしたが、満足。
グルベローヴァも良かったなぁ〜。
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「ジャンニ・スキッキ」の練習は、
通しではなく、部分的にかいつまんでの練習。
抜き出したシーンで、きっちりその時の状況にスッと入れるようになりました。
ばっちりです。
(*^_-*)-★

僕はギャグは一切やりません。面白いこともやりません。
でもベットとして真剣に生きています。
そこが面白い…
…そんなブッファの演じ方が理想です。

2006/05/15(月) バレた!
今日は開智高校でレッスンと合唱の授業。
放課後は音楽クラスの生徒数名のソルフェージュ試験。
レッスンをしている生徒が試験で歌うと、こちらまで緊張。

夜は二期会研修所。
「ドン・パスクァーレ」と「ルチア」の二重唱を歌いました。
あまりにも違いすぎる二つの役(ドン・パスクァーレとエンリーコ)なので、
ちょっと難しい…というのは言い訳。
そんなことは別に難しくも何でもない。

エンリーコのときに「やさしすぎる」と言われ続けている。
今日は「だって目がやさしいじゃない」と突っ込まれた。
…そうなんです。ついつい口先だけで手抜き表現をしていることを指摘されたんです。
バレた!!って感じでした…(-_-;)

心の底から表現しなくちゃあ表現は出てこない。
それが目に表れていた…ということにドキっとしました。

昔、学生演劇サークルを仲間と作ったときに、
「演じにくい役っていうのは、その人が一番人に見せたくない部分」
と指摘されたことがあります。

まだ僕は何か出しにくい自分を一生懸命、心に隠し持っている。
それを出せる人間的な大きさを探さなきゃいけませんね。

2006/05/14(日) 格闘「ジャンニ・スキッキ」
今日はな・な・なんと2時〜8時半まで「ジャンニ・スキッキ」。

2時〜5時に稽古をして、
その後衣裳合わせをして、
空き時間にキャストのみんなで話し合いをして、
7時半過ぎからまた稽古。

まさに格闘でした。

でも共演者の皆さんとのコミュニケーションもたくさん取れたし、
ずーっと稽古しているよりも、空き時間にいろいろ話をしたりすることって、
すごく大事なことなんだなぁと改めて思いました。

「ルチア」で真面目な役を苦悩しながらやっている分、
「ジャンニ」のベット役ではじけていると、すごく活き活きしている自分がいる。
知らず知らずに演じながら「うっひゃっひゃ!」とか言っている。

いやらしくて、影があって、必死な感じのベットが大好きです。

2006/05/13(土) エンリーコの音域
今日も「ルチア」の稽古。
昨日は楽譜をずーっと眺めていました。

エンリーコのアリアや二重唱は、ほとんどの音が五線譜の上空を漂っている…。
重々しい表現をするために一生懸命に声のポジションを下げていたのですが、
これでは中間音から上の音が表現できない。

そこで、同じドニゼッティのオペラ「ドン・パスクァーレ」の、
マラテスタのアリアを歌ってみる…エンリーコとほぼ同じ音域なのに、
楽に歌える…。
…なぜだ???

やはりエンリーコを歌うときに僕はポジションを落として、声を作りにいっているんだ、
ということに気づきました。

思い切ってポジションを全体的に上げて、開き直って明るく歌ってみました。
やっぱりそうだ!この方が断然歌いやすい!

むしろ細かい表現ができるので、この方がキャラクターを出しやすい。
こっちの路線で練習していこう。
声は明るくなっちゃうけど…自分を信じよう。
きっと遠回りだけど、きっと近道だ。

2006/05/12(金) 眠い〜(…なら更新せずに寝ればいいのに)
今日はお昼から「ルチア」の稽古。
う〜む…まだ曲と格闘している感じ…。

なんでルチアに迫っているのに音が下行していたり、
こんな音型になるんだろう???

まだエンリーコっていう人物を掴みきれていないです。
くっそ〜。
ちょっと明日は歌い方を改めてみよう。


夜は熊谷へ。
今日は団員同士でこの合唱団の「音」を探す作業をしてみました。
ずいぶん音がまとまり、いい響きになりました。
みなさん個性の強い方だらけですから、相当集中してくれないと、
音がまとまらないでいたのが、今日は解消されました。

日付が変わってからの帰宅。
早く寝ればいいのに、ここを更新しないと気になって眠れない。
…変な習慣ですね…。

2006/05/11(木) 授業の様子
今日は授業の様子をちょっと公開してみましょうか。


高3の授業で、こんな話をしました。
「最近ワイドショーやニュースを見ていて気になっているんだけど…」
まず生徒たちに画像をイメージしてもらいます。
田園風景の広がる田舎の風景。その中にひっそりと建つ一軒家。
ここで、仮に次のようなニュースがあったとします。
「78歳のおばあさんが一人で亡くなっていました」

そこで次のようなBGMを流します。
まずはドヴォルザークの「交響曲第9番『新世界より』」の第2楽章
下校時間やキャンプファイヤーで歌われる「遠き山に日は落ちて」で有名なのどかなメロディです。
…なんだか涙がこぼれてきそうな悲しい死のニュースになります。

次に同じニュースで違うBGMを流します。
シェーンベルクの「管弦楽のための5つの小品」
12音技法で書かれた無調の不気味で激しい曲です。
…まるでさっきのニュースが猟奇的な殺人事件に感じられます。

このように全く同じニュースでも、後ろで流れる音楽でその印象は大きく変わります。

最近、人の恐怖心をあおるような音楽がニュースやワイドショーで一日中流れています。
近頃なんだかおっかない事件が多いような気がしませんか?
でもそれってもしかしたらメディアのそういった不安感をあおる選曲のせいかもしれませんよ。

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授業ではその後、音楽が政治やマインドコントロールに利用された例をあげていき、
(ヒトラーがワーグナーの「ワルキューレ」を流し続けた、とか、 ショスタコーヴィチの「革命交響曲」の話とかね)

最終的には音楽があまりにも溢れすぎている現代社会に危惧している話をしました。
1日のうちに一切音楽が聞こえてこない、無音の時間を作ることも大切ですよね。

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夜は二期会研修所。
そのための移動中、バリトン歌手のM様(「わが兄」と慕わせていただいています)とばったりお会いしました。
びっくりしました〜。
それだけで「今日はいい一日になった」と思ってしまえる僕。

今日はちょっと疲れていたのか、二期会の授業ではぐったりしていました。

2006/05/10(水) マザーコーラス&「ジャンニ・スキッキ」通し稽古
今日は午前中に歯医者に行って、お昼はマザーコーラス

先日の練馬合唱祭に出演したときの録音を聴いてみる。


格段に上達していてびっくり。
この半年ぐらい厳しく発声について指導してきた成果ですね。
僕自身やっと自分に合った指揮法をつかんだような感じです。

今日から気持ちを新たに。
9月の文化祭に向けて音取りを開始しました。
文化祭ではアニメソングなどを歌います。
今日は「ハウル〜」のテーマソングを練習しました。
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夜は「ジャンニ・スキッキ」
の通し稽古。

演出はだいたいの立ち位置指定ぐらいで、
あとは各自の役作りと演技力に任されています。

その与えられた範囲内で、いかに自分で楽譜やリブレットを参考に、演技を埋めていけるか…
…つまりは役の中でリアクションをいかに的確にできるか…だと思うんです。

うん…僕自身、今回は前代未聞の役作りでいきます。
思いっきり楽しんでます!
どうぞご期待あれ。

2006/05/09(火) なかった・・・
今日から「仮面舞踏会」の練習がスタートすると思っていたのに、
僕の勘違いだった…。

そんなわけで今日は夜はOFF。
学校で一人で練習してました。

2006/05/08(月) GW明け・・・休みボケの連続・・・
今日から学校の授業&二期会が再開。

朝からいきなり休みボケの症状が…。

■武蔵野線で南浦和(→大宮→東岩槻)のルートで開智高校へ行くはずが、
気がついたら当然のように新越谷まで行ってしまい、
何の迷いもなく東武線に乗り換えようとしていました。

改札まで来て気がついて!やばい!!と思ったのですが、
幸い…春日部→東岩槻のルートがあったので、
遅刻することなく学校に到着しました。
焦った〜。

■ところが学校に着いてみたら、
合唱の授業で使うモーツァルト「レクイエム」の楽譜を忘れてきたことに気づき、
本日二度目の脱力…。

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レッスンの授業を終え、千駄ヶ谷へ。
二期会研修所です。
今日は2曲歌いましたが、「ルチア」よりも「清教徒」の方が歌いやすい。
…「ルチア」は実際に公演があるんだから、こっちの方が歌えていなきゃいけないのに…。

ドニゼッティよりもベッリーニの方が好きみたい。
でも曲が良すぎて、曲に酔ってしまいそうになるのが難しいです。


夕食は奥さんが臨時収入があったらしく、
一緒に焼き肉を食べに行きました。
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…で、明日の予定は何だったかな?と手帳を見たら…

!!

「仮面舞踏会」(7月公演)の音楽稽古初日!!
やばい!まだ譜読みしていない!忘れていた!!

今から即効で譜読みをします!!
おやすみなさい。

2006/05/07(日) 順調に回復
今日は昼に「ルチア」の音楽稽古。
うん…声はだいぶ回復してきた。

譜読みはほぼ完成。
ここからは明確な役作りと、骨太な心理描写を声でしかなきゃ。
まだまだ甘さがあるのです…。

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今日、歌っていて感じたんだけど、
このオペラは本当に心理劇だなぁ〜。
善も悪もない世界…何か得たいの知れない、時代という実体のないものに、
全ての人物が振り回されている。

「アンドレア・シェニエ」をやっていたときにもあった…。
フランス革命という、血が血を求める狂気の時代。

もしエンリーコが強欲で計算高い男だったら、
アシュトン家は衰退などしなかったろう。
そうではなかったからエンリーコは「家」というものに振り回されなければならなかった。
フィナーレで後悔に打ちひしがれた。
彼は必死に何かを背負って生きているのだ。
妹をつかって政略結婚を図ることなど、
たとえばマクベスが国王を暗殺したことに比べれば、何の罪もない。

ライモンドはフィナーレでノルマンノに対して、
「お前の悪知恵がこの悲劇を招いたのだ」と言うが、
これも見当違いな言葉だ。
ノルマンノは実に優秀な部下だ。
ルチアとエドガルドの関係を知り、二人を引き裂くのは当然のことだ。

この物語には善も悪もないのだ。
敢えて言うなら「時代」と「家」に翻弄された人々の物語だ。
誰も幸福になりえない時代。
全ての人物が何にもすがることができず、何かに振り回された時代の物語。

2006/05/06(土) ジャンニ・スキッキ稽古・・・ひさびさ
今日はお昼から3人レッスンして、
「ジャンニ・スキッキ」の練習がある曳舟へ。
曳舟は先月の「蝶々夫人」以来です。なんだかすでに懐かしい…。

今回はヘンテコな演出で、なぜかベットは一人だけ「和装」。
そんなわけでこちらから注文して扇子を持たせてもらう方向で、
演じてみました。
小道具に頼るっちゃあ頼るわけですが、
結果的に引き出しが増えてやりやすいし…。

思いっきり楽しんでます。
でもすべてはスコアの音楽と、共演者や物事に対するリアクションで。
絶対にウケ狙いに走ってはいけないよ…と言いたい…。

声はまだまだかなり調子悪い…。
声帯が硬くなってしまっているのか、ガサガサした音が入るし、
なんだか力が入らない…。
先月の無理がたたったなぁ。

2006/05/05(金) どうなんでしょう?
ブログ形式の「新・舞台裏日記」を立ち上げてはみたものの、
こちらの「旧」の方が見やすいような気がして…。
どっちがいいのかなぁ〜?


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