舞台裏日記
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2006/05/11(木) 授業の様子
今日は授業の様子をちょっと公開してみましょうか。


高3の授業で、こんな話をしました。
「最近ワイドショーやニュースを見ていて気になっているんだけど…」
まず生徒たちに画像をイメージしてもらいます。
田園風景の広がる田舎の風景。その中にひっそりと建つ一軒家。
ここで、仮に次のようなニュースがあったとします。
「78歳のおばあさんが一人で亡くなっていました」

そこで次のようなBGMを流します。
まずはドヴォルザークの「交響曲第9番『新世界より』」の第2楽章
下校時間やキャンプファイヤーで歌われる「遠き山に日は落ちて」で有名なのどかなメロディです。
…なんだか涙がこぼれてきそうな悲しい死のニュースになります。

次に同じニュースで違うBGMを流します。
シェーンベルクの「管弦楽のための5つの小品」
12音技法で書かれた無調の不気味で激しい曲です。
…まるでさっきのニュースが猟奇的な殺人事件に感じられます。

このように全く同じニュースでも、後ろで流れる音楽でその印象は大きく変わります。

最近、人の恐怖心をあおるような音楽がニュースやワイドショーで一日中流れています。
近頃なんだかおっかない事件が多いような気がしませんか?
でもそれってもしかしたらメディアのそういった不安感をあおる選曲のせいかもしれませんよ。

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授業ではその後、音楽が政治やマインドコントロールに利用された例をあげていき、
(ヒトラーがワーグナーの「ワルキューレ」を流し続けた、とか、 ショスタコーヴィチの「革命交響曲」の話とかね)

最終的には音楽があまりにも溢れすぎている現代社会に危惧している話をしました。
1日のうちに一切音楽が聞こえてこない、無音の時間を作ることも大切ですよね。

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夜は二期会研修所。
そのための移動中、バリトン歌手のM様(「わが兄」と慕わせていただいています)とばったりお会いしました。
びっくりしました〜。
それだけで「今日はいい一日になった」と思ってしまえる僕。

今日はちょっと疲れていたのか、二期会の授業ではぐったりしていました。


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