舞台裏日記
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2006/05/21(日) 川口市民合唱団
今日は川口市民合唱団の指導に行ってきました。
とても意欲的な合唱団さんで、
現在は武満徹の「島よ」と「さくら」を練習中。
歌った経験のある方はわかると思いますが、大変な難曲です。

何よりも楽譜上にたくさんある強弱記号が曲者。
この扱いを失敗するとただただウネウネした流れになってしまいます。
その対処法を一からお伝えして、声の出し方も一本化していきました。
とても練習熱心で、なんと1時から5時までの4時間!
火曜日は隔週でパート毎にローテンションしていくヴォイストレーニング。
木曜日は毎週練習。
そして日曜日は隔週で4時間練習です。

これだけ練習する合唱団も珍しい。
指導する側も相当熱を入れていかないとですね。

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考えていることを一つ。
「プロ」ってなんだろう?

以前は「どんな公演でも100%の力でこなしていける人」だと思っていたのですが、
最近はちょっと考えが変わりました。

「その人が稽古場にいると、他の人まで100%の力を発揮できる」
そんな人が本当のプロなんじゃないかなぁと。

するに【自分だけ】の範囲で留まっている以上、それは違うんじゃないか、と。
合唱指導をしていても、
以前なら「いかに受け入れてもらえるか」とか、
どうしたら「練習を楽しんでもらえるか」…
といった具合で、飽くまで合唱団員の皆さんからの視点で見ていて、
そこに自分がどう入っていくか…だったんです。
でもそれじゃあいけない。

ロの音楽家として、合唱団員の潜在能力を最大限引き出してあげること、
そのためにはあらゆる手段を厭わないこと。
相手から求められていること以上のものを引き出すこと。

ペラの現場でもそうです。
自信を持って臨めるだけの下準備をし、場合によって他の人を巻き込むぐらいの態度で稽古場を作り上げていく。
そういった関係でお互いに高めあえれば、
それが本当のプロ同士の現場と言えるのではないでしょうか。

BCでイチローがそうだったように。
あの日本代表チームはイチローの存在がチームそのものを決定づけた。
でもあのチームはイチローが主役ではなかった。
彼の存在によって、他の全ての選手がみな自分の潜在能力を高めていった。
そしてそれによって世界一を勝ち取った!

の経験を僕らも味わえるはずなんです。


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