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2006/08/30(水)
三善晃「三つの抒情」&オペラ「泣いた赤鬼」
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マザーコーラスで練習している三善晃作曲の合唱組曲「三つの抒情」は、 何年も前からいつかやってみたい曲だった。
だけど実際にやってみると、とても深い曲だった。 やっと最近、曲のイメージと自分のイメージと共鳴させることができるようになったが、 これを音として実現させるとなると、これはとても難しい。 また、僕の中のイメージがあまりにも確固としたものとして出来上がっているだけに、 それを忠実に表現するためには相当の練習が必要です。 マザーコーラスの皆さんも、過去最高の難曲に悪戦苦闘していることでしょう。
夜は10月に栃木県の中学校で公演するオペラ「泣いた赤鬼」の音楽稽古。 昨年と同じ出演者の方々と再会。 一つ一つ丁寧に記憶を呼び起こしていきました。
僕はまだ声は完治していない感じ。 まだまだ安静が必要だな・・・と改めて感じました。
しかし青鬼は難しい! 優しさとたくましさをいかに声で表現できるか・・・。 この作品は決して悲劇ではなく、ヒューマンドラマでもなく、 「絵本」なのです。 青鬼を思い入れたっぷりに演じる方もいるかもしれませんが、 僕は悲しみや涙を表に表現することなく、 さわやかに笑顔に満ち溢れた人物として演じ切りたいです。
お客さんに伝えるべきものは、 青鬼くんの「悲しみ」ではなく、青鬼くんの「優しさ」です。 「愛・友情」のために自己犠牲することは悲しいことではなく、 嬉しいことなのだと僕は思います。
さ、昨年よりももっと青鬼くんに近づけるかな???
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