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2006/09/29(金)
「メサイア」を終えて
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今日は三鷹市芸術文化センター風のホールにて、 チャリティコンサート「メサイア」本番でした。 お越しいただいた皆様、関係者の皆様、 本当にありがとうございました。
リハーサルでは残響がありすぎて、声がぼけてしまうことがあったようですが、 (父と共演だと、いろいろ横から言われて・・・凹) お客さんが入れば響きは変わるから大丈夫だろう、と心配はしていませんでした。
本番。開演すると客席はほぼ満席(前列が少し空いていましたが)。 響きはばっちりに整っていました。・・・ほらね。 とっても歌いやすかったです。
「メサイア」は序曲が始まってから、最後の「アーメン」が終わるまで一つの物語ですから、 その物語の世界の中で、集中力を切らさず行き続けられるかを毎回課題にしています。 《オラトリオ》は演技を伴わないオペラなのですが、 実際に演技をしているオペラ以上に、座ったままテンションを保つのは難しい。
僕の個人的なこだわりですが、 『ただ自分のアリアが来たら歌う』というのは許せないので、 表現者として座っている間も演じ続けているつもりです。 物語のテンションにのっかって、歌えればきっと声自体にも密度が濃くなるはずだと思うからです。 ・・・でも1時間半、集中しっぱなしだから、すごく疲れる・・・。
第一部の二つのアリアは自分でも納得のいく出来だったのですが、 休憩をはさんで再び舞台に上がると、空気の乾燥が激しく、 すぐノドがヒリヒリし始めました。 ツバを飲み込もうにも口が渇いてツバも出ない。。。 もう一つは、開演前にお弁当とおにぎりを食べたのにも関わらず、 第一部が終わる頃には血糖値が下がってきていたので、休憩中にバナナを一本。 ところが第二部の途中で明らかに血糖値が下がり、ノドが渇くのもそのせいだと思います。 休憩中にもおにぎりを食べておかなきゃだめですね。次回は気をつけよう。 最後の「トランペット」のアリアは、かなりきわどい状態で歌うことになりました。 ツメが甘いな・・・悪い癖だ・・・。
公演は無事終わりました。 スタンディングオベーションで拍手をしてくださっている方も(2名ほど)いました。 とても嬉しかったです。ありがとうございました! ------------------------------------------------------- 終演後ロビーへ。 たくさんのお客さんがいらしてくださって、感謝感謝です。 千葉からわざわざお越しくださったTさん。 オペラ研修所のクラスメートのSさん。 以前共演させていただいたソプラノのM宮さん。 たまたま合唱団の方の関係でいらっしゃった某ブログ仲間の★きぃ★さん。 富士見のK先生、Y先生。PTAコーラスの皆さん。 ロビーではお会いできませんでしたが、川口市民合唱団の皆さん。 それから奥さんのバイト先の店長さん。 本当にありがとうございました。 ------------------------------------------------------ いろんな方から「緊張しないのですか?」と質問をされたのですが、 本番中に自分が意識をするような緊張はしません。 むしろ緊張感を持続することに注意をしています。
自分は何を目的に歌うのか、ということがはっきりしている公演では緊張はしません。 今日の場合は、お越しいただいたお客様に自分からメッセージを伝えたい、 ということを何よりも目標にしていますから、 テクニカルなミスなどは問題ではありません。 逆にこれが試験やコンクールだったら、きっとガチガチに緊張するでしょう。 自分の歌を聴いている人たちは僕の粗を探しているし、 自分自身が音楽を通して何かを伝えているのではなく、 音楽を使って自分をアピールしていることになるからです。 僕はそれは本来のアーティストとしての「音楽」ではないと思うので、 目的が何だか見えなくなってしまうんです。 そういう時は集中できないし、緊張するんです・・・そこが甘いところでもあるのですが。
・・・ということで答えになっていますでしょうか? またこれからもメッセージを伝え続けたいと思っています。 "We shall be changed!"〜「メサイア」より「トランペット」のアリア〜 僕は音楽の力で世界を変えられると、今でも本気で信じていますから・・・。 世界が平和になりますように。人々の心が愛に満ち溢れますように。 --------------------------------------------------- 画像はリハーサル中・・・ソプラノの斉田さんと何やら話をしています。
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