舞台裏日記
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2007/03/31(土) これってオフ??
今日も土曜日ということで東京ミューズアカデミーでレッスン。
二人の生徒を2時間ずつ・・・結構疲れた。
一人は大学進学が決まっているので今日が最後のレッスン。
とっても成長した姿がまぶしかったです。
これからの声楽家人生・・・頑張って!!

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スケジュールの組み方を失敗して・・・というか、
ミューズの生徒が二人も休んだので、時間がすごく空いてしまった。
その後、夜7時半から別のスタジオで個人レッスンが入っているので、
2時から7時半まで、約5時間半も暇になってしまった。

一回帰るのもシャクなので、頑張って時間を潰しました。
まずミューズに少し残って歌の練習30分。
ちょっと靴底が剥がれかけていたので直しに行って20分。
それからプラプラ池袋を徘徊して、30分。
ラーメン屋「一風堂」を発見したので食事・・・30分。
池袋駅に戻ってメトロポリタンプラザへ。
HMVの試聴コーナーで粘って20分。
それからお気に入りの喫茶店に行くも禁煙席が空いておらず、
再び喫茶店を巡る旅。
ところがなかなかちゃんとした禁煙席がある喫茶店がなく、
池袋を徘徊20分。
結局マッシュマンズカフェに落ち着き、メイプル・カフェラテ一杯で2時間。
店員の視線に限界を感じ、ついにスタジオへ。
スタジオのロビーで1時間過ごし、計5時間半!!
長かった〜!!

7時半から2時間レッスン。
フォーレの歌曲をザーッとみていったのですが、やっぱりすごい作曲家ですね。

夕食は牛角へ。
がっつり肉を食べて来ました。

2007/03/30(金) 「魔笛」B組自主練:音楽稽古
午前中は二人レッスン。
僕のミスでレッスン場が予約できておらず、急きょ空いていた和室を借りることに。
ピアノはないのでハーモニカとア・カペラでレッスンをしました。
生徒さんには申し訳なかったのですが、
伴奏をするよりも、じっと生徒さんの姿勢などをチェックできて良かったです。

それからマッサージ屋に行きました。
全身コースを30分でしたが、ポイントカードのポイントがたまったので、
15分延長してもらいました。
「首が・・・ひどいですねぇ」と言われてしまいました・・・。

一度帰宅してから、家で一人ステーキを食べ、
それからすっかりはまってしまった洋服のカスタマイズ。
紺のワークコートのボタンホールをピンク色の糸で縁取りしました。

夜は「魔笛」B組の自主練。
ずーっと立ち稽古が続いたので、ここらでもう一度楽譜に戻って、
しっかり音楽を作っていきました。
父が全体の指導にあたり、綿密な音楽稽古。

途中、モノスタトス役のベテラン歌手K村先生が、
「オレにもアドバイスしてよ」
とおっしゃったので、モノスタトスのアリアもやることに。

若手の見守る中、ベテラン・テノール同士が曲について真剣に考え、
作りこんでいく様子は見ていてかっこよかったです。

後輩である父に、プライドよりも探究心を優先してアドバイスを請うK村先生。
先輩に気を遣いながらも、はっきりと気になることを伝えていく父。

二人の音楽に向かう姿勢には、ものすごい迫力がありました。
「いいものを作る」
その一心でのぞむ姿に、先輩も後輩も若手もベテランもない。
そんなことを背中越しに、
身を持って僕らに伝えているようでした。
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画像はパパゲーノ笛。
左が市販されているもの。
右は僕が職人さんに特注で作ってもらったもの。
音色が全く違います。
現在マエストロによるオーディション中。
果たして本番ではどちらが採用されるでしょうか・・・。

2007/03/29(木) 「魔笛」B組通し稽古
昼間がガッツリ空きだったので、
先日購入した「Wii」でボクシングをやって一汗かきました。

夜はA組通し稽古。
昨日に比べると集中力を欠いていました。
知らず知らずのうちに疲労が蓄積されてきているようです。

昨日アドリブで入れていったところは控えめに。
「再現」にならないように気をつけました。
狙った間になると結局内輪ウケになるので結構怖いのです。

着実に、着実に演じていこうと思っていたのですが、
A組のキャストさんと台詞などの「間」が違うので、
ちょっとうまく歯車がかみ合わない部分が多々ありました。
A組とB組で全く違うものを作っている・・・という意識でのぞまないとダメですね。
難しい・・・。

先日のオケ付通し稽古で、父(タミーノ)が絶妙のアドリブを入れてきたのですが、
予測していなかった僕は台詞を返せず詰まってしまいました。
すっごく悔しかったので、今度同じアドリブを入れてきたら絶対に返してやろう!と意気込んでいました。

そして今日は見事に返し技が成功。
やった〜!一勝一敗!!
・・・親子で何をやっているんだか・・・でもきっとお客様も喜んでくださるでしょう。
「親子対決」をお楽しみに!

今日は結婚記念日なので(忘れていましたが・・・)、
結婚式のときのビデオを観ました。
たくさんの方に祝ってもらって・・・でも皆さんに僕は何も返せていなくて・・・。
なんだか申し訳ない気持ちになりました。

本当はあのときお祝いをしてくださったお一人お一人に、
「ありがとうございます!!」と直接お礼を言いたいです。
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画像はタミーノとパミーナの「火と水の試練」のシーン。

2007/03/28(水) 「魔笛」A組通し稽古
昼間は富士見マザーコーラスの指導。
学校の講堂を借りて全ての曲を通してみました。

いろいろ気になることはあったけど、まずは伸び伸び歌えることが第一。
細かいことを気にして歌うことは大切なことではあるのだけども、
それは飽くまで自分自身のことにこだわっているだけ。
一番大切なことは、お客様に何が届けられるかどうかで、
多少ミスがあったって、音程が不安定になったって、
客席に感動が伝われば、そんな細かいことは気にならないのだから、
まずは舞台の上にいる人たちがしっかり曲を理解し、
伸び伸びと歌えることが大事なのです。

細かい部分はチェックしてあるので、来週から直します。

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夜は「魔笛」A組(4/7組)の通し稽古。
遅れそうだったので国分寺駅からタクシーで練習会場へ。
タクシーの運転手さんも僕の雰囲気を察してくれたようで、
抜け道をかっ飛ばしてくれました。

会場に到着すると、ちょうど音がスタートしたところ。
上着を脱いで、自前の《パパゲーノ笛》を首にかけてすぐ舞台に飛び込んでいきました。

先日のオケ合わせから少し感じていたことなのですが、
何だか不思議な感覚で演じています。
今までは必死にパパゲーノを演じよう、と考えながら歌ったり、
セリフを言ったりしていたのですが、
今日は自分がそのまま口を開くとセリフや歌になっている感覚がありました。

今まで台本通り一字一句頭に詰め込んで、
多少演出家にお願いをして台詞を変えたりした部分はあるのですが、
今日は自然に思うままに台詞や歌詞が出てきてしまって、
どんどんしゃべってしまいました。
アドリブでもなく、受け狙いでもなく、
パパゲーノとして自分が真剣にその世界の中で生きている感じでした。

パパゲーノは純粋な人間です。
世間知らずで、自分の生き方や考え方に何の迷いもなくて、
誰よりも真っ直ぐです。
きっと客席から見ると滑稽で面白い人に見えるかもしれないけど、
本人はいたってマジメで、面白いことをしているつもりは全くないんです。
でもそれが誰にでも共感できることで、誰もが思っていることを、
素直に口に出して、行動をしているから面白いんだと思います。

そしてその共感できる部分が自分の「素」の部分とガッチリとリンクしてきたので、
自然に演じているんだと思います。

楽しくなってきました。
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画像はパンを食べながらパミーナのアリアを聴いているシーン

2007/03/27(火) はじめての合唱団
今朝は紹介をしていただいて、某合唱団さんの指導に初めてうかがいました。
団員さんは10人ちょっとの少人数の女声合唱団でしたが、
みなさんとてもキレイなお声で、明るく歌っていらっしゃいました。

お互いに探り合いの緊張の中での2時間でしたが、
いろいろ気づいたことをアドバイスしているとあっという間に時間が過ぎました。
とにかく何よりも、一人だけで歌っていても味わえない合唱の楽しさを伝えたくて、
全員で息をそろえてバシッと歌い出す練習をしました。
最初はバラバラでしたが、簡単なヒントを与えてバン!!とそろうと、
とても10人とは思えない迫力のある音が出ました。

人と人が同じ想いで、共通の意志を持つと、
奇跡に近い、想像を超えることができる・・・ということを体感できる。
それが合唱の醍醐味だと思います。

・・・なんて、大きな話をしていますが、要は音が揃った・・・というお話です(笑)

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一旦帰宅して家でゴロゴロ。
夜は再び出かけて池袋で二人レッスン。

・・・なんかヤクザな生活だなぁ・・・いいのかなぁ〜。
いかんだろうなぁ〜。

2007/03/25(日) 二組分のオケ合わせ
パパゲーノ役が僕一人になったことが今日正式に全キャストに発表されました。
・・・いきなり試練です。

オケ合わせということだったので、久しぶりに楽譜を見ながら音楽に集中できると思ったら、
結局セリフも込みのオケ付き通し稽古でした。

まずは14-17時にB組の通し稽古。
ペース配分も考えて、ゆるやかにエンジンをかけていきました。
いろいろ試してきた末に、結局一番シンプルな役作りに戻りました。
うん・・・順調。こうなる日を自分でも待っていたのです。
ぐる〜っと回って振り出しに戻る・・・でもたくさんアイテムは持っている。
そんな状態だと思います。

オーケストラ・エウテルペはとっても素晴らしいオーケストラで、
実に表情豊かな音を出すオケだなぁと思いました。
とても歌いやすかったし、アンサンブルしていて楽しかったです。

付け足していったギャグやセリフもしっかりと固定してきたし、
あとは本番を待つ間、じっくりムラなくオペラ全般を見つめていこうと思います。
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まずは「魔笛」一本を全て演じ終えて、大きな休憩。
近くの中華料理店でラーメンを食べて、すぐ戻ります。

18-21時はA組のオケ付き通し稽古。
A組とはほとんど一緒に練習をしたことがないので、
セリフの間などは探りながら・・・。
とても神経を使ったのか、疲労がどんどん溜まる。
アドリブや付け足したセリフも極力削り、基本通り演じていったつもりですが、
後半はクッタクタで逆に変なテンションに。

フィナーレの方は一生懸命自分を奮い立たせていましたが、
どうにもこうにも集中力が保てませんでした。
しんどかった・・・。
汗だくで演じることオペラ2本分。計6時間の稽古を終えました。

とにかくここからは自分をしっかり調整していって、
両組とも納得いく公演に持っていけたらと思います!!

2007/03/24(土) 二期会研修所 本科修了式&緊急報告
今日はお昼から東京ミューズアカデミーでレッスン。
夜はこの1年間通った二期会研修所の本科修了式でした。
本当に苦しい1年でした。
ノドを壊したり、ストレスで歌が嫌いになりかけたり、
これまでの経験やプライドを捨てて、一から自分を見つめ直した1年でした。

お世話になった先生方にもご挨拶ができましたし、
やっと一つの区切りができた気がします。

また4月からはマスタークラスに進学することを決めましたが、
新たな気持ちで勉強をしていきたいと思います。

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さてさて。緊急報告です。
4月の「魔笛」公演ですが、ダブルキャストのもう一人のパパゲーノ役の方が、
一身上の都合で降板することになり、
急遽、僕が4月7日・8日両日パパゲーノ役を演じることになりました。

正直、かなり大変ですし、
綿密に立てていた調整も一からやり直し。
A組の方とは全く練習はしていませんから、これから数日間で作り直していかなければなりません。

本当に共演者の皆さんや、スタッフの皆さんにはたくさん助けていただくことになると思いますが、
公演の成功に向けて精一杯頑張っていこうと思います。
8日は都合が悪くて・・・という方もいらっしゃったかもしれませんが、
もし良かったら7日の公演にもぜひ足をお運びください。

2007/03/23(金) さよなら富士見
今日は最後の終業式。
この3月で富士見を辞めることが生徒たちに発表されました。

この辞令は実は昨年度(おととし)の時点で学校から伝えられていたので、
生徒たちには内緒で、
自分の意思に反して辞めざるを得ない気持ちを抱えながら一年間を過ごしました。

辛い想いもあったけど、
じっくり毎日を噛み締めるように生徒たちと向かい合い、自分の気持ちも整理できたので、
後ろ髪を引かれる気持ちもありながらもさわやかな気持ちで最後の挨拶ができました。

その後廊下ですれ違う子たちから
「辞めないで〜」
なんて言われると胸が締め付けられる思いになりましたが、
しっかりお別れできて良かったです。

ロッカーや机をすっかり空っぽにして、音楽準備室を掃除しました。

最後に職員室を出る時は、さすがにためらいましたが、
なんかいまいち自覚がないのでしょうね…いつも通り学校を出ました。

4月からどこの学校でも勤めさせていただく予定がないので、
『教師』という仕事自体も今日で最後です。

生徒たちに「先生頑張ってね!」と逆に励まされたりしました。
頑張らなきゃな・・・。
みんなから誇りに思われるような歌手にならなきゃ。

まだ水曜日にはPTAコーラスの指導が残っているから、学校そのものとはお別れではありませんが…
・・・やっぱりさびしいです。
(T_T)

みんな。愛してます!

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夕方、池袋で個人レッスン。
2時間じっくりレッスンしたので、とても充実した音楽作りができました。
フォーレの歌曲集を指導したのですが、
改めてフランス音楽・・・特にフォーレの素晴らしさ、奥深さを体験しました。

夜は熊谷へ。
今日もフォスターを練習。
お仕事帰りでの練習だから、疲れていらっしゃるのはわかるけど、
集中力がなかなか保てない。
僕が甘い顔をしてはダメですね。
先週よりも出来は悪かったです。

はい。今日も午前様。
さすがに体力的にきつかった!!

2007/03/22(木) 覚悟
自分の中でのルールがあります。
「自分自身が納得のいかない公演が2回続いたら、プロとして失格。
 そのときは潔く引退しよう。」

もちろん僕の力は、聴きに来てくださった全ての方を納得させるほどのものではありません。
でも、せめて自分自身「やりきった!」というものをお客様の前で出せなければ、
それは許されないことだと思うのです。
たとえそれがどんなに小さな公演だったとしても。

僕の【売り】は「声」でも「演技」でもなく、唯一・・・『精一杯さ』だからです。
精一杯やってダメなら、それは僕の力はそれまで。
それで出演依頼が来なくなれば終わりです。

でもたくさん出演させてもらっても、それが自分で納得のいかないものだらけだったら、
お客様にも、共演者にも、主催者にも・・・多くの人に申し訳ないし、
自分自身にもウソをつくことになりますし、そこまでして続けても意味のないことだと思います。

・・・ってかっこいいことを言っていますが、
要は、そうやって自分を追い込まないとすぐ怠けてしまう性格なのです。
あきらめない。妥協しない。手を抜かない。
この精神だけは貫こうと思います。
だって、僕の潜在能力はまだまだこんなもんじゃあないはずですから。
・・・結局ナルシストなんですよね・・・。

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さて、今日は4月のコンサートの伴奏者さんに楽譜を送って・・・
実は、ある曲を移調していたのですが、どうも納得いかなくて結局全部編曲し直したのでした・・・
・・・そうこうしているうちにすっかり遅くなってしまった。

それから耳鼻科へ。
どうやら気管の方が少し炎症しているけど、大したことはないので、
とりあえず薬でアレルギーと炎症を抑えるだけにしてもらいました。

夜は川口。
ピアニストさんが急遽お休みになったので、一人で頑張りました。
そんなわけでアカペラの曲だけを練習しました。
武満徹の作品より〜。
★「さくら」
・・・まず音が下がらなくなりましたね!!ブラヴォー!!
 難しい部分の音の確認とハーモニーを徹底的に練習しました。

★「島へ」
・・・恋の歌なので、さわやかに聞こえるよう。
 フレーズの終わり方が余韻を作るように。楽譜(拍子や記号)よりも、
 自分の感性で曲を歌い上げるように。

★「小さな空」
・・・一度全員でメロディを歌い、素朴な優しい旋律をじっくり味わってみました。
 その上で言葉の発音の仕方がわざとらしくなったり、硬くならないように、
 飽くまで「優しさ」を最優先で歌うよう指示しました。
 これ、意外と日本語の曲を歌う上での落とし穴です。
 (※水曜日の日記を参照)

ともかく毎回少しずつ着実に上達していますので、自信を持ってもらえるように、
頑張って指導していきたいと思います。

2007/03/21(水) ロッカーと音楽準備室の整理
昨夜は実家に泊まったので、朝食を妹に作ってもらいました。
一度帰宅してからリュックと大きな紙袋を持って富士見へ。

学校の講堂でPTAマザーコーラスの指導。
今日はピアニストさんがお休みだったので、僕一人でピアノを弾いたり、
指揮をしたり、動きをつけたりしたのですが、
やっぱり一人で何役もは無理ですね。
非常に効率の悪い練習になってしまいました。
今日の練習は何よりも「言葉の発し方」を徹底しました。
皆さんも経験があると思いますが、
同じ言葉でも、発音の仕方や語調や間で伝わるニュアンスは全く違います。
それに対する意識を持てるかどうかは、言葉を発する「歌」というジャンルでは最も大事なことだと思います。
声がいい人はたくさんいますが、
この「言葉に対する意識」が希薄な歌は聴いていて耳障りです。
普段の会話のときから、もっともっと気をつけて欲しいと思います。
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コーラスを解散させて、講堂のピアノを片付け、照明を落としました。
その後は職員室の自分のロッカーを空にすべく整理。
さらに5階の音楽準備室の机の中を整理。
・・・持てるだけの物はリュックと紙袋に詰め込みましたが、
結局、物が多すぎて今日も全ては運びきれませんでした。
あさっての終業式の日には僕の私物は全て持ち出せそうです。
そうしたら、本当にさよならですね・・・。

今までの年間授業進度表をシュレッダーしているときは少し悲しくなりました。
自分の9年間の軌跡を全て捨て去っているような気分になったのだと思います。
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夜は、昨日急遽「魔笛」の稽古に来るように徴集されたので、
府中の森芸術劇場の練習室へ。
6時からの稽古だったのですが、7時半に到着し、
残りの時間はパパゲーノ絡みの稽古になりました。

今日は4月7日組の皆さんの稽古だったので、
相手役が違うから全く雰囲気も芝居も違いました。
僕自身はこれまでの積み重ねで、ある程度「間」や「動線」が固まっているので、
相手役がどのように芝居をしたいのか探りながら演じましたが、
ちょっとよくわからなかった。

芝居というのは、「自分が演じれば良い」のではなく、
相手が演じてくるものに対して、どう反応するか・・・だから、
相手の出方が読み取れないと自分も反応しにくい。
それで自分が自力で演じて、独りよがりな芝居にはしたくないから、
なかなか難しかったです。

でも、毎回稽古で汗だくになるのに、今日は着替えのシャツを忘れてしまった。
絶対に風邪をひけない時期になりましたから、
これからは気をつけなきゃ・・・。

2007/03/20(火) 実家に来ています
今日は池袋でレッスンをしてから「魔笛」稽古へ。
ナレーションをしてくださる声優の矢島さんもいらしていました。

今日の稽古はザーっと通し稽古。
緊張感を持って臨んだのですが、
いま一つ集中力が定まらず。

慣れてしまって新鮮さが失われてきているのを感じました。
あとは芝居を「固めていく」作業だから、
いま一度、新鮮な気持ちで台本と楽譜を読み返す必要がありそうです。
ラストスパート頑張ります。

2007/03/19(月) 寒い寒い
また冬が戻ってきました。
本当に寒いです。

今日はマッサージ屋に行きました。
30分やってもらいましたが、何だか体をなでられているだけのように感じました。
それだけ凝っているってことかしら?

でも気がついたら一瞬意識が飛びました。
イビキをかきそうになった・・・(汗)

夜は池袋で二人個人レッスン。
今日のお仕事はこれだけ。

まだ咳が出ます。
タンは出なくなったので、治りかけているのかな?

2007/03/18(日) とっても不思議なんですが・・・
とっても不思議なことですが、
風邪をひいている間は、花粉症の症状が治まっているいるんです。
だから現在、花粉症の症状は全く出ていないのですが、
相変わらず咳が止まらず。
---------------------
さてさて、今日は午後から「魔笛」の稽古。

ついにSuicaでバスに乗れるようになりましたね。
早速稽古場までバスで移動。
Suicaで「ピッ」・・・便利ですね〜。思わずにんまりしてしまいました。

「魔笛」の稽古ですが、やはり風邪をひいていますし、
この時期にみんなにうつすわけにはいきませんから終始マスクをしていました。
最初のアリアは声も抜いて歌っていたのですが、
やはり台詞は声を抜いたままだとどうもテンションが上がらない。
気がついたら声を抜くことも忘れて、しっかり演じてしまった・・・。
アリアも全部歌いました。

演じている間は平気なんですが、シーンを終えて椅子に座るとどっと疲れが。
でも汗もたくさんかいたし、むしろ調子が良くなったかも・・・。

今日はA組中心な感じでしたから、一つ一つを確認しながら極力押さえ気味で演じました。
(あまりアドリブや増やした台詞を入れると「間」を崩してしまうから)
アリアに関しては自由に演じられましたから、楽しめました。
僕はお酒を飲まないので、酔う演技は楽しいです。

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「魔笛」稽古を終え、国分寺から中央線で移動。
男声合唱団「漢(おとこ)」のボイトレ・・・。
今日の練習会場はなんと『高尾』でした。
立川を通り過ぎ、八王子を越えるとさすがに異世界に来た気分。
山梨県の一歩手前って感じですね(笑)。

この「漢」という合唱団はとても上手だし、団員が若いので、
とても清々しいし、吸収が早いのでアドバイスしがいがあります。

今日は木下牧子の「サッカーによせて」を練習。
この曲は本来児童合唱用に作曲されたものを作曲者本人が男声合唱版に編曲したもの。
とてもさわやかな曲なので、逆に声や表現が幼くなってしまうのを気をつけるよう。
クレシェンド・デクレシェンドをノドの力でやらない方法や、
長く伸ばす部分の身体の使い方などをアドバイスしました。

もう一曲は合唱団の本指揮者:相沢直人さん作詞作曲による団歌。
とってもユーモアな内容なのに曲はとても見事!
笑いを誘う曲なので、逆に細部まできっちり歌うよう練習。
音色もハーモニーも素晴らしかったです。
伸び盛りな合唱団ですから、今後もどんどん成長していって欲しいと思います。

2007/03/17(土) 最後の仕事
今日は朝から富士見へ。
最後の出勤日となりました。
・・・最後なのに電車を乗り過ごし、遅刻・・・アホだ。

校長先生にご挨拶を交わし、ロッカーや音楽準備室を片付けていると、
何だかだんだん実感が湧いてきました。
それにしてもロッカーなどから良く分からないものが出てくる。
お手玉、バラの造花、よくわからない楽譜・・・。

片付けも半ばでしたが、12時から池袋で仕事なのでお別れの挨拶も半端なまま荷物を抱えて学校を飛び出しました。
水曜日にマザーコーラスでまた学校には行くので、そのときに片付けの続きをしようっと。
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午後は東京ミューズアカデミーでレッスン。
実は朝もギリギリだったから、ずーっと何も食べれず、
結局12時〜17時まで休憩なしで連続授業。

やっと時間が空いたので徳島ラーメン「ほんまや」でこってりラーメンを食べ、
18:30〜20:30はスタジオで2人の個人レッスン。
---------------------
奥さんと待ち合わせ、いつもの「牛角」へ焼肉を食べに行きました。
まだ咳が止まらないので、スタミナをつけなければね・・・。
すっかり常連になってしまい、店員さんたちとも仲良くなってしまいました。

帰宅し、4月に歌う曲の伴奏譜を作成。
完成はしませんでしたが、少しずつ書いていきます。
もう遅いから早く寝よう・・・。

2007/03/16(金) 大丈夫かなぁ〜?
今日も咳が止まらず。
青っ鼻とタンが出る・・・。
熱がないからまだいいけど、マイコプラズマ肺炎も流行っているし、
ちょっと心配。

今日はお昼から学校で教科会。
成績入力を再度確認して、3学期の授業を振り返る。
これで一応、富士見での仕事は全て終了。
明日、全ての書類がチェックされ、ミスがあったら困るから職員室で待機するのを最後に、
富士見の非常勤講師としての仕事が全て終わります。
まだ実感はありませんが、もう生徒に会うことはないのですね・・・。

とりあえず他の先生はまだ仕事をしていましたが、
クラス数も少なく、早々に仕事が終わった僕は先に失礼させていただいて、
夜は熊谷へ。ギリギリセーフで到着しました。
ベーレンタール男声合唱団ではフォスターの曲を練習。
今日は壁の前に一列に立ってもらって、両手を使って後ろの壁で跳ね返ってくる音を聴きながら歌ってみました。
自分の目の前の音ではなく、一度部屋の中で混じった全員の声を聴きながら歌い、
音色をそろえることを意識しました。
まだまだ、相当集中していないとバラバラになってしまう。
「聴く」ことを覚えたら合唱はかなり楽しくなりますから、
また同じ練習を繰り返しやってみようと思います。

帰宅は毎度おなじみ終電で、日付が変わってしまいます。
あ〜咳がつらい。首は治らないし、身体中が痛い。
眠れるかなぁ〜。

2007/03/15(木) 寝違える
まだ咳が出るし、ノドが痛いし、鼻はズルズル。
しかも寝違えて首が痛い・・・。
そんな僕にも今日はやってくる。

まずは二人の方をレッスン。

そして夜は川口市民合唱団。
今日はフォーレ「レクイエム」を中心に練習。
"Requiem"と"Offeritoire"を特訓しました。
以前に丁寧に練習した部分がきちんとできていて、まずはとっても嬉しかったです。
まだまだ声や音程のことに気持ちが偏っているので、
しっかりと表現することに集中してもらうようにしました。

[Requiem]
●単純に神様に向かって歌う気持ちを持つだけで音が下がっていた部分がだいぶ修正されました。
●"luceat eis"は光に照らされた温度を感じて歌うと、音色がとても柔らかくなりました。
●アクセントのある母音はテヌート気味に長く歌う。

[Offeritoire]
●ブレスが荒れると音も荒れるので、ゆっくりたっぷり吸うように心がける。
●この曲は4パートの言葉の掛け合いがポイントなので、特に強調する部分を意識して、
言葉のズレ具合、揃い具合を感じながら歌う。
●実はメロディが上行する部分と下行する部分ではテンポが変わるので、
上行する部分は下から風が吹き上げるように加速。
下行する部分は羽が舞い落ちるようにゆっくりなめらかに。
旋律が着地する瞬間をきちんと意識して歌う。

以上のような感じで練習してみました。
まだまだ細かい部分もつめて練習したのですが、その辺は企業秘密です。
-------------------------
帰りに奥さんと待ち合わせ。
彼女はコンビニでお気に入りのアイスを買い占めていました。(2回目)

2007/03/14(水) 風邪かしら・・・今日は右足・・・。
昨夜は寝ようとすると、鼻水が気管の方に入ってくる感じがして咳き込み、
なかなか眠れず。

朝起きてみるとノドがカラカラ。声もガラガラ。
風邪か???
とにかく完全にクラッシュしたので、今日は大人しくしていました。

とは言え、仕事ですから・・・早朝から学校へ。
先日採点したテストが今日生徒に返却され、
採点ミスがあったかどうかを生徒が申告してくるのを待ちます。
案の定、僕はミスは・・・1人だけ。

パソコンに成績入力。
成績は「5段階評価」と「観点別評価」の二通りをつけなければならず、
結構時間がかかりました。

その後、講師会のため近所のお寿司屋さんへ。
僕にとっては最後の講師会になりますが、終始和やかな雰囲気でお食事できました。
皆さんとお別れするのはさびしいのですが、感傷い浸ることなく静かに富士見を去りたいですから・・・。

講師会の後は再び学校に戻り、仕事の続き。
その後は講堂へ行きマザーコーラスの指導。
今日はヴォイストレーナーの先生にいらしていただいたので前半はお任せし、
後半だけ指揮を振りました。
まだまだ立ち位置などの確認をしている段階。
まずは動きに慣れて、ここから表現の段階に進まなければなりません。
少しずつ本番の日にちが迫ってきました。

夜は「魔笛」のA組練習を見学する予定でしたが、
あまりの体調の悪さにまっすぐ帰宅し、静養していました。
まだまだノドも気管も治らず。
しばらくは声を出さない方が良さそうです。
本番の直前じゃなくて良かった・・・。
-------------------
ところで、今日はピアノの移動中に右足の親指を少し轢いてしまいました。
・・・軽くで良かった・・・。もう少しで親指を踏み潰すところでした。

2007/03/13(火) 右手に何か・・・
今日は朝に耳鼻科に行き、薬をもらいました。
定食屋で朝食を兼ねた昼食を食べ、本屋へ。
雑誌を立ち読みをすると、僕の尊敬する照明さんの奥畑さんが載っていました。
先日の「オテロ」も奥畑さんの照明でしたが、毎度のことながら素晴らしい照明でした。
正直言って舞台の質って大道具とか舞台装置よりも照明が決め手だと思うんです。
影の作り方、光の当て方で、そこにあるものが違って見えるからスゴイです。

夜は「魔笛」の稽古。
父が車で僕の家の前を通るというので、拾ってもらって一緒に稽古場へ。

今日は花粉症のせいか、薬のせいか、なんだかボーっとしてました。
声は出ないし・・・。
で、台詞は噛むし、歌詞は飛ぶし・・・挙句の果てに小道具は落っことす・・・。

なんか変だな、変だな、と思っていたら遂に・・・
ついに芝居中に小道具のグラスを倒してしまい割ってしまいました。
そして右手の薬指にガラスの破片が刺さり流血。
・・・いや、傷は大したことないのですが、
どうもこの「魔笛」の練習で右手をケガすることが続いたもので・・・。
ちょっと嫌ですよね。右手ばかり・・・。
何かあるのでしょうか?
とりあえず今後は右手に気をつけるようにします。

稽古後半は声に疲労が出てはいたものの、芝居は集中していきました。
2幕はだいぶ良くなって来たので、今後は1幕が課題です。
暗譜も少しほころび始めているし・・・。
明日はA組の稽古を見学に行きます。
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帰りは父とステーキを食べました。
ハンバーグとステーキとご飯2杯も食べた。
これで何で太らないんだろう・・・(←敵を作る発言?)

2007/03/12(月) ひさびさびさびさのオフ
一日何も入っていない日。
早朝、花粉症の症状で鼻呼吸が不能になり目覚めました。
息を吸うことも吐くこともできず、苦しいです。
とりあえず薬を飲んだのですが改善せず。
点鼻薬も試してみたのですが、やはり改善せず。
まるで溺れている状態です・・・。

しばらくすると点鼻薬が効いたのか片方の鼻がやっと開いたのでそれで眠れました。

起きると昼過ぎ1時半過ぎ・・・。
午前中だけが花粉から解放される時間でした。

今日は一日オフですが、今日中に先日丸つけを終えたテストを学校に持って行かねばならず、
花粉が舞う中、外出!

鼻がとにかく苦しい!!
まずは後日個人レッスンをするためのスタジオの予約をしてから学校へ。

学校に到着すると部活のあった生徒たちが帰るところでした。
大きな声で挨拶をして帰る生徒たち。
本当にここの子たちはいい子ばかりです。

職員室でまずは点数をパソコンに入力し、それから間違いがないか確認。
模範解答を作成し印刷して、答案と一緒に各クラスの担任の机の上に提出。
これで完了!

夜は奥さんと待ち合わせをしてスープカレー屋さんへ。
ラム肉入りのカレーがとてもおいしかったです。
スタバでカフェを飲んで帰宅。
帰宅してからは今度は成績つけの作業です。
頑張らねば。。。

2007/03/11(日) 花粉症最悪だ〜
雨が降り、昼前にその雨が止む。
するとアスファルトの上に落ちた花粉たちが舞い上がる。
・・・そして僕の鼻が詰まる・・・。

今日は最悪の花粉日和。
外に出たくないけど、家の中にいても結局花粉の被害にあうのだから関係ない。

午後は川口市民合唱団を4時間指導。
今日は参加人数が少なかったのですが、とても有意義な練習ができました。
音程がどう、とか、ハーモニーが、声がどう、とか・・・。
そういうことよりも、その曲に描かれている世界をしっかりとイメージして、
それを全力で表現しようとすれば自然に「生」の「真実」の声が出るし、
気持ちの高揚がそのまま音の抑揚になるのだから結果的にそっちが近道なんです。

フォーレ『レクイエム』
「オッフェリトワレ(OFFERITOIRE)」では、まるで底なし沼にはまってしまった人が、
必死に助けを求めているようでした。
「リベラ・メ(LIBERA ME)」は、まるでその景色が目の前に広がるようでした。
天が渦を巻く・・・地が揺れる!
「イン・パラディズム(IN PARADISUM)」で、温かい音に包まれました。

休憩後、武満徹の「島へ」。
とても清々しい曲で、レクイエムとは対称的。歌い方も変えなくてはなりません。
作為的な技術や作られた硬質な声を捨て、
素直に、のびのびと歌い上げる・・・これが意外と難しい。
たくさんの記号や指示も、客席に伝わってはならない・・・。
それらが全て有機的に、自然発生的に表現されなければ、
この曲のメロディの美しさや、微妙なハーモニーの移り変わりはただの人工的な音の羅列に聞こえてしまう。
そういう素晴らしさと危険が伴う曲と言えるでしょう。
何かわざとらしくクレシェンドなどを強調する演奏をする合唱団が見受けられますが、
それでは武満さんの真意は伝わらないと思います。
まずは、武満徹のエッセイや随筆(音楽とは関係ない内容のものも多い)を、
たくさん読んでみてはいかがでしょう〜?
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夜は一人レッスン。
その後は自分の練習をしました。

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画像は夕食に出てきた豆腐「ジョニ男」

2007/03/10(土) 気持ちが伝わってくる
土曜日はミューズアカデミー。
今日はお休みがいたので二人だけレッスンしました。
教える側に迷いがないと、生徒さんはどんどん吸収していきますね。
今日はそんなレッスンでした。

夜は、王子の「北とぴあ」大ホールへ。
僕の師匠の一人:大森誠先生が主催・主演する公演を観に行きました。
オペラ『オテロ』
先生が「一生のうちに一度はオテロを歌いたいんだ。」とおっしゃっていたのを思い出し、
ついにそのときが来た!と、こちらも気合いを入れて客席へ。

まず合唱団のレベルの高さに幕開きから舞台が引き締まります。
さらにカッシオ役の持木弘さんの声が、その合唱団の大音量の中から飛んで来る!
ヤーゴ役の豊島さんも深く、厚みのある素晴らしい声。
二階の一番後ろの席に座っていたのに舞台がどんどん迫り来る感じでした。

そして主役オテロの大森先生が登場。
いきなりスピントな強い声が要求されるシーンですが、
見事高音も決め、力強いオテロの勇ましい姿が映えます。
1幕終わりの、ソフトな弱音が要求される二重唱でも声を見事にコントロール。
声の厚みが細くなることなく、そのままピアニッシモで歌われる高音(アクート)には鳥肌が立ちました。

2幕以降もすごい熱演!
まさに先生の熱い気持ちがそのままオテロに乗り移った感じで、
最後まで目を離せませんでした。

さらには、改めてこの作品の深さと素晴らしさを知りました。
公演の質がいいので、安心して物語や曲に入り込めました。
このオペラでヴェルディは「リゴレット」以来、オペラを心理劇として描き続けてきて、
ついに完成させたのがこの「オテロ」です。
2幕の合唱シーン以外は緊張感が最初から最後まで途切れることがなく、
常に人物たちの深い心理がからみ合い続けます。
騙し・騙され、疑い、自己嫌悪し、苦悩する人間の心理が見事に描かれていました。

行って良かった!
楽屋へ面会に行けなかったのは残念ですが、心からブラヴォーと叫びたいです。
出演者の皆様、お疲れ様でした。

※ロビーで知り合いにたくさん会いました。
 数年ぶりの再会になった方もいて・・・これもオペラ観劇の醍醐味ですね。

2007/03/09(金) 上達
毎週金曜日は熊谷でベーレンタール男声合唱団の指導。

今日もフォスターの3曲。
どうしても人数が少ないテノールに注意が集中してしまうのですが、
皆さん頑張っていらっしゃっています。

ア・カペラ曲のみを歌っている合唱団なのですが、
何よりも驚いたのが、音が全く下がらなくなりました。
ずーっとバス・バリトン系の強化をしてきましたから、ハーモニーがずいぶん安定してきました。

とにかくあとは人数比から言っても、テノールの補強・・・。
誰か入らないかなぁ。

2007/03/08(木) スカラ座の「魔笛」
僕のパパゲーノを役作りするにあたって参考にしているのが、
1995年にスカラ座で公演された「魔笛」(指揮:ムーティ)のものなのですが、
今日は久しぶりにそのビデオを引っ張り出してきて鑑賞しました。

やっぱり、いいですね〜。
何よりもかわいい。なぜか見ていて切なくなるほどかわいいんです。
ほとんど「鳥人」に近いので、感情もあまり表情に出さないのですが、
だからこそその秘めた感情に共感できるし、なんか純粋すぎて健気で切なくなるのです。
最後の『パ・パ・パ』では心から「良かったね〜」と言ってあげたくなって、
胸に熱いものがこみ上げてきます。

笑いと取ることや、野暮ったさを出すことよりも、
この『純粋さ』を一番前面に出したいです。
タミーノのような一直線な純粋さではなく、
散って消えてしまうような透明な純粋さでパパゲーノを演じたいです。
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夕方に池袋で一人レッスンをして、
夜は川口市民合唱団へ。

9月の公演に向けて、この時期はガマン。
今現在もっとも不安な部分、苦手な部分を粘り強く潰していく練習。
今日は2時間のほとんどを「さくら」(編曲:武満徹)のコーダの部分に費やしました。
結局、不安感を拭うところまでたどり着けなかったのですが、
それは僕の指導力不足。
悔しいですが、団員の皆さんの力を引き出しきれなかったです。
でもこういう地道な作業をこの1、2ヶ月にじっくりやらなければ・・・。
とにかくガマンです。

2007/03/07(水) キター!!  くしゃみ連発・・・
気が付いたらお昼の1時半。
寝すぎました。

で、起きたらいきなりクシャミ連発。
きましたきました・・・花粉症!
薬が効いていたから少し油断していました。
あ〜つらい。

マザーコーラスで滝廉太郎の「花」を練習しましたが、
改めて感じました。
この曲は深い!!
作曲された当時としてはかなりロックな曲ですよね。
すごくたくさんの要素が盛り込まれているし、
内容もとても深い。
滝廉太郎、おそるべし。

夜は「魔笛」の練習。
ところが、違うバスに乗ってしまったらしく、ぐるーっと回った挙句、
さっき降りた駅の一つ手前の駅に到着。
もう一度電車でさっきの駅に戻ってタクシーで会場へ。
・・・アホみたいだなぁ〜。
・・・やっぱり僕って「天然」なんだろうか??

役や台詞の可能性をもっともっと追求したいです。
ある程度は出来上がっているし、今の役作りでの可能性は出し尽くした感じ。
ここからもっと違う可能性を探りながら、もっともっと試せること試していきたい。
ゴテゴテ付け足していくのではなく、一度白紙に戻すぐらいの勇気を持って稽古に励みたいと思います。

まだまだ。
もっと出来るはずだ!

2007/03/06(火) 採点地獄
昨日仕上げた学年末テストを実施。
問題文などにミスがないか、終わるまでドキドキ。
緊張するんですよね〜。

試験が終わり、答案が回収されて僕のところに集まります。
10:40に採点スタート。

一人でもくもくと採点をして、1クラスを仕上げるとすでにお昼過ぎ。
昼食はマックでパッと食べて・・・僕はいつもダブルチーズバーガーを食べます・・・
再び採点再開。

途中、眠くて職員室でコックリコックリ。
限界を感じたので5分ほどそのまま机につっぷして寝ると、頭がスッキリしたので、
ラストスパート。

そのまま17時まで頑張ってタイムアップ!
結局半分の3クラスしか上がらなかった・・・。

18時から2人レッスン。
1人は何年も前から僕についてるハナちゃん。
今日は『バタフライ』の「ある晴れた日に」を歌いました。
よく歌えるようになってきたなぁ〜。

もう1人は最近通ってくるようになったFさん。
音程がふらついてしまうのを治して欲しい、とのことでしたが、
数回かけてレッスンしてきましたが、今日は完璧に治りました。
身体を使って声を出せるようになったので、音程も良くなったし、声も良くなりました。

生徒さんがレッスンを終えて、生き生きとした顔で帰って行くのを見ると本当に嬉しいです。
レッスンをしながら自分自身も学ぶことが多いですし、
僕にとっても有意義な時間です。

2007/03/05(月) レコーディング
昨日は結局、解答用紙が出来上がったのが朝の5時でした。
眠い・・・。

午前中はまるまる寝て、
午後は富士見に行って、完成したテストをガンガン印刷。
折り機で全てガチョンガチョンと折って、
解答用紙を、折った問題用紙に挟み込んでいきました。

そうしている間にも生徒に見つかってテストについての質問攻め。
仕事がはかどらない・・・。

最後に表紙を作って、試験監督の先生方の名前を記入してロッカーに保管。
以上で終了〜。
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夜のレコーディングの前にマックで腹ごしらえ。
青山で待ち合わせをしてスタジオへ行きました。

・・・今日の仕事は何かしら?
実は「レコーディングの仕事」ということも伝えられていなかったのですが、
だいたいこのパターンはレコーディングの仕事。

で、スタジオに入って楽譜が手渡されます。
今日のレコーディングは「ソフトバンク・ホークスの応援歌」。
各選手の短い応援歌を片っ端から録音していきます。
応援歌なので、飽くまで美しい声が求められているわけではなく、
とにかく元気の良さとノリが要求されました。
今日のノルマは約20曲。

1曲ずつ、まずはオリジナル(前の)CD音源を効かせてもらって、2回ほど練習。
で、本番レコーディング。
1発OKというのはなかなかなく、結局何回も歌いました。
・・・で、19時から23時まで4時間かけて、ノルマを超える約30曲!!

さっすがに疲れました。
帰りは松屋で夕食を食べて帰りました。

2007/03/04(日) やっとできた・・・試験問題・・・
午後から「魔笛」の稽古。
ここまで台詞を100%台本どおり、一字一句変えずに演じてきたけど、
そろそろいいかな・・・と思って台詞を変化させてみました。

台本をもらった時点で考えていたネタでしたが、
ずーっと慎重にあたためてきました。
本当にそのネタが客席に伝わるか?
自己満足(内輪ネタ)になっていないか?
芝居として矛盾はないか?
慎重に慎重を重ねてネタを絞り込んでいく・・・。

ドリフターズは30分のコントのために何日も何時間もかけて稽古を重ねたそうです。
一見するとみんながアドリブで演じているように見えますが、
緻密な計算のもと成り立っているネタを何度も演じることでナチュラルに演じているように見えるのだそうです。
僕はドリフ派だったから・・・。

よく勘違いされるのですが、
「アドリブ」というのは、その場の思いつきとか、勝手に芝居を変更することではないのです。
きっちりとした人物を演じ、台本を余白に至るまで読み込んだ末に生まれた言葉や間を、
既成の芝居の上に塗りこんでいくもの。
芝居の色を少し濃くしたり薄くしたり、違う色彩を塗り足していくこと。
その結果、その物語そのものの内容密度が濃くなるものになるように演じていくのが「アドリブ」です。

・・・と僕は思うんですよね。

そんな訳で、ここまでは台本通り演じきれるようになってきたから、
後はここから色をつけていけるよう、方向転換。
はてさて4月にはどんなパパゲーノになりますやら・・・。
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夜は3時間レッスン。

帰宅してからは学年末テストの作成。
問題文を作成してプリントアウト。
その後、楽譜やら記号やらをコピーして、ハサミでチョキチョキ。
問題用紙全体のレイアウトを整えて、プリントアウトやコピーを繰り返す。
あとは糊でペタペタ貼って、もう一度コピーして、
修正液で汚れを消していって、やっと問題用紙が完成!!
夜中の2時です・・・。

・・・で、息抜きに日記を書いているのでございます。
(↑眠くて変なテンション)

さ。
これから解答用紙を作ります。
B5用紙に収まるようにレイアウトするのが大変なんですよね〜。

明日はこれらを印刷して、全部B5サイズに折って製本せねばなのです。
あさってがテスト実施日。
毎度のことながらギリギリだ〜。

2007/03/03(土) スタート!
今日はマックで朝食を食べてから、池袋へ。
東京ミューズアカデミーでレッスンです。

4月から音大入学が決まり準備をする生徒。
来年の音大入試のために勉強を再スタートする浪人生。
いつになるかわからないけど、いつか音大受験をするために勉強している奥様。
合唱団のオーディションのために声楽を習いに来ているおじさま。

みんなそれぞれのスタート地点に立っている。
頑張れ!頑張れ!

僕は帰宅して期末テストを作っています・・・。
はぁ〜超大変!!
オレも頑張れ・・・。
・・・寝るな・・・頑張れ・・・。

2007/03/02(金) あれ〜?疲れた〜
今日は午前中から池袋のスタジオでレッスン。
入試を目前に控えて緊張している様子だったけど、レッスンの後はすっきりしていました。
頑張れー。

その後、2時間の空き時間に昼食をとって再びスタジオへ。
すっかりスタジオのスタッフさんとも顔なじみになってきた。
もうお一人レッスンをして池袋を後にしました。

実家に一度帰り、車を借りて熊谷へ。
ベーレンタール男声合唱団の練習は今日もフォスター。
ハーモニーもずいぶんキレイになってきたので、後は全員のテンポ感を統一する作業。
みんなで身体を揺らしながら歌いました。

帰りは今日も午前様。
なんか、すごく疲れた・・・。

2007/03/01(木) 最後の授業
今年度最後の授業。

特別感傷に浸ることもなく。
「いつもどおり」の授業でした。

・・・いつもどおり・・・。
毎年思うことなのですが、僕は一年間で生徒たちに一体何を残してあげられたのだろう。
本当に全力でぶつかって教育できただろうか。

教師にとっては毎年同じことの繰り返し。
生徒たちは次々と自分の前を通過していく。
・・・でも生徒にとってはその一年は人生に深く刻まれる一年。
その一年間を僕は預かって、一体何を渡してあげられただろう。

そう思いながらも「いつもどおり」「当たり前のように」授業が終わる。
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職員室に戻り、学年末試験の草案を考えていました。
問題を作るのは簡単なんです。
それをB4の紙にきちんとレイアウトして、楽譜とかを切ったり貼ったり・・・。
これが時間がかかるのです。
やばいな〜急がなきゃ。
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夜は川口市民合唱団の指導。
ずーっと木曜日はオペラ研修所に通っていたので、木曜日の定期練習には参加できないでいたのですが、
今日から毎週皆さんと合唱ができるようになりました。
第一回目の今日は、今後の目標や展望をお話させていただきました。
2時間があっという間。
まだまだやるべきことは山積み。
頑張りましょう!


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