舞台裏日記
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2007/03/10(土) 気持ちが伝わってくる
土曜日はミューズアカデミー。
今日はお休みがいたので二人だけレッスンしました。
教える側に迷いがないと、生徒さんはどんどん吸収していきますね。
今日はそんなレッスンでした。

夜は、王子の「北とぴあ」大ホールへ。
僕の師匠の一人:大森誠先生が主催・主演する公演を観に行きました。
オペラ『オテロ』
先生が「一生のうちに一度はオテロを歌いたいんだ。」とおっしゃっていたのを思い出し、
ついにそのときが来た!と、こちらも気合いを入れて客席へ。

まず合唱団のレベルの高さに幕開きから舞台が引き締まります。
さらにカッシオ役の持木弘さんの声が、その合唱団の大音量の中から飛んで来る!
ヤーゴ役の豊島さんも深く、厚みのある素晴らしい声。
二階の一番後ろの席に座っていたのに舞台がどんどん迫り来る感じでした。

そして主役オテロの大森先生が登場。
いきなりスピントな強い声が要求されるシーンですが、
見事高音も決め、力強いオテロの勇ましい姿が映えます。
1幕終わりの、ソフトな弱音が要求される二重唱でも声を見事にコントロール。
声の厚みが細くなることなく、そのままピアニッシモで歌われる高音(アクート)には鳥肌が立ちました。

2幕以降もすごい熱演!
まさに先生の熱い気持ちがそのままオテロに乗り移った感じで、
最後まで目を離せませんでした。

さらには、改めてこの作品の深さと素晴らしさを知りました。
公演の質がいいので、安心して物語や曲に入り込めました。
このオペラでヴェルディは「リゴレット」以来、オペラを心理劇として描き続けてきて、
ついに完成させたのがこの「オテロ」です。
2幕の合唱シーン以外は緊張感が最初から最後まで途切れることがなく、
常に人物たちの深い心理がからみ合い続けます。
騙し・騙され、疑い、自己嫌悪し、苦悩する人間の心理が見事に描かれていました。

行って良かった!
楽屋へ面会に行けなかったのは残念ですが、心からブラヴォーと叫びたいです。
出演者の皆様、お疲れ様でした。

※ロビーで知り合いにたくさん会いました。
 数年ぶりの再会になった方もいて・・・これもオペラ観劇の醍醐味ですね。


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