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2007/04/22(日)
さようなら・・・マザーコーラス
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何年ぶりでしょうか・・・夕べは緊張して眠れませんでした。
今日は富士見マザーコーラスのコンサート。 学校の文化祭や区の合唱際では歌ってきましたが、今回は初めての単独ライブ。 そして、僕はこのコンサートを最後にマザーコーラスの指揮者を退任します。
早朝に寝ぼけながら会場に向かい、最終的なリハを終え、いざ本場へ。
その前に・・・どのくらい寝ぼけていたかと言うと・・・。 ゲネプロが終わった後に気付いたのですが、左右違う色の靴下を履いていました。 (恥) ※本番の前に奥さんに靴下を買ってきてもらいました。
皆さん初めての単独コンサートなのに、過度の緊張をすることもなくとてもいい顔で歌われていました。 演奏上の力不足はもちろんあるかもしれませんが、 何よりも「合唱する楽しさ」を心から感じて欲しかったし、 それを客席にも伝えて欲しかった。 少なくとも僕には、これまでのどのステージよりも今回それが伝わってきて嬉しかったです。
お越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。 団員の皆様、お疲れ様でした。
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僕は音楽家ですが、「音楽」が最も素晴らしいものだと思っているわけではありません。 絵を描くことも素晴らしい。 語学を学ぶことも素晴らしい。 会社で仕事をしていることも素晴らしい。 たくさんの世の中にあふれている「素晴らしいもの」を音楽を通して表現しているだけです。
この音楽を通して一人でも多くの人が「今、楽しいな」とか、 もっと大げさなことを言うと・・・ 「生きてるって素晴らしいことだな」なんてことを思ってくだされば、それで幸せです。 僕の仕事はそういうことだと思います。
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マザーコーラスで約8年間指導してきて、何よりも伝えたかったことは・・・ 音楽(人生)の「楽しみ方」にはいろんな角度からの「楽しみ方」がある、ということです。
僕のこれまでの指導法が全て的確だったかというと、正直そうは思いません。 むしろ「失敗」の方が多かったと思います。 そのおかげで苦しめてしまった方もいると思いますし、 それがわかっていて、あえてコーラスの発展のために心を鬼にした部分もありました。 今、思えば、何が正しくて何が失敗だったか・・・なんてわからないし、 自分の判断・指導法は間違っていたのかもしれないとも思います。
でも、いろんな意味で、 一つの区切りとして今回コンサートを開けたことは大きな意味があったと思います。 このコンサートは真に団員の皆さんが自分たちの力で、 協力し合いながら、苦しみながら創り上げたものです。 今、終わってみて、 その大変だったことも含めて一応の充足感を感じていただけていれば幸いです。 それで僕の全ての仕事は終わりです。
コーラスのますますのご発展をお祈りすると共に、 また違った「楽しみ方」を発見してくださることを願っています。
そしてもしここを読んでくださっていれば・・・団員のご家族の皆さんへ。
奥様・お母様が趣味としてコーラスを楽しむことができているのも、 全てはご家族の皆様のご理解があってこそのものだと思います。 団員ご本人に変わって、心から感謝しております。 これからもどうぞ、応援してあげてください。 そして、本当は、ご家族の方にこそこのコーラスを聴いて欲しいと思うのです。 どうぞ、奥様・お母様が一生懸命歌っている姿をこれからも見に行ってあげてくださいね。
--------------- ・・・あれ? そういえばあれほど痛かった肩と首の痛みが無くなっている・・・。 相当、緊張していたんだろうか?
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