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2005/12/26(月)
カナリア諸島にて
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薄く切ったオレンジを アイスティーに浮かべて 海に向いたテラスで ペンだけ滑らす 夏の影が砂浜を 急ぎ足で横切ると 生きることも爽やかに 見えてくるから 不思議だ Canarian island Canarian island 風も 動かない
時はまるで 銀紙の海の上で溶け出し 僕は自分が誰かも 忘れてしまうよ 防波堤の縁取りに 流れてきた心は 終着の駅に似てふと 言葉さえ なくした Canarian island Canarian island 風も 動かない
あの 焦げ出した夏に酔いしれ 夢中で踊る 若い輝きが懐かしい もうあなたの表情も 輪郭も薄れて 僕は僕の岸辺で 生きていくだけ それだけ Canarian island Canarian island 風も 動かない
Canarian island Canarian island 風も 動かない
大瀧詠一
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