カメラ=万年筆
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2005/07/29(金) イメージの詩
これこそはと 信じられるものが
この世にあるだろうか
信じるものがあったとしても
信じないそぶり

悲しい涙を流している人は
奇麗なものでしょうね
涙をこらえて 笑っている人は
奇麗なものでしょうね

男はどうして 女を求めて
さまよっているんだろう
女はどうして 男を求めて
着飾っているんだろう

いいかげんな奴らと 口をあわして
俺は歩いていたい
いいかげんな奴らも 口をあわして
俺と歩くだろう

闘い続ける人の心を
誰もが分かってるなら
闘い続ける人の心は
あんなには 燃えないだろう

傷つけあうのが 怖かった昔は
遠い過去のこと
人には人を傷つける力があったんだろう

吹きぬける風のような
俺の住む世界へ 一度はおいでよ
荒れ果てた大地にチッポケな花を一つ
咲かせておこう

俺もきっと君のいる太陽のあるところへ
行ってみるよ
そして きっと言うだろう
来てみて良かった 君がいるから

長い長い坂を登って 後を見てごらん
誰もいないだろう
長い長い坂を下りて 後をみてごらん
皆が上で手をふるさ

気取った仕草がしたかったアンタ
鏡をみてごらん
気取ったアンタが映ってるじゃないか
アンタは立派な人さ

空を飛ぶのは鳥に羽があるから
ただそれだけのこと
足があるのに歩かない俺には
羽も生えやしない

激しい激しい恋をしている俺は
いったい誰のもの
自分じゃ言いたいのサ
君だけの俺だと 君だけのものなんだよと
裏切りの恋の中で 俺は一人もがいている 
はじめから だますつもりでいたのかい
僕の恋人ヨ

人の命が絶える時が来て
人は何を思う
人の命が生まれる時には
人はただ笑うだけ

古い船には新しい水夫が
乗り込んで行くだろう
古い船を 今 動かせるのは
古い水夫じゃないだろう
なぜなら古い船も 新しい船のように
新しい海へでる
古い水夫は知っているのさ
新しい海の怖さを

いったい俺たちの魂のふるさとってのは
どこにあるんだろうか
自然に帰れって言うことは
どう言うことなんだろうか

誰かが言ってたぜ
俺は人間として自然に生きているのさ
自然に生きるって わかるなんて
なんて不自然なんだろう

孤独をいつの間にか
さびしがりやと感違いして
キザなセリフをならべたてる
そんな自分をみた

悲しい男と悲しい女の
いつもひとりごと
それでもいつかは
いつものように 慰めあっている

               よしだたくろう


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