|
2006/11/11(土)
10月16日
|
|
|
10月16日。 もう1ヶ月近く前になるが、私の父が亡くなった。
特に病気ということでなく、ただ、物が食べられなくなり、栄養の点滴を受けるために10日前に入院。
以前にも何度かそういうことがあり、その都度元気になって退院していた。
今回もいつもの気楽な入院の筈だった。
それが、入院して数日で「意識があるうちに・・・」という信じられない先生の言葉・・・。
父は、とにかく頑固で、人の言うことを聞かなかった。 仕事も遊びも好き。 だから、家族旅行の思い出もいっぱいある。
私が中学の制服を初めて着た姿を嬉しそうに見ていた父。 母に「見に行きたいんでしょう?」と言われて、高校受験の合格発表を嬉しそうに私と一緒に見に行った父。 学生時代、休みで家に戻った時に、こっそり私にお小遣いをくれた父。 「子供を見送るものでない」と言われていたのに、新婚旅行に行く私達を見送りに来た父。
年をとってからは、誰の言うことも聞かない父も、娘である私の言葉には耳を傾けた。
そして、ここ数年は何度も入院。
体力不足で一人での歩行が困難になった時、歩行訓練に手をつないで私と歩いた。 看護師さんに繋いだ手を上げて見せて「手をつないでるんだ」って嬉しそうに言ったこともあった。
その時の父の笑顔は、今でも忘れない。
もう一度、父と手をつないで歩きたかったな。
夫婦でも、天国で会える人と会えない人がいるとか。 父と母が会えたらいいな。 きっと、母に「お父さん、随分年をとったね〜」なんて言われるね。
|
|
|
|