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2007/01/24(水)
ソンダフォン叙情(後編)。
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次の日の夕暮れ、会社帰りに我輩は再度機種変に訪れた。 今日こそはと。裏切ってくれるなと。 サーバーの復旧を店員に確かめ、順調に目的は遂行されるはずだった。 しかし、またもや夢は打ち砕かれた。 アクオス携帯品切れ。再入荷未定・・・。 言ってしまえばソフトバンクの機種、新し目のものはほぼ品切れなのだった。 これには店にも腹が立った。 在庫が無いくせにあたかも充実しているかのようにディスプレイするなと。 「あの、これクダサイ」「品切れで無いんです」って、オイ。 阿呆か、馬鹿かと小一時間・・・以下略。 さすがに、この温厚の名高い我輩も暴れそうになった。 しかし、店員の青年が眼鏡で爽やかな好印象であったため、 少し愚図ったくらいで見逃してやった。 これぐらいで済んだ幸運に感謝するがいい。しかし眼鏡は素晴らしい。 話しは逸れたが、これで諦めてたまるか。 その日の我輩は転んでもタダでは起きない精神が燃え上がっていた。 疾走に近いスピードの徒歩でソフトバンクの直営店へ殴りこむ。 アクオス携帯への機種変を希望する、と有無を言わせない勢いで申し付ける。
「ちょっと待ってもらえますか・・・あ、いや、〇〇くん対応して」
手がふさがっていた店員もその勢いに押され、 休憩中のほかの店員を呼び戻す始末である。 それほど鬼気迫っていたと思われる。
「あ、その機種でしたらシルバーだけですがございます。」
もうシルバーだってなんだって、その機種ならいい。 さっさと機種変してくれ。 店員は事務手続きに入る。契約年数を調査、ポイントを算出。 やっと待ち望んでいたシチュエーションだ。 これで積もり積もった無念が晴らせる。 しかし、そう安堵したのも束の間。 その店員の口から信じられない言葉が。
「この機種への変更は最低二年は使っていただくことが前提になりますがよろしいですか?」
一瞬耳を疑うこの言葉。できるだけ冷静を装い、なぜかと聞き返す。
「この機種の代金はポイント割引と、あとの差額は毎月の請求から 引かれることになります。24回分割です。」
いいえ。意味がわかりません。だが嫌な予感はものすごくします。 なんでこんなに状況が覆るんだ。おお、恐ろしい。
「二年も使いません。言ってしまえばポイントの使い道がないから 機種変したいだけです。分割にしないで差額はすぐ支払します。」
そう強い意思を示したが、その店員が無情にも続ける。
「契約中に適用されるいろいろな割引サービスがあってやっと安くお買い求めになれるんですよ。 いま一括でお買い上げになりますと、ポイント差し引いても二万はかかります。」
おお、破壊の神よ。このフザケタ会社を破滅に導いてください。 二万なんか出せるか。そんなに裕福だったら苦労はしない。 それよりもそもそも、なんだその強制的に長期契約させようとする コズルイ方法。そこまでして止めさせたくないのか。 そんな方法で繋ぎ止めないで、もっと魅力で後ろ髪引いてください。
「近々解約するつもりなんでいいです。 ポイントの使い道もないし機種変するかと思っただけなんで。 もう用はないです。」
ここでの担当者は、さっき見逃してやった爽やかな眼鏡青年とは 打って変わって、世界のヘイポーみたいなおっさんだったものだから 容赦はない。
その日も苛々したまま帰宅した自宅でひとり、やけ食いとばかりに 湯豆腐を一丁半食ってしまった。
一部始終を書き綴ったが、我輩の怒りはまだ鎮まってはいない。 一言物申してやろうと思って架けたソフトバンクのお客様センター はいまだ電話が混み合っていて通じない。 -- 完 --
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長かったww ほんとソフトバンクやめたほうがいいよ。 便利に使ってる人には悪口にしかなんないから申し訳ないけど。 結局あたいは、一銭たりとももう払いたくなくなったので、 解約金が発生しなくなる三月いっぱいまで待って、 清清しく解約することに決めた。
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