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2009/03/09(月)
「夕べ、眠れなかったの…実家で飼ってる犬が具合悪いと連絡きて」
友人の実家は四国だからすぐに帰ったりできない、飛んでゆける距離ならいいのに。

月末に飛行機で帰ることまで決めていた矢先、
友人が目を真っ赤にしてこちらに来た。

「犬がね、死んじゃったって…17年一緒に過ごしてきたから…泣いてごめんね」

そう言ってしゃがみこんだ。
私はなんにもうまい言葉が出てこなくて、うまく励ませなくて、となりにしゃがみこんで一緒に泣いてしまった。

犬は福太郎くんという幸せそうな名前。フクと呼んでいたそう。
人間で言うと100歳を過ぎていて、獣医さんも驚いていたそう。

私はフクに会ったことないけど、家族に愛されていて幸せだったのかなと思った。

友人の溢れる愛と優しさでどれだけフクを可愛がってきたのかと思うと、私は犬を飼った経験は無いけど(犬に噛まれて大ケガした経験はあり)、絶望的な悲しさなのだろうけど、どうかフクに心配させないくらいに、幸せになってほしいと思った。

「こんな歳にもなって、泣いてごめんね」

と言いながら笑顔を作ってみせたその顔が頭から離れず、、、
いざというとき、できることなんてないなぁと感じた夜。


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