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2000/01/14(金)
放浪人的青春日記・13
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駿が連れて来られたその場所は、周りにちらほら建っているビルのせいか、お世辞にもあまり眺めが良いとは言えない学校の屋上だった。 「んあ〜…っ!い〜い天気だぁね〜」 「…」 「…くぉら。眉間にシワよってんよ?」 ツン、と額を指先でつつかれ、駿のそれがまた一段と深まる。 「何、拉致られたとか思っちゃってんの?」 「助けてなんて言った覚えねぇし」 「助けたなんて思ってねぇし?」 ハハッ、と笑いながらその男は続ける。 「俺は単にお前にキョーミ持っただけ。なんつーの?…シックスセンスってやつ?」
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