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2000/04/17(月)
G
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バンッと乱暴にドアを開けると反動で勢いよく返ってきたそれが思い切り額にぶつかった。
「ッてぇ〜…!!くそっ!!」
苛々する。 だけど妙に悲しくて切なくて、どうしようもない感情がぐるぐると俺の脳と心臓を行き来する。
「……んだよ…ッ」
溢れてきた涙はさっき打った額のせいか、苦しくてたまらない胸のせいか。
こんな感情、知らない。
欲しいものには何のためらいもなく手を伸ばしてきたはずの僕は
君の前では酷く臆病になってしまって
本当の気持ちをさらけ出す勇気もなくて。
予測不可能なこの恋を僕はクリアできるのかな。
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