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2000/02/03(木)
放浪人的青春日記〜保健室編〜12
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「よかった〜まだ来てねぇや」
何も知らない駿は、そこに槙の姿がないことを確認すると、玄関口の階段に腰を下ろす。
「あ〜マジ腹へった…槙さん早く来ねぇかなー」
もちろん槙は来るはずもなく。
―20分後
「おっせぇなー」
―40分後
「…殴る。」
―1時間後
「……」
もう来ねえのかな。
からかわれたんかな、俺。
「ばっかみて…」
帰ろ。
駿がそう決めた時には、既に日は落ち、いつの間にか辺りは暗くなり始めていた。
それは部活終了時間五分前のこと。
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