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2000/01/30(日)
放浪人的青春日記〜保健室編〜8
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同じように槙も気づかなかった。その時駿が自分の何気ない一言で再び泣きそうになっていたことを。
「腹へったなー」
きゅるる…
槙が言うと同時に駿の腹が鳴る。
「あはっ、反応いいね駿ちゃん」
「うっさい!」
度重なる失態に駿の顔がみるみるうちに赤くなる。
(可愛いなぁ…)
何となく口にはせず、心の中で呟く。
「んじゃーどっか飯食いに行きますか!」
「ゴチになります!」
「いやいやいや、奢るとか言ってないし」
「じゃ帰る」
「よ〜し今日はお兄さんがご馳走しちゃおーかな!」
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