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2000/03/30(木)
放浪人的青春日記〜ひとすじのひかりB〜
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「っ…なん、」 「厚志がこっから出てくんの見えたから。…喧嘩したの?」
なんでわかんのって言う前に答えられた。 ホント何でもお見通しみたい。
「…怒らせちゃった」 「みたいね。スゴイ形相 だったし、」
更に追い打ちをかけるみたいに続けた槙さんの一言が、俺の頭を真っ白にさせた。
「泣いてたよ、アイツ」
回る、回る
頭の中で反芻されるその言葉から わかったことが一つだけある。 それはとても悲しい事実。
僕は。
「厚志のこと、傷つけた…」
答えはすぐ側にあったのに 涙で見えなくしていたのは自分。
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