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2000/01/04(火)
放浪人的青春日記・3
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(やっべ…) 反射的に手の甲を口に当てがうが、もう遅い。背中に冷や汗が伝う。 「…何してんの?」 目の前に現れたのは、ラインの剃り込みを入れたカラフルな坊主頭の、何ともイカつい色黒の男だった。 さっきまで聞いていたあの甘く美しい歌声の主がこのイカつい男かと思うと、あまりのギャップに思わず吹き出してしまった駿の気持ちも頷ける、というものである。 (こっ…こえーー!!つかマジ高校生?!都会コワい!!)
何気に韻を踏みつつ偏見気味の田舎っこ駿が無い知恵を絞って上手い言い訳を考えていると、男の方が先に口を開いた。
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