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2000/02/04(金)
放浪人的青春日記〜保健室編〜13
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「あ…?」
帰ろうとバッグに手を伸ばした瞬間、駿はある事に気がついた。
「やっべ…これ俺んじゃねーじゃん…!」
急いでいた駿はどうやら間違えて他人のバッグを持ってきてしまったようだ。
(しゃーねーや、もっかい教室戻るか…)
渋々教室に向かう駿と入れ替わる様に、バタバタと煩い足音がその場に近づいて来る。
「あ〜…っはぁ、やっぱ、いねー、かぁ…」
そこに現れたのは、部活を終えてやって来た槙だった。弾む息に途切れがちな言葉が、いかに急いで走ってきたのかを物語る。
(怒って帰っちゃったんだろーな…)
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