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2000/04/05(水)
放浪人的青春日記〜きみとあくしゅA〜
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「………ぅん…」
ズッ、と鼻をすすると彼は消え入りそうな声で小さく返事した。
涙声が痛々しい。
まるでさっきまでの僕。
けれど彼をこんな風にしたのも、僕。
そう思うと苦しくて。
「……ごめん、な…」
つい出てきたありきたりな言葉に自分でも嫌気がさす。
そうじゃない。
ちゃんと言わなくちゃ。
「……俺……、」
蘇る記憶に目眩がしそう。
「裏切られたことあるんだ。大好きだった人に」
「、!……」
本当は、今でも。
「すげぇ、大切でさ。ずっと一緒だと思ってた。…けど…」
結局は僕の独りよがりで。
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